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松崎のり子

「シェアトラベル」で周る、じっくり佐賀の湯とご当地グルメ

  • 松崎のり子

2017.09.28

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旅をシェアすることで、個人旅行と団体旅行のいいとこどりができるという「シェアトラベル」レポート。シェアトラベルのメリットをご紹介した前回に続き、第2回目は、「温泉」と「食」にフォーカスします。

d design travel編集部がセレクトする佐賀ツアー「佐賀のロングライフデザイン定番旅」で訪れた温泉は二か所。一つ目は1300年もの歴史を持つという武雄温泉。入り口の楼門と新館は東京駅を設計した辰野金吾氏が手掛けた重要文化財ですが、温泉情緒が味わえるのは大衆浴場の元湯です。

明治に建築された建物と、あつ湯とぬる湯に分かれた浴槽は何ともレトロで懐かしい佇まい。入浴料400円、タオル・バスタオルのセットが250円で借りられるので、ぶらっと訪れても大丈夫。24時まで入浴可というのもびっくりでした。

お湯はとろりと肌なじみがよく、つい長湯したくなる湯加減で、旅の途中であることを忘れそう。運転なしだから、湯上りにビールというプチ贅沢も叶います。

温泉旅情がそそられるレトロな大衆浴場

 

美人の湯には何度だって入りたい!

 

「大正屋」の宿泊者専用風呂・滝の湯。水の流れる庭園を眺めながら入浴でき、温泉を使ったサウナも完備。

佐賀の温泉でとくに女性に人気なのは嬉野温泉でしょう。ナトリウムを多く含んだ重層泉は「日本三大美肌の湯」として名高く、せっかくなら何度も入りたいもの。

ツアーの宿泊地は嬉野温泉の老舗旅館「大正屋」。大きな天窓から陽光が降り注ぐ「四季の湯」と、温泉を使ったサウナを併設し、滝が流れる庭園を眺めながら入浴できる「滝の湯」の二湯を備えています。

また朝食には嬉野名物・温泉湯豆腐が。豆腐を温泉で煮込むうちに白く溶けてなんともまろやかに。煮込んだ温泉スープとともにいただくと、さらに美肌効果が期待できるのではと、ついつい期待。大正屋近くの豊玉姫神社には、美肌の神様「なまず様」もいらっしゃり、願いを聞いてくださるそうです。

朝食には名物の湯豆腐が。だんだん白く溶けてとろとろに。

 

美肌の願いを聞いてくれる「なまず様」。ほうれい線が薄くなりますように~!

 大型バスでは行けない地元グルメもおまかせ

人気の「井手ちゃんぽん」は、地元で愛されるローカルフード。仲良く列に並びます。

 

わくわく感が高まるオープンな厨房。大人数で押しかけても手際よし!

 

ザ・佐賀ちゃんぽん。これでもか!という野菜の多さにうれし涙が。

 

シェアトラベルでは大型バスは乗り入れない人気の食事処を回れるのも特徴の一つ。二日間のランチでは、d design travel編集部が一押しの人気店を訪ねます。

一店目は行列必至の「井手ちゃんぽん」。野菜がたっぷり、めんもたっぷりで700円。もちろん、ちゃんぽんが名物ですが、代金は各自払いなので好きなメニューを注文してOK。店主いわく「カツ丼もお勧め」とのことでした。

二日目のお昼は、こちらも編集部が絶賛するステーキハウス「ライおン」。お勧めのハンバーグセットはサラダ、ライスORパン、スープ、ソフトドリンク付きで1600円。牛ひき肉しか使っていないというのにふわふわで、お箸だけで簡単に切れる柔らかさが感動もの。

どちらの店も、地元で愛されてきた人気の味で、貴重なご当地グルメ体験をすることができました。

店名の「ライおン」のうち、ひらがなの「お」は、お箸を示しているんだそう。お箸で食べられる料理ということなんですね。



ツアー参加は専用サイトから、参加人数によって費用が決まる

ご紹介しなかった立ち寄りスポットも含め、今回のツアーでは1泊2日で12か所を回りました。移動は8人乗りのマイクロバスを使い、大きな荷物も途中で買い物をしてもトランクに乗せたまま観光することができるのは便利です。

今回のシェアトラベルに含まれるのは佐賀までの往復航空券代+宿泊代(二食付き)及び観光タクシーのチャーター代ですが、それにオトク感があるかについて検証してみました。

シェアトラベルの佐賀ツアーの設定料金は、8人で利用する場合、7万7300円(税込・大人1名)。最少催行人数の2名で利用するのに比べて、2万6200円安くなるとのこと。

ANAのホームページで航空券と宿泊代をセットしたダイナミックパッケージを組んでみたところ、10月出発の土日で同条件の便および宿泊旅館で設定すると、7万2900円~(1部屋2名利用)となっています(日程や時期等で変動)。これに個人手配で観光タクシー代を払うと、1日1万円以上はかかると思われるので、価格ラインは8万~9万円以下ならリーズナブルではないでしょうか。

申し込みは専用ウェブサイトから。現在の申し込み人数に合わせた金額でいったん決済し、その後さらに参加人数が増えたら差額をキャッシュバックするというシステムです。

旅の時間を「初めまして」の人たちと分けあう、二世帯家族で貸し切る、趣味の合う友人グループでシェアするなど、アイデア次第で旅の組み立てが広がりそうですね。

ツアーの内容や申し込み方法はこちら。

・ d TOUR share travel SAGA 申し込み専用webサイト http://d-travel.jp

松崎のり子 Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。

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