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相馬由子

キユーピーの「マヨテラス」で、大人の社会科見学が楽しい!

  • 相馬由子

2017.06.19

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マヨネーズと言えばキユーピーですが、調布市にある仙川工場跡地に2014年にできた見学施設「マヨテラス」が楽しいと聞いて行ってきました。

ここでは、マヨネーズの歴史やマヨネーズの美味しさの秘密、マヨネーズの製造の様子を、展示と映像などで学べる施設で、予約をすれば誰でも見学することができます。

マヨネーズ型のドーム内でマヨネーズの秘密を学ぶ

見学ツアーは平日毎日4回実施されていて、1回90分(月に1回土曜実施日もあり)。まず最初は「キユーピー ギャラリー」でマヨネーズの歴史やキユーピーが手がけている事業について学びます。

キユーピーの歴史や商品も展示されているキユーピー ギャラリー

その後、「マヨネーズドーム」の中に移動。その名の通り、マヨネーズ型のドームなのですが、木でできていて、温かみのある雰囲気。中のベンチに腰掛けると、なんだか落ち着きます。

ここでは、マヨネーズの原料のこと、マヨネーズができる上で重要な「乳化」という作用、マヨネーズが長持ちする理由などについて学びます。普段何気なく食べているマヨネーズが、こんなシンプルな材料からできていたとは! それなのに、こんなに美味しいなんて、改めて驚きました。

ファクトリーウォークで工場内を疑似体験

次に向かったのは、工場の様子を疑似体験できる「ファクトリーウォーク」。映像と展示で、マヨネーズが作られる工程を見ることができます。まず入り口を入ると、ほこりなどを落とすエアシャワーが左右から出てきて、その中を進みます。本当に工場に入っていくみたい!

卵を割る割卵機について、実際の機械を見せながら説明してくれる

材料の種類や分量を間違えずに計測するしくみができて、工場で働く人の負担が減ったとか

大量の卵を割って卵白と卵黄に分ける機械や、パッケージに詰められていく様子、原料を間違わずに計測するための機械など、製造工程のポイントを、映像を見ながら解説してもらえます。

特に圧巻だったのが、卵を1分間に600個割ることができるという割卵機。普通の早さの映像で見ると、早すぎて何が行われているのかわかりませんが(笑)、スローモーション映像でも見ることができます。この割卵機、2時間に1回機械を止めて水で洗い流す作業を行い、1日の終わりには、毎日分解して洗剤で洗浄されるそうです。いくら機械化されていても、最後は人の手で品質を守っているのですね。

壁にずらりと卵が並ぶ通路を通って次の部屋へ

ちなみにキユーピーでの、年間の卵の使用量は42億個。日本の卵の生産量の約1割をキユーピーが使っているそうです。また、キユーピーが1日で製造しているマヨネーズを450gのボトルに換算し、縦に並べていくと富士山56個分にもなるとか。

見学の最後はサラダを試食。お土産ももらえる!

約1時間の見学が終わったら、最後はキッチンスペースに移動してサラダの試食です。マヨネーズに、ドレッシングなどのその他の調味料やナッツ類、ゴマなどを混ぜて、好きな味にカスタマイズしたオリジナルマヨソースを作って、サラダをいただきます。また、試食後にちょっとしたお土産をもらえて、マヨテラスの見学ツアーは終了です。

帰りにぜひ立ち寄りたいのが、敷地内にあるショップ&カフェ。キユーピーをモチーフにした、ここでしか買えないオリジナルグッズもたくさん売られているので、お土産にぴったりです。

メモ帳やペン、付箋、シールなどの文房具、ハンカチやバッグ、PCケース、さらにはキユーピーの顔をかたどったお菓子まで。もちろんキユーピーのお人形も。私は娘へのお土産に、卵型の透明ケースに、小さなキユーピーの人形とハンカチが入ったセットを購入。また、カフェスペースでは、通常は業務用として販売されている「ビネガードリンク」を使ったドリンクメニューも提供しています。

お人形から文房具まで、他では買えないレアなグッズがずらり

カフェスペース。レアなキユーピー人形の展示も

マヨテラスの見学は、平日は毎日4回実施されています。また、土曜日は月に1回開館日があります。完全予約制で予約はマヨテラスのホームページから。予約開始は実施月の2カ月前です。1回の定員は36人ですが、直前では満席になっている回も多いので、早めの予約がおすすめですよ。

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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