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藤本こずみ

“関西で育児”ד東京で仕事”のいいこと「トップ5」/ママライターの二拠点生活レポート【後編】

  • 藤本こずみ

2017.06.13

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“関西で育児”と“東京で仕事”の二拠点生活を始めて2年。前回ご紹介した、この暮らしの大変なところに続き、今回はいいところについて書いてみたいと思います。

そもそも我が家にとって二拠点生活は、“積極的に手に入れた暮らし”というよりは“育児と仕事を両立する方法を考えて行き着いた暮らし”。始めるまでは、問題点ばかりが気になって、本当にやっていけるのか不安でした。

でも今は、この暮らしを続けてみたいと思っています。それは、自分にとっては“想定内だった大変なところ”以上に“予想外のいいところ”が大きかったからかもしれません。

二拠点生活のいいところとは?

①家族との時間が濃密に

移動する際は、家族全員のスケジュール調整が必須。例えば、一家で東に長期滞在する時は、夫の仕事(西)、夫の出張(東)、私の仕事(東)、息子の予定(西)、など東西のスケジュールを確認して日程を決めます。おかげで、遠距離結婚をして夫婦それぞれのペースで生活していた頃に比べて、俄然“チーム感”が出てきた気が……今さらですが(笑)。また、両家実家も関西なので、西にいると頻繁に両親に息子と会ってもらえるのもうれしいところ。

②フットワークが軽くなる

インドア派で環境の変化も苦手だった私ですが、二拠点生活を始めて暮らしは一変、長距離移動も日常に。2年続けているうちに、荷造りや移動手段の手配にも慣れ、「今度、息子とどこに行こう?」と東西でのお出かけ先を探すのが楽しみになりました。また国内旅行を計画する時などに、どちらを拠点にするかを考え、選択肢を広げられるのも便利。

③刺激や発見がある

この暮らしをしていると、よく「いつも新鮮な気持ちでいられそう!」と言われます。実際はドタバタ劇の連続で、そんなに素敵な感じではないのですが、確かに刺激や発見には満ちているかも。久しぶりに暮らす関西では、児童館や親子イベントなど、これまで知らなかった育児ワールドを開拓中。そして長年暮らした東京では、息子の存在によって慣れ親しんだ景色がまったく違って見えることが。もともと私が1人暮らしをしていた、独身時代の思い出が詰まった東の家で、息子が廊下をハイハイの練習場にしていたり、思わぬものをおもちゃにして遊んでいたりするのは、なんだか感動する光景でした。

④暮らしがシンプルに

西から東へ行く時は、冷蔵庫を整理して、次に息子が着られそうな服を持って行く。東から西へ帰る時は、また冷蔵庫を整理して、ジャストサイズ&シーズンになった息子の服を持って帰る。そんな風に、移動は、食品や洋服の見直しする機会にもなっています。今、東の家にある息子のものは、洋服・引き出し1つ分、おもちゃ・カゴ1つ分。これを続けていけば、もっと暮らしがシンプルになる……はず!と期待(笑)。

⑤子どもの世界が広がる?

私にとって一番うれしかったのは、息子もこの生活を楽しんでくれているように見えること。今後どうなるかは分かりませんが、少なくとも今は、大好きな新幹線に乗るたびに瞳キラキラ、西でも東でもお気に入りの場所に行くと大はしゃぎ。二拠点に限らず、実家や田舎など“子どもの居場所”がいくつかあるのはいいことだなぁ、いろいろな場所でたくさんの経験をして欲しいなぁと思っています。

 

いかがですか? おそるおそる始めた二拠点生活でしたが、こうして書いてみると、“現実的なハードル”がある反面、“精神面で満足しているところ”もあるものだと実感。これからも、問題をクリアしながら新しい楽しみを見つけていきたいです。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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