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相馬由子

自然を満喫! 森の中のキャンプ場で親子キャンプ【前編】

  • 相馬由子

2017.05.22

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ゴールデンウィークにキャンプに行こうと、前々から計画を立てていた我が家。しかし、3月から4月は夫婦ともに仕事が忙しく、キャンプ場を探し始めたのは、ゴールデンウィークの10日ほど前になってから。最近では、人気のあるキャンプ場は、かなり前に予約しないと予約が取れないという話もよく聞きます。しかし、偶然にも素敵なキャンプ場を発見できました。

キャンプ場探しは友人からの情報収集

私の実家のある秩父に帰省したついでに、近くのキャンプ場へ行こうと思っていたら、お気に入りのキャンプ場はすでにいっぱい。そこで、以前にキャンプ好きの友人から教えてもらっていた、山梨市のキャンプ場に連絡してみたところ、なんと10日前なのに予約ができました。

県をまたぐとはいえ、秩父市から山梨市へは、国道140号線を走り、雁坂トンネルを抜けると秩父の市街地から1時間ほどで着きます。山の中の走りにくい道路を運転するのは大変ですが、このルートを使うととても近いのです。

設備充実より、ちょっと不便なくらいがいい

私たちが予約をしたのは、雁坂トンネルを抜けてすぐの場所にある「笛吹小屋キャンプ場」。標高1100メートルほどの場所にあります。予約は電話のみ。ホームページを見てみると、必要最低限の設備しかない素朴なキャンプ場のようでした。

でも、我が家のキャンプでは、広めのテントサイトと水道だけあればOK。自然の中でのんびり静かな時間を楽しむことが好きなので、今風なキャンプ場じゃなくてもいいのです。もちろん、電源があったり、お風呂やシャワーがあったりするほうが快適ですが、たまには、電波もつながらないような自然の中で過ごすのも良いものです(ここは電波はつながりましたが…)。

森の中にテントサイトが点在、のんびりと過ごせる

最近のキャンプ場は、テントサイトごとに線で区切られていて、すぐ横にお隣のサイトがあり、「人口密度高っ!」というパターンが多いのですが、このキャンプ場は、山のなだらかな斜面に、平らにならしたテントサイトが点在していて、ゆったりとした作り。あまり周りの声も聞こえないくらい離れていました。

到着すると、オーナー兼管理人と思われる、素朴なおじさんがサイトまで案内してくれました。こちらはオートキャンプ場ではないので、駐車場からテントサイトまで荷物を運ばなければなりません。でも、娘も一緒に手伝ってくれて、3人で3往復くらいで運ぶことができました。



レトロな和式トイレを初体験した4歳女子

ちなみに、こちらのキャンプ場、トイレは水洗が1箇所ありますが、あとはいわゆる汲み取り式の和式トイレのみ。「お子さんが怖がると思うから、水洗を使ったほうがいいよ」とキャンプ場のおじさんは言ってくれたのですが、念のため和式トイレも見に行ってみたところ、娘は「こっちのトイレで大丈夫」と。

汲み取り式のトイレ初体験でしたが、特に抵抗なく使っていてびっくりしました。私が子どもの頃は、汲み取り式のトイレ=怖い、おばけ出そう、みたいなイメージが刷り込まれていたために怖かったのかも。事前に何も情報を入れておかなければ、怖がらないのかなと思います。

なお、このキャンプ場は、設備は最低限でも、水場もトイレもすべて清潔で、よく手入れされています。オーナーさんが大切に管理していることが伝わってきて、そういった点もとても好感度が高かったです。

タープは使わず、最低限の道具でコンパクトに

今回は、森の中のキャンプ場だったので、タープは広げずにテント、テーブル、椅子のみ。調理は焚き火台とワンバーナーだけ。こちらのキャンプ場では、山登り帰りのような1人キャンパーや、バイカーの方なども多く、コンパクトな装備の人が多かったです。

ごはんは簡単に、味付け肉と野菜を焚き火台の上で焼いて食べました。食材はすべて切って持って行ったので、本当に焼くだけ。

夜7時くらいにはごはんを食べ終わり、そのあとはのんびりタイム。特に何をするわけでもなく、ボーッとしたり、本を読んだり、話をしたり、娘と夫はヘッドライトをつけてキャンプ場内を探検していました。そして、9時前には就寝。

周辺には、ハイキングコースや釣り堀、公共浴場も

こちらのキャンプ場への都心からのアクセスは、中央自動車道を勝沼インターチェンジで下りて、そこから40分ほど。周辺にはハイキングできる西沢渓谷、ヤマメやマスを釣ることができる釣り堀、お手頃価格で入浴できる公共の温泉「みとみ 笛吹の湯」などもあります。後編では、西沢渓谷のハイキングの様子などをレポートします。

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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