津島千佳

『おむつなし育児』を知ることは、人間らしさを知ること/『おむつなし育児』で子育てがラクになる!【最終回】

実践的な『おむつなし育児』の方法おむつに頼りすぎる育児が生むデメリットを、おむつなし育児研究所所長の和田智代さんにうかがってきた本連載。

最終回はいつか自分にも訪れるであろう、高齢者になってからのおむつについてまでお話くださいました。

『重たすぎる紙おむつ』が新たな問題を生む

和田 紙おむつだとサイズとともに単価も上がるので、私もそうであったようにお母さんとしては1枚の紙おむつをできるだけ長くさせておきたいじゃないですか。でも長時間おむつを替えないことで、子供は排泄物を出す感覚を知る機会をさらに逃しています。

他にもデメリットはあって、2年ほど前からよく聞くようになったのが『重たすぎる紙おむつ』です。

津島 『重たすぎる紙おむつ』ってなんですか?

和田 紙おむつの中でおしっこを何回もしてブヨブヨでかなり重たくなっているのに、交換しないままの状態のこと。そんな紙おむつをしたままだと腰に負担がかかって、腰痛のような症状で苦しむ赤ちゃんが現れ始めている話を最近あちこちで聞きます。

津島 赤ちゃんで腰痛って本当ですか!?

和田 これから本格的に実態を調べるところですが、昨年出版された保育士向けの専門誌の中で「長時間替えていない『重たすぎる紙おむつ』は、赤ちゃんの腰への負担になることを保護者に伝えましょう」とアドバイスしている記事がありました。

それに保育士さんやベビーマッサージ講師など、日々小さいお子さんと関わっている専門職の方々も指摘するようになっています。これから問題になるのでは、と心配しています。

津島 つけっぱしの紙おむつが子供の腰への負担になっていることまでは想像できていませんでした。

和田 よちよち歩きの1歳後半の赤ちゃんで平均体重約10kg。1回のおしっこで少なくとも80ccくらいは出ると言われます。2回分だと約160cc。それを大人の体重に単純に換算すると、46kgの私の2回分で約600ccということになります。

津島 600ccって結構ありますね。

和田 500mlのペットボトル以上の負荷が股にかかっていますよね。私も大人用の紙パンツに約600ccの水を含ませて着用してみましたが、腰骨にずしっと重みがかかり、辛くて15分でギブアップ。12時間おむつを替えないと少なくとも4回はしていますから、1歳後半くらいの子で約320ccくらい。それは私の体重に単純換算すると約1200ccにもなります。牛乳パック以上ですよ。

津島 1L以上もの負担が腰にかかっているって……。自分に置き換えて考えると、かなり重いです。

和田 ねんねの時期ならともかく、歩くようになったらおむつをしているだけでも歩行の妨げになると指摘する論文も発表されています。そのうえ重たいおしっこの負荷まで加わったら、腰など赤ちゃんの身体に不調が起こっても全く不思議ではありません。

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Writer Profile

津島千佳

ライター

Tica Tsushima

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

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