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藤原千秋

年度末、“中”掃除のススメ

  • 藤原千秋

2017.04.02

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大掃除の「やりのこし」、リベンジするなら今?!

多くの幼稚園や小中学校は春休みに入った、THE・年度末。そんな、この3月末から4月初旬までに済ませておくと、あとあと楽ちんなお掃除ポイントっていくつかあるのですが、ご存知ですか?

名付けて年度末“中”掃除! ただ年末も同じですが、この時季って「それでなくても慌ただしい」もの。無理は禁物です。日常の家事プラスαくらいの取り組みでできるところから、ぜひ試してみてください。

紙の収納部掃除(書類差し、本棚など)

年度末ということで公的なサービスの区切りや、子どもの学年が切り替わるなど、書類、冊子、教科書等「要るもの」と「要らないもの」が明確に生じてくる時季です。まず差し支えなさそうな古書、古紙はリサイクル用に括って処分。学校関係のプリントや、個人情報の含まれていそうな紙は切り刻んだり、生ゴミの水分を吸わせる外包みなどにして「燃えるゴミ」として処理します。

水気を嫌う紙モノエリアですから、大きなホコリ汚れなら掃除機で吸うだけでも。ただ煤煙など含む微細なホコリは静電気で取りにくいため、「乾きかけたウェットティッシュ」くらいの湿り気の布などで拭き掃除すると、スッキリします。

暖房器具メンテナンス

まだまだ朝晩や肌寒い日には、活躍しているだろう暖房器具の類。昨今の気候パターンだと、急激な気温の上昇などで「ある日突然要らなくなる」ためにメンテナンスが行き届かないまま翌シーズンまで寝かせられることになるケースが多い様子。

特に強力な、真冬用の暖房器具に関しては、もう掃除を済ませておいていいかも知れません。

なかでも「ファン」の名のつくヒーター類にはファンそのもの、またフィルター部分にゴミやホコリが多量に溜まりがちです。フィルターのホコリはエアコンでも顕著ですが、ホコリにはカビの胞子も含まれているため、ここに湿気が加わると容易にカビの温床になってしまいます。そういう意味でも、なるべく早めに除去しておきたいところなのです。

また、他の暖房器具でも、ホコリは熱源に触れると異臭がおきるなど、異常の原因になりとても危険です。基本的にホコリ掃除は家庭用掃除機を利用しての掃除(吸引)になりますが、内部に入りすぎているなど不安を感じる場合には、無理せずメーカー等へ清掃整備を依頼しましょう。

 



衣類、履物ケア

梅雨ごろの本格的な衣替えまでにはだいぶ間があるものの、ファーやダウン、厚手のウールなどの上着や小物、ボアがついた履物やロングブーツなど、かさばる服・靴は、もうお終いの時季ですね。順次ケア、収納をしていきましょう。

クリーニングから帰ってきたそれらの衣類をしまう収納部を中心に、まず床(底)部分に溜まりやすいホコリを掃除機で除去し、扉を開けた状態でエアサーキュレーターなども駆使して風通し(乾燥)を促しておきます。

レザー、スウェードを使った衣類、靴、ブーツ、バッグは特にカビが生えやすいので、適宜クリーニングのち陰干しを。いずれにせよ、しっかり湿気を飛ばすことが肝要です。湿気と汚れの残った状態で箱などにしまうと、カビが生えやすいので注意してください。

収納部の色落ちや変色のないことを確認することが必須ではありますが、「消毒用エタノール」での清拭もカビ、虫予防になり、おすすめです。

 

以上、いろいろご紹介してきましたが、これらのうち一つ、たとえ部分的な作業だけであっても後々の自分や家族を助けてくれるはずです。ぜひ、試してみてください。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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