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子育てにも役立つ!木村佳乃さんがプリキュアの新作映画で声優初挑戦!

  • 折田千鶴子

2017.03.16

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5年ぶりの声優に挑戦!

女の子に絶大な人気を誇る「プリキュア」シリーズ。例年、春と秋、お子さんと一緒に映画館へ観に行くことを、恒例行事にされている女の子ママも多いのでは?

2004年に「ふたりはプリキュア」で始まった「プリキュア」シリーズは、現在放映中の「キラキラ☆プリキュアアラモード」で、なんと14作目。13年目を迎えた、ご長寿番組なのですね‼

TVシリーズと共に歩んで来た「映画プリキュア」シリーズの最新作、「映画プリキュアドリームスターズ!」に、木村佳乃さんがゲスト出演されました。5年ぶりの声優挑戦に加え、エンディングテーマ「君を呼ぶ場所」で、その伸びやかな歌声も披露されています。

木村佳乃 1976年4月10日、東京都生まれ。女優、歌手、声優。4月よりNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」に出演予定。

益々輝ける木村さんは女優業の傍ら、2人の女の子のママとしても奮闘中。そんな木村さんに、作品の魅力、声優をした感想、そして子育てのことまで、たっぷり語っていただきました。

 

女の子が熱くなる“戦う女の子たちの物語”

『映画プリキュアドリームスターズ!』
3月18日(土)全国ロードショー
Ⓒ2017 映画プリキュアドリームスターズ!製作委員会
配給:東映
原作:東堂いづみ 監督・キャラクターデザイン:宮本浩史
precure-dreamstars.com

――ここまで長く続いている「プリキュア」シリーズの魅力って、何でしょうか。

「この人気は、まだまだ行くと思いますよ。長く愛されるのは、小さな子供でも理解できるように、メッセージがシンプルで分かりやすい、という点が一番でしょうか。かといって押しつけがましくなく、展開が早くて、子供を飽きさせない作りになっているんです。

作り手のみなさんが、本当によく考えて、すごく工夫しているのだろうと思いますね。私も家で、子供が惹きつけられているのを観察していて、すごいなぁ~、と思いながら見ています。息の長い理由は、スタッフが素晴らしいから、という点に集約されますね」

――木村さんの5歳と3歳の娘さんは、どんな点に最も夢中になっていますか。

「まずはビジュアルから入りますよね。小さな子って、やっぱりキラキラした衣装やその色使いが大好き。3歳だとまだ内容は分かりにくいところもありますが、女の子ってピンクや赤が好きでしょう⁉ だからプリキュアの衣装に対する“可愛い~”という憧れから夢中になっていますね。私たちの幼少期には、こんなにキラキラしたアニメはなかったような気がしますが(笑)」

――娘さんたちも、“プリキュアごっこ”をされていますか?

「すごくやっていますね! その場にいない誰かを悪者にして、お友達と一緒にみんなで手を繋いで、悪者を退治していますよ!」

 

京ことばを話す、謎の狐シズク役

 『映画プリキュアドリームスターズ!』は、TVシリーズの直近の3世代「Go!プリンセスプリキュア」「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」の、12人のプリキュアたちがスクリーンで大活躍します。

ある日、宇佐美いちかは、夢でみたサクラという謎の女の子と現実の世界で出会ってしまいます。「桜が原」という別の世界から来たサクラは、鴉天狗の魔の手で離れ離れにされた友達の狐・シズクを助けるためにやって来たのですがーー。

煌びやかな「和」の世界を、セルとCGを融合させた映像美も大きな見どころ。

――謎の狐シズクを演じた感想を教えてください!

「チームワークがとてもよい現場で、温かくて、すべてが楽しかったです。監督のご指示のままに演じました。サクラの声は私より2オクターブくらい高い可愛い声なのですが、シズクは比較的落ち着いた声音で演じました。サクラを守るために鴉天狗に捕らわれてしまったシズクは、どこか母親的なところがあるともお聞きしたので。演じながら、自分の少女時代の親友のことを思い出したりしました」

――役者業と違う、アフレコで苦労された点は?

「初めてアフレコをさせていただいた頃は、声だけなので、普通のお芝居より誇張しなければならないことに慣れず、テイクを重ねることもありました。でも今はだいぶ慣れて来たので、大体スムーズにいきますね。監督さんが導いてくださる通り、という感じです」

「私が小さな頃は、子供がたくさんいた時代なのでアニメ全盛期でしたね。一番好きなヒーローは、「北斗の拳」のケンシロウでした(笑)!」

――この映画を子供たちと一緒に観るママたちに、どんなことを感じて欲しいですか。

4、5歳になって段々と幼稚園などでお友達との集団生活を送るようになると、おもちゃの取り合いなど、お友達と喧嘩をすることも増えてきますよね。そういうときに、自分がやられて嫌なことはしないとか、相手の気持ちを思いやる気持ちなどを感じて欲しいですね。

また映画には、満開の桜が本当にきれいなシーンがあるので、親子で“桜が咲いたら見に行こうね”などの会話をしていただきたいな、と思っています」

 



奥の手として使える「プリキュア」シリーズ

「主題歌も歌われていますが」と質問すると、「エンディングテーマですよぉ、主題歌なんておこがましい~(笑)」と、周囲が思わず爆笑する、元気で楽しい木村さん。ハキハキ応える口調からも、楽しい良きママぶりがうかがいしれます。

「久々のレコーディングだったので、とにかく緊張しました。時期的にもインフルエンザが流行っていたので、とにかく風邪を引かないように、と本当に気を付けていました。幼稚園の送り迎えも大きなマスクをして、すぐに手洗いうがい! 細胞に「私はインフルエンザにかからない!」と言い聞かせるといいらしいと聞き、必死で細胞に語り掛けていました(笑)!」

――子育ての中で、プリキュアが役立つことはありますか?

「何しろプリンセス好きなので、「Go!プリンセスプリキュア」を見ていたときは、「プリンセスはそんな言い方をしないよ!」とか、よく娘に言ってましたね(笑)。映画館にいつ見に行くと決めていて、言うことを聞かない時に「もうプリキュアの映画見に行くの、止めようかなぁ」とか。あまりモノで釣っちゃいけないと思いつつ、奥の手として使えますよね(笑)」

「娘たちのお気に入りのキャラクターは、前クール「魔法つかいプリキュア!」の“キュアフェリーチェ”でしたね。もともとは赤ちゃんだという設定なので、幼いながら娘たちの母性本能をくすぐったみたいです」。もちろん『映画プリキュアドリームスターズ!』にもキュアフェリーチェは登場!

 

――お母さんの仕事を既に理解されていますか?

「大体は。だから今回、すごく喜んでくれていますね。一緒に映画館で観るのが楽しみです。

でも先日、『パディントン』を娘たちが見ていたときに、その反応がすごく面白かったんです。ニコール・キッドマンの吹替えを私がやっているのですが、あの役って少し悪い役じゃないですか。そうすると、「あれ、これママの声だけど、顔が違うね」と2人が話し合っていたんです(笑)。

悪い役だと、手放しで喜べる雰囲気じゃなくて(笑)。「ひどいね、ママ」「でも、声はママだけど、顔はママじゃないから」とか。後ろで聞いていて、それが面白くて(笑)! どこに話が決着するのかと思って聞いていたら、いつの間にか立ち消えて普通に見ていましたが」

 

娘たちに伝えたいもの

――ママになられてから、作品選びは変わりましたか?

「いえ、変わったというよりも、そういう仕事をいただけるようになった、という感じです。子供がいなかった頃は、「プリキュア」のお話なんて、いただけませんでしたから。だから、こういう巡り合わせ、とてもありがたいです!」

 

「プリキュア」のおもちゃには大興奮しています(笑)。
テレビに登場するかわいいおもちゃに夢中なんです!それと同時に、単純な作りのおもちゃも子供の想像力を高めると聞きました。私も一緒に、積み木などで遊んでいます。

そして、娘さんたちに伝えたいこととして、お祖母ちゃん子だった木村さんは、2つのことを挙げられました。

「私が19歳で仕事を始めた頃、お祖母ちゃんに言われたんです。“とにかく目上の方の言うことはよく聞くこと”。そして“周りの人に感謝すること”。この2つを絶対に忘れちゃいけないよ、と。私もそれを娘たちに伝えていきたいですね」

『映画プリキュアドリームスターズ!』は3月18日(土)公開です。ぜひ、お子さんと一緒に楽しんでください!

 

 

折田千鶴子 Chizuko Orita

映画ライター/映画評論家

LEE本誌でCULTURE NAVIの映画コーナー、人物インタビューを担当。Webでは「カルチャーナビアネックス」としてディープな映画人へのインタビューや対談、おススメ偏愛映画を発信中。他に雑誌、週刊誌、新聞、映画パンフレット、映画サイトなどで、作品レビューやインタビュー記事も執筆。夫、能天気な双子の息子たち(’08年生まれ)、2匹の黒猫(兄妹)と暮らす。

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