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高見澤恵美

妊娠して知った些細な“誤解”3選

  • 高見澤恵美

2017.03.09

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イラストレーション/烏山ミライ

今回は、妊娠後の暮らしの中でふと気が付いた些細なことに着目。身近に妊娠した身内や同僚などがいても、妊娠して初めてディテールを知る、ということも結構多いもの。
LEE世代ママが“妊娠してから初めて気付いた誤解”を調査し、特に多かったもの3つをご紹介します。

些細な誤解1:妊娠は“○ヶ月”と月でカウント

もっとも多かったのは、妊娠期間のカウント方法について。
妊娠前は、“妊娠3ヶ月”といった具合に月でカウントするものと思っていたのが、実際に妊婦になってみると、週でカウントするのが主になり、驚いたという人が多く存在しました。

・「妊婦になってから、人に『何ヶ月ですか?』と聞かれるけど、産婦人科では『○w(週)○d(日)』と基本は週で数えるので『今何ヶ月だっけ!?』と分からなくなっちゃったり(笑)。週数で答えても『え? それって何ヶ月!?』と聞きなおされます」

と、うろたえる人が多数。さらに、

「○ヶ月=週数を4で割るものかと思い、そう計算して答えていたが、妊娠途中でその計算が誤りと判明……。以来、8週~11週→3ヶ月、12週~15週→4ヶ月といった週と月の対応をまとめた表を部屋に貼り、たまに確認するようにした」

なんて声も。

とはいえ、妊婦以外にとっては、週数で言われても時期が想像つきにくいもの。
(出産経験者でさえ、「へぇ、23週かぁ……。どんな時期だっけ?」と忘れてしまっていたり)

妊婦以外の知人には、ざっくりした月カウントで時期を伝えたほうが、段階が伝わりやすいのかもしれませんね。

些細な誤解2:妊娠が成立した瞬間=1週

1位と同様に多かったのがこちら。月経開始日を0日目と数え、7日目からの週=「妊娠第1週」とカウントするため、妊娠検査薬で陽性が出る頃は、既に「妊娠4~6週」くらい。
この独特の数え方を理解できておらず、「『妊娠○週』というくらいだから、妊娠検査で陽性反応が出たら1週?」と思ってしまいがちですが、妊娠後、実はそれは誤りだったと知るケースが多いようです。

・「以前、職場の同僚に『実は今妊娠2ヶ月目で~』と打ち明けられた時は、『え!? 隣の席で働いていたのに、2ヶ月間妊娠してたことに気付かなかった!』と、のけぞったものでした。自分自身が妊娠してみて、妊娠2ヶ月=2ヶ月間まるまる妊娠していたわけではない、と知りました」

・「新婚の芸能人が妊娠3ヶ月と発表したりすると、授かり婚なのかな? と思ったりしてましたが、自分も妊娠を経験して、3ヶ月(8~11週)なら授かり婚とも限らない、と理解しました」

些細な誤解3:母子健康手帳は妊娠したらすぐもらえるもの

ラストは、母子健康手帳について。よくドラマなどにおいて、妊娠したばかりの女性が母子健康手帳をバッグにしのばせている……(それを他の登場人物が発見してしまい、妊娠に気付いてしまう!)的なシーンがあったりするものですが、
母子健康手帳=妊婦の証、というイメージから、妊娠したらすぐにもらえるもの、と勘違いしている人も多いのではないでしょうか?

実際は産婦人科で妊娠3ヶ月頃に妊娠の届け出をもらい、それを役所に提出してようやく手に入るものであり、もらえるまでの道のり、実は結構長いんですよね。

例えば、5週目で月経の遅れに気付き、妊娠検査薬で陽性を確認。すぐ産婦人科に足を運んだ人の場合、胎児の心拍が確認できるようになる8~10週頃にならないと、「母子健康手帳」をもらうための妊娠の届出をもらえないため、1ヶ月間程度は待たされることに。
「この時期、ものすごくやきもきした」という声も多数寄せられました。

・「5週に入ったところで産婦人科へ。妊娠が確認できたら母子健康手帳をもらって帰れる♪ と楽しみに思っていたら、まだまだ先とわかって、がっかり。診察のたびに『まだですか?』と産院の先生にジリジリと迫ってました」

・「4週で妊娠が発覚。10週でやっと母子健康手帳をもらえた時は、わが子が公的に認めてもらえる存在になれた、と安堵の涙を流した」

・「妊娠中はとにかく“待ち”の時期が長いイメージですが、とりわけ長かったのが、妊娠が分かってから母子健康手帳をもらえるようになるまで。手帳をもらったら親と会社に妊娠を伝えようと思っていたのですが……本当に長かった! 手帳と一緒にマタニティマーク入りキーホルダーももらえて、やっと妊婦になった実感がわきました」

(※地域差があるようで、早めにもらえる地域や、妊娠の届出がいらない地域などもあるようです)

出産後にはありとあらゆる変化が次々と訪れるため、妊娠初期の小さな誤解などすっかり忘れてしまうものですが、振り返ればいろいろな些細な気付きがありましたよね。また取り上げていきますので、どうぞご期待ください。

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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