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松崎のり子

新居に引っ越しの際は火災保険の解約をお忘れなく!

  • 松崎のり子

2017.02.23

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春は引っ越しシーズン。

仕事の都合で転居する人、新しく買ったマイホームに入居する人など、移動の季節がやってきます。私自身もこれから仕事場の引っ越しを控えています。思えばこの5年くらい、なんだかんだと毎年引っ越しし続け、すっかり荷造りのコツを体得しました。それも披露したいところですが、ここはマネーのカテゴリーなので、お金にまつわる引っ越しの話をするとしましょう。

春や長期休み中は引越し代が高い!

まず引っ越し代ですが、業者によると2月と比べ3月はぐんと料金が跳ね上がり、4月までは高止まりするとか。ちなみに8月と12月も混み合うそうで、おおむね長い休みのある時期に人の移動が集中するということが見えてきますね。トップシーズンに料金が高くなるのは、人手の確保が大きな原因と考えられます。引っ越しが重なり合えば、人員もトラックのドライバーも不足する、その分賃金を高くすることになり、引っ越し料金に反映される…というわけ。

もし、3月に転勤が決まっているなら、1月のうちに引っ越しをすれば一番安くすませられそう。同様に、土・日よりは平日、朝スタートよりは午後スタートのほうが安くなるという原則があります。需要と料金の高さは比例するということですね。

火災保険を中途解約するとお金が戻ってくることも!

賃貸契約で家を借りている場合、入居の際に火災保険にも加入していることでしょう。同じ火災保険でも建物への補償は大家さんが契約していますが、家財に対する補償は賃借人が契約することになります。2年更新の賃貸契約だと、火災保険も2年分まとめて保険料を一時払いしているケースが多いでしょう。

もし、2年を待たずに引っ越しをすることになったら、保険解約の手続きをすれば残りの期間分の保険料が戻ってくることがあります。入居の時、不動産屋さんで契約した手続きに含まれているので、自分から火災保険に入ったという意識が薄いかもしれませんが、契約者は賃借人本人。解約時だけでなく、どんな補償が受けられるかを把握していなければ、いざという時に請求できないのでご注意。

私も今回、火災保険解約に当たって改めてその補償内容を読み直したところ、不慮の事故により電気やガスが止まり宿泊施設に泊まることになった場合の費用を1泊3万円まで支払ってくれるという記載があることに、初めて気づきました(笑)。これから引っ越す人も、引っ越しの予定がない人も、自分が入っている住まいの保険の中身はちゃんと知っておくべきですね。

 

松崎のり子 Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。

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