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相馬由子

【第4回】3歳からレッスン可。北海道のパウダースノーでスキーデビュー

  • 相馬由子

2017.02.16

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冬の自然を体験することで子どもの感性を刺激し、成長を促す「雪育」。スキーシーズン真っ只中の北海道トマムで、4歳の娘と一緒に冬ならではのアクティビティを堪能した前回に引き続き、今回はドキドキのスキーデビューをレポートします。

ちょっと臆病な4歳児、初めてのスキーレッスンにチャレンジ!

現在4歳3カ月の娘は、初めてのことにはわりと臆病で、今のところ運動が得意というわけではなさそう。しかし、スキーが趣味の夫に影響されたのか「スキーをやってみたい!」と言い出し、トマムに行くのを心待ちにしていました。

1日目の雪遊びはどれも楽しく、寒さにも慣れた様子。これは期待できると、滞在2日目にいざスキーレッスンへ。星野リゾート トマムでは、幼児向けのスキー教室「ニポのスキー・スノーボード学校」があり、3歳からレッスンを受けることができるのです。

ブーツを履いていざゲレンデへ出たもののやっぱり怖い

まずは、ウェアやギアをレンタル。ウェアはもちろん、スキーブーツ、板、ゴーグルやグローブなどの小物まで、すべてレンタルすることができます。

ウェアを着たら、次にスキーブーツをフィッティング。スキーブーツって大人でも慣れないと重いし歩きにくいため、ここで嫌になってしまうお子さんもいるとか。

心配しましたが、ここはなんとかクリア。スキーブーツが履けたら、先生と一緒にいよいよゲレンデへ。外に出ると、少し雪がちらついていました。この寒さに怖気づいたのか、ちょっと不安そうな顔に

まず雪に慣れるために、先生と一緒に雪遊び。雪合戦などをしてから、レッスン開始です。最初は、ゴム製のシートが敷かれた上を、スキー板を付けて歩くところからスタート。途中に、手で軽く叩くと音が出るベルが置いてあり、それを鳴らしながら歩きます。が、なぜかスキー板をつけた途端「怖い~!」。

どうにか先生と私とでなだめて1周歩きましたが、私の手を離すことはできませんでした。

先生に後ろから支えられ、なんとか斜面を滑れた!

先生いわく「お子さんによっては、ぜんぜん怖がらない子もいれば、怖がってまったくできなかったり、お母さんから離れられない子もけっこういて、反応はお子さんによってバラバラですね」とのこと。実際、周りにはレッスンを受けている3~4歳のお子さんもいましたが、まったく怖がっていない子もたくさんいました。

さて、うちの娘の場合どうしても怖がってしまったため、まずは滑る楽しさを先に感じさせようと、初級者対象のゲレンデ「ニポタウン」で、先生と一緒に滑ってみることに。斜面の上までは、スノーエスカレーターで上っていきます。そして、先生に後ろから体を支えてもらって滑り始めました。

途中から泣き始めてしまった娘を、優しく誘導してくれる先生。女性の先生もいるので、男性が苦手という女の子も安心ですよ

なんとか滑って降りて来られました

怖い~と言いながらも、なんとか下まで滑ることができましたが、今日のレッスンはここで終了。このように、子どもの順応具合に応じて、臨機応変にレッスンを進めるスピードや内容を変えてくれます。これなら安心!



レッスンが終わったら、そりコースで遊ぼう

結局、1度滑った後は、どうしても怖がって滑ることができなかったため、レッスンは早めに切り上げて、お隣のそりコースで遊ぶことにしました。こちらではそりや雪遊び道具を無料で借りられます。

こちらが子ども用そりコース

さっきまでの泣き顔が嘘のように、もう笑顔!

そりコースの周りには、雪遊びができるスペースもあるので、親子で雪合戦をやったり、雪だるまを作ったり、自由に遊びましょう。ちなみに、トマムの雪質は、転んでもまったく痛くないパウダースノーなので、雪玉は作りにくいです(笑)。

雪の中にズボズボと足が埋まるもの楽しく、走りまくっていました

誰かが上手に作った雪だるまが置いてありました

楽しくスキーが上達する、秘密の小道具やしかけがいっぱい

初級者対象のゲレンデ「ニポタウン」には、ジグザグに滑るためのカラフルなポールが立ててあったり、動物のお人形がついたトンネルなども設置されていたりして、楽しく練習できるしかけが満載。

カラフルなトンネルにお人形が取り付けられ、それを目指して滑れるようになっていました

また、スキー板が自然と「ハの字」になるように板の先に取り付けるグッズや、体のバランスを取りやすくするためなどに使うハンドル形のグッズなど、インストラクターさんはさまざまな秘密兵器を駆使して、楽しくスキーを教えてくれます。

真ん中にある小さな輪っかは、体の前で両手で持ち、車のハンドルを握る真似をしながらスキーを滑ることができるグッズ。手が前に出るので、左右に曲がる練習も楽だそう

ニポタウンに時々現れる人気者・森の妖精「ニポ」

ニポタウンには、時々森の妖精ニポが現れます。ちょうどこの日も登場! 人気者のニポが現れると、周りに人だかりができていました。しかも、このニポちゃん、スキーも上手に滑るんですよ。せっかくなので、滑ってもらいました。

斜面の下でスキー板をつけて、スノーエスカレーターで上っていきます。

そして、斜面の上から華麗に滑ってくるこの姿! かわいいけど、わりと大きいので(笑)、滑ってくる姿は迫力ありますよ。

今回スキーはあまりできなかったけれど、サラサラふかふかのパウダースノーで雪山デビューしたことで、「雪って楽しい」ってことは感じてくれたよう。レッスン中に泣いてた娘も「また来たい!」と言っていました。スキーは、ゆっくりチャレンジしていこうと思います。

トマムでの雪育体験レポート。最終回の次回は、ファミリーに優しいホテル内の施設をご紹介します。

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星野リゾート トマム

北海道勇払郡占冠村中トマム

スキー場営業期間:201742日(日)まで

降雪状況や気象条件により変更の可能性あり。

 

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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