【誕生100周年】子連れでのおでかけに、科学を学べるプラネタリウムがおすすめ!【出演者インタビュー】

プラネタリウムで、科学と物語を同時に楽しめる作品が上映される! そんな情報をキャッチして、先日、試写上映会に参加しました。

今回は、進化を続けるプラネタリウムと、ドームシアターコンテンツについてご紹介したいと思います。

兵庫県のバンドー神戸青少年科学館へ

試写上映会が行われたのは、兵庫県のバンドー神戸青少年科学館。

撮影/玉置裕哉

1984年に開館したこの施設には、子どもから大人まで、科学・宇宙に触れられるコーナーやイベントがいっぱい。

中でも注目は、2022年7月にリニューアルオープンしたドームシアター(プラネタリウム)。最新の投映機が導入され、よりリアルな星空や宇宙空間が再現できるように。また、音響や演出照明や配信ネットワークなどのシステムも一新され、ライブコンサートやパブリックビューイングなど多目的に活用できる次世代型の空間になったのだそう。

思わず「素敵!」とうっとりしてしまったのは、ソファ型のリラックスシート。公共のプラネタリウムでは日本初導入。神戸の美しい夜景をモチーフにした、ここだけのオリジナルデザインのものなのだとか。こんなシートで鑑賞できたら、より作品の世界に浸ることができそうですよね。

『かぐや姫は未来の月からやって来た』

このドームシアターで上映されたのは、科学エンターテインメント『かぐや姫は未来の月からやって来た』。2080年、月面基地で地質調査をしていた研究者・若月かぐやは、異常現象によって2020年代の日本・与論島へタイムスリップ。そこで、島を訪れた科学者・石作皇次と出会い、心を通わせるように――。

ヒロイン・かぐやを演じたのは、NHK・Eテレ『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』に出演中で、アイドルグループ・FRUITS ZIPPERのメンバーとしても活躍する、鎮西寿々歌(ちんぜい すずか)さん。そして相手役・皇次を演じたのは、テレビ東京系『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』で主演を務めた、寺坂頼我(てらさか らいが)さん。

奇しくも宇宙と縁がある二人。試写上映後の舞台挨拶では、作品への気持ちや撮影の思い出を聞くことができました。

鎮西さん「私は、もともと宇宙や天体に興味があったんです。子どもの頃は、家族で河原に流れ星を見に行っていましたし、今は、レギュラー番組で宇宙人のキャラクターとして地球のことを取り上げたり、全国のプラネタリウムを巡ったり。だから、今回の出演が決まった時は『運命だ!』と思いました」

寺坂さん「僕も、小さい頃から星が大好き。小学生の時は、誕生日プレゼントに天体望遠鏡を買ってもらったこともありました。別の作品で地球を守るヒーローを演じたこともあり、今回の作品でまた宇宙と関われるのはとてもうれしかったです」

鎮西さん「撮影では、これまでにない経験もたくさんできました。未来の月面基地のシーンは、名古屋のプラネタリウムで撮影したんです。プラネタリウムでお芝居をするのは初めてだったので新鮮でしたし、ドームに月面の映像を映していただけたので、頭の中で想像するよりずっと作品の世界に入りやすかったですね」

寺坂さん「360度撮れる特殊なカメラを置いて、スタッフさんたちが映り込まないように現場から離れ、二人だけで撮影を進めたシーンもありました。長回しだったから緊張したけれど、結果的には、あまりカットをかけずに撮っていただいたぶん、自然な雰囲気になっているんじゃないかと思います」

鎮西さん「二人が出会う与論島でのロケも楽しかったですね。撮影が終わった後に、ライトを消して、みんなで星空を眺めることができたのがいい思い出。すごくきれいで、『星ってこんなにあったんだ!』って感動しました」

寺坂さん「僕は、撮影の空き時間に自転車を借りて、島のいろいろな場所を見てまわったんです。与論島は、住人のみなさんが温かくて、時の流れがゆっくりで、本当にいいところ。あの星空も、ぜひプラネタリウムでたくさんの人に見てほしいですね」

科学と物語を同時に楽しめるのが魅力

この作品の魅力は、科学を学びながら物語の世界へ入り込めるところ。かぐやと皇次のSFストーリーと、JAXA・川口淳一郎名誉教授による解説が、交錯するように展開します。

1969年の人類史上初めての月面着陸から、2024年を目標として進められている有人宇宙飛行・アルテミス計画まで、”月”にまつわる様々な知識を得ることができ、いい勉強に。宇宙や天体に興味のあるお子さんと一緒に見るのもよさそう。個人的には、物語は、特に小中学生の女の子に向いているかも、という印象を受けました。

私の中で一番心に残ったのは、作品への没入感! テレビや映画と違って、360度を覆っているドームで鑑賞するだけあって、空や海などの景色、波の音や元ちとせさんの主題歌などのサウンドに、体全体が包み込まれるような感覚になりました。これこそ、ドームシアターコンテンツの醍醐味と言えそうです。

子どもと行きたい誕生100周年のプラネタリウム

わが家では、半年前に、小2の息子と3歳の娘がプラネタリウムデビューを果たしたばかり。その時はアニメ作品を見たのですが、好きなキャラクターがリードしてくれたこともあり、二人とも最後まで集中して楽しんでいました。

小さな子ども向けの作品、星空解説作品、最新技術を駆使した作品……ドームシアターコンテンツって、幅広く、奥深く、新感覚のエンターテインメントになってきているんですね。

プラネタリウムは、1923年にドイツで完成したもので、今年は誕生100周年を迎えるのだとか! このメモリアルイヤーに、子連れでのお出かけ先の候補として、プラネタリウムを加えてみるのはいかがでしょうか? 親にとっては、天候や気温を問わず快適に子どもと過ごせるのもうれしいポイント。他ではできない新しい体験も待っているかもしれません。

『かぐや姫は未来の月からやって来た』

出演/鎮西寿々歌 寺坂頼我 声/片平敦(気象予報士) 解説/川口淳一郎(JAXA名誉教授) 制作/関西テレビ放送株式会社 コニカミノルタプラネタリウム株式会社

バンドー神戸青少年科学館にて、3月18日(土)、19日(日)、21日(祝)の12:20~、16:00~、合計6回の上映が決定。今後、全国のプラネタリウムに配給予定。

ライター

Writer Profile

Kozumi Fujimoto

1979年、兵庫県生まれ。雑誌を中心に、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を担当。趣味は観劇&リラクゼーションスポット巡り。おいしいもの好きの夫、パワフル派の4歳長男、おっとり派の0歳長女との4人家族。“東京で仕事”と“関西で育児”の二拠点生活に挑戦中。

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