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新米ママの中古マンションリノベーション日記

リノベ後5年住んでわかった、「こうしてよかった!」満足ポイント3つ【帰ってきたリノベ日記・前編】

  • 藤本こずみ

2022.12.04

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久しぶりのリノベ日記で5年住んだ実感を

5年前、中古マンションを購入&リノベーションした、わが家。リノベ中の試行錯誤ぶりは、過去にこちらでご紹介してきましたが、実際に生活してみると、家のいいところや残念なところがリアルに見えてくるもの。そこで、久しぶりのリノベ日記で、5年住んだ今思う、わが家のリノベの満足&後悔ポイントをまとめてみたいと思います。

(左)リノベ完了日、洗面所の段差にちょこんと座っていた息子。(右)最近は、娘がよくここに座っています。

まず、今回の前編では、満足ポイントを3つ考えてみました!

①間取り変更をしてリビングを広くしたこと

わが家のリノベでは、間取り変更を含む大規模な工事はLDKに集中。夫の一番の希望が「リビングを広くしたい」、私の一番の希望が「キッチンを対面式にしたい」というものだったからです。

リビングを広くするにあたっては、リビングとその隣にあった洋室の間の壁を撤去し、4LDKを3LDKに変更することに。元のリビングと洋室をつなげたことで、広さは+6帖ほどになりました。

【Before】ダイニングから見たリビング。写真左側の壁を取り払うことに。

【After】隣接していた洋室と合体! 床はカーペットからフローリングに変更しました。

入居当時、2歳だった息子は現在7歳。この間に生まれた娘は現在3歳。子どもたちが小さいこともあり、平日の夕方以降や休日は、家族全員がほぼリビングで過ごしています。1日の中で最も長い時間を過ごす空間だと考えると、このプランは正解でした!

②和室を残したこと

2つ目の満足ポイントは、意外な点。「和室をそのまま残してよかった!」というものです。

プランニング中は、「和モダンの空間にして収納を増やす?」「ファミリークローゼットとして使う?」などなど妄想を膨らませていた和室。でも結局、予算という現実の壁に激突して(笑)、大規模な工事はせず、畳や襖などの張り替えのみをすることにしました(詳しくはこちら)。

わが家に残ったのは、昔ながらの純和室。ホッとする空間ながら、あまりうまく使いこなせていなかったんです……世の中が変化するまでは。

【After】畳や襖などの張り替えをした和室。床板や床柱は既存のものをそのままに。

新型コロナウィルスの影響でステイホームが呼びかけられるようになった頃から、この和室の使用率が急激にアップ。リモートワークになった夫が仕事をしたり、オンライン取材が増えた私がZoomをしたり、休園になった息子が工作をしたり。誰かが体調を崩して隔離が必要になった時は、寝室代わりにもなりそう。

もしファミリークローゼットにしていたら、ここまで自由には使えなかったかも。そう思うと、意図したわけではなかったけれど、フレキシブルに使える空間があってよかったな、と思います。

【After】和室入口の扉は片引き戸から引き込み戸へ。

ちなみに、この和室への入口は、もとは扉1枚分しか開かない片引き戸だったんです。扉を変える際に、2枚分を開けられる引き込み戸に変更してもらうことに。入口を全開にできるようになって開放感が生まれたことで、随分印象が変わったのにもびっくりでした。



③玄関と洗面所の収納を充実させたこと

家探しのために、戸建てのモデルルームや新築マンションの見学をしていた頃に憧れていたのが、シューズインクローゼット、ウォークスルークローゼット、パントリーといった、大型収納。案内の方からも、最近の子育て世代には大人気だと聞きました。

でも……既存の空間をベースにする中古マンションのリノベでは、これらを作るのは難しかった!

そこで、わが家の場合は、玄関と洗面所の収納スペースを、壁一面を使って最大限に取ることに。

玄関の似た角度からのBefore/Afterを並べてみます。

(左)【Before】左側に、玄関の段差までのシューズボックスが。(右)【After】シューズボックスの位置を右側に変更して、壁一面の収納に。

以前は、左側に、玄関の段差までのシューズボックスがついていましたが、それを撤去。右側に、壁一面のシューズボックスをつけました。容量は2倍以上に。靴だけでなく、ゴルフバッグや防災リュック、工具や掃除機などもここへ。シューズボックスを正面から見ると、こんな感じ。

【After】現在の玄関。入居時は余裕があったけれど、気づけば中がだんだんいっぱいに…!

洗面所は、以前は、洗面所からの収納、廊下からの収納、洗濯機置き場、など、細かいスペースがいろいろな方向から取られていて、収納が凸凹していた印象でした。それを、右側の壁一面に集約させて、すっきりと。写真では伝わりづらいのですが――。

【After】洗面所のシンクの後ろ側を、壁一面の収納に。

壁っぽく見えるように、扉は取っ手のないタイプに。中には、DIYで可動棚を取りつけ、タオルやパジャマから、バケツや洗濯カゴ、洗剤やティッシュなどのストックまで、あらゆるものを収納しています。

わが家には、ほかに共有スペースの収納がないので、この2か所が頼り! どちらも壁一面の収納にしたことで、すっきり見える点、限られた空間を最大限に使える点が気に入っています。

迷ったら”今”を優先するのもひとつ!?

実は、間取りを変更してリビングを広くすることを考えていた時、私には「子どもが二人になる可能性を考えたら、4LDKのままのほうがいいのかも?」という迷いもあったんです。そんな時、背中を押してくれたのは、設計をお任せした一級建築士の”匠”の言葉。

「少なくともここから10年ほどは、リビングが暮らしの中心になるはず。今回は、”今”を優先されては? 10年後、もし個室が必要になったらもう一度壁を作ることもできますよ。10年経つと、他にも気になる部分が出てくるケースもありますから、その時に小さな工事を検討するのもいいかもしれません」。

娘0歳の頃のリビング。ソファから「いないいないばぁ!」をする兄と、それにキャッキャと笑う妹。ステイホーム中も、暮らしの中心はリビングでした。

リノベ中は、「本当にこの選択でいい?」「もし使いづらかったら?」「家族構成が変わったら?」などなど、いろいろ考えすぎて「決められない~!」となることが何度もありました(苦笑)。今振り返ると、それは、「大きな決断だから失敗できない!」という気持ちが強かったからなのかな、と思います。

もちろん、リノベは大きな決断の連続だし、失敗はなるべくしたくない! あとから追加工事をするのも、簡単なことではないと思います。とはいえ、何か決めないことには、先に進めないのも事実。迷った時は”今”を優先して、そこから自分の変化や家族の成長に合わせて、できる形で家作りをしていくのも、ひとつなのかもしれませんね。

次回は後悔ポイントをアップ予定!

今回は、リノベ5年後の満足ポイントをご紹介しましたが、後悔ポイントももちろんあります(笑)。次回は、そちらをまとめてみたいと思いますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

 

ライター藤本こずみさんの【新米ママの中古マンションリノベーション日記】はこちら

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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