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親子で初めての山歩き

冬の親子登山・賤機山編−親子で初めての山歩き[第5回]

  • 相馬由子

2017.01.16

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これまで親子での山歩きのコツや服装、おすすめのフィールドなどを紹介してきたこのシリーズ。前回の公園内での練習ハイキングを経て、ついに本当の山登りへ行ってきました! 場所は静岡市の真ん中にある標高171mの「賎機(しずはた)山」です。

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バスでアクセスできる身近な山

子どもと一緒に行く冬の山歩きの行き先選びとして、まず気をつけなければいけないのが積雪がないかどうか。そのため、標高が低くアクセスのいい山を選ぶといいそうです。

今回、年末に夫の実家のある静岡市に帰省した我が家が、初めての子連れ登山の行き先として選んだのが賤機山。街の中にあり、静岡市民が気軽にウォーキングやハイキングに行く山だそうです。登山が趣味のばあば(義母)をガイド役に、親戚の子どもたちも誘い、登りに行ってきました。

スタートは「おせんげんさん」の通称で親しまれている浅間神社。まずは境内の百段階段を登っていきます。これ、上の方まで行くとかなり高い。高いところが苦手な私は、上だけ見て必死に登りました(笑)。

登り切ると、ここから登山道がスタート。

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アップダウンも少なく、見晴らし抜群のルート

浅間神社から浅間山山頂を経て賤機山山頂まで、尾根沿いを縦走していくのですが、ところどころに眺めのいい場所があり、市街地を一望できる気持ちのいいルートです。

でも、急な登り下りは少なくてもやはり山道。木の根が出ていたり大きい石が埋まっていたりして、やっぱり平地を歩くのとは違います。

多少のアップダウンもあるので、大人はトレッキングシューズを履いたほうが足は疲れないし、安全かなと思いました。

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途中にはベンチもたくさん設置されているので、2030分おきくらいに休憩しながらゆっくり歩きました。歩くとエネルギーを使うので、おやつも忘れずに。子どもたちはおやつを食べるのを楽しみに歩いていたようです。

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上の写真は、浅間山山頂より手前にあった広場から撮ったもの。景色がよかったので、ちょっと長めに休憩しました。日当たりがいいルートなので、真冬なのに歩いているとじんわりと汗が出ます。

後半は急な登り下りもありましたが、4歳の娘も、手をつないだり、ときには抱っこしたりしながらなんとかクリア。

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4歳児でも意外と頑張れた2時間の道のり

初めて山道を歩く娘は、途中で転んだり歩くのが嫌になったりするかなと思っていたのですが、まったくそんなことはなく、デコボコした道もスイスイと身軽に歩いていました。

このルートの最終地点・鯨ヶ池まで歩くと3時間ほどかかるようですが、今回私たちは賤機山山頂から下山。浅間神社から賤機山山頂までは、ゆっくり歩いても2時間弱くらいでした。

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ちなみに、賤機山には戦国時代にはお城があったそうですが、今は残っていません。山頂付近には下の写真のような看板がありました。

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この日は、下山してからお昼を食べることにしていたので、お弁当は持って行きませんでした。降りてくるとちょうどお昼。近くでお寿司を食べて帰りました。山登りの後のお寿司、最高〜。気合入れて遠出するよりも、こんな手軽に行ける山が私は好きです。

初めての子連れ登山にぴったりな賤機山ハイキングでした。

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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