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子どもを守る「防災・防犯」家の中の防災・通学路の安全・防災グッズほか

【2022年最新防災情報】自宅に最低限必要な防災グッズは?シェイクアウト訓練とは?

  • LEE編集部

2022.05.19

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地震や水害、火災。突発的な災害時にわが子がひとりだったら? 自分で身を守るためには?
増える災害に備えて、資格や防災グッズ、防災施設なども増加。
子どもと一緒にチェックしたい、防災最新情報&最低限、自宅に用意しておきたい防災グッズQ&Aをご紹介します!

この記事は2022年3月7日発売LEE4月号の再掲載です。


2022年防災最新TOPICS_01
防災士の資格を取得する人が増加。高まる防災意識

資格取得者は全国で20万人を突破!

阪神・淡路大震災をきっかけに設けられ、災害時の避難や救助などについての知識を持つ「防災士」。資格取得者は年々増えていて、2021年には20万人を突破したそう。
資格取得のためには本格的な実習も行われ、取得後は家族や地域を守るため、耐震補強、備蓄、防災啓発などの活動が求められます。最近では、タレント・実業家の紗栄子さんなど著名人の取得も話題に。

被災地支援を続けてきた紗栄子さんも昨年、防災士の資格を取得

購入が寄付にもつながる!中身が厳選された紗栄子さんプロデュースの防災セット

中身が厳選された紗栄子さんプロデュースの防災セット

約12年前から被災地支援などのボランティアを始め、2019年には災害支援を中心に行う一般社団法人Think The DAYを設立した紗栄子さん。オリジナルの防災セットは、おしゃれなリュックの中に、厳選されたおいしい非常食や、除菌対策&メンタルケアグッズまでセットに。
¥19800(送料込)/Think The DAY

2022年防災最新TOPICS_02
贈り物にも喜ばれる!おしゃれな防災グッズ

引っ越し祝いなどにも◎防災カタログギフトも

これまで実用性が重視されてきた防災グッズに、昨今おしゃれなデザインが続々と登場。部屋に出しっぱなしにしておけるような、インテリアをじゃましないシンプルなデザインも多数。
ソーラーライトや手動式のバッテリーなど、サステナブルを意識したアイテムも。結婚祝い、新築祝いなどにも最適な防災グッズのみを掲載したカタログギフトもあり、防災グッズの選択肢はどんどん広がっています。

命を守るカタログギフト「LIFEGIFT」

命を守るカタログギフト「LIFEGIFT」

1洗練された防災グッズやおいしい備蓄食品が掲載された「LIFEGIFT」。¥14300/KOKUA

小さなスペースでも収納できる新しいカタチのヘルメット

水と電子で磨く歯ブラシ

「LIFEGIFT」で選べる「小さなスペースでも収納できる新しいカタチのヘルメット」と「水と電子で磨く歯ブラシ」。

インテリアになじむミニマルな消火器

インテリアになじむミニマルな消火器

「防災をライフスタイルに。」というコンセプトで、シンプルなデザインの防災グッズが人気の+maffs。消火器は白、黒のモノトーンで展開。+ 住宅用消火器¥11000/モリタ宮田工業(株)

2022年防災最新TOPICS_03
今いる場所で参加できる!シェイクアウト訓練が話題に

地震が起きた想定で命を守る行動をしてみる

シェイクアウト訓練とは、今いる場所で地震が起きたと想定して、低くかがんで、頭を守り、動かないという「命を守る3動作」を行うこと。
ひとつの場所に集まって行う従来の防災訓練とは異なり、自分が生活している場所で行うことで、リアルな訓練ができ、普段の生活に防災を取り込むことができます。
各自治体も積極的に行っているので、今後機会があれば、ぜひ家族と一緒に参加して。

2022年1月、ヤフーとLINEが全国一斉でシェイクアウト訓練を実施

今年1月、ヤフーとLINEが全国一斉でシェイクアウト訓練を実施

ヤフーとLINEが大々的なシェイクアウト訓練を実施。シェイクアウト訓練とは?

阪神・淡路大震災が起きた1月17日に、ヤフーとLINEが大々的なシェイクアウト訓練を実施。
「Yahoo!防災速報」アプリをダウンロードするか、LINEで災害速報を受け取ることができるLINE公式アカウント「LINEみんなで考える防災」を友だち追加して、災害に備えましょう。



2022年防災最新TOPICS_04
4月開業も!防災体験できる施設が充実

休日のお出かけ先にも○。地震後の被害や津波も体感

全国各地にある防災館や防災施設では、実際に地震が来たらどうなるのか体験ができ、親子で訪れる価値大。震度7の揺れを体感したり、津波被害について学べるところも。
また、避難時にベランダの隣室との壁を蹴り破る練習ができたり、消火器の使い方を実践させてくれる施設もあり、さまざまな角度から防災について学び、意識を高めることができます。

nexusチャレンジパーク

nexusチャレンジパーク

今年4月に、川崎市・横浜市の市境にある虹ヶ丘団地・すすき野団地エリアに開業。遊びながら防災を学べる「Fire Place Area」があり、オープンスペースで体験できる予定。詳細はhttps://ncp-hayano.studio.site

そなエリア東京

そなエリア東京

東京臨海広域防災公園にある防災体験学習施設。首都直下地震発生後の72時間をどう生き抜くか、タブレットから出題されるクイズでリアルに地震被害を体感できます。詳細はhttps://www.tokyorinkai-koen.jp

これだけ確認できれば安心!
親子で防災チェック・防災体験をしてみよう!

最低限、自宅に用意しておきたい防災グッズと、週末半日でできる防災体験の具体的な方法を、防災のプロに教えてもらいました。

教えてくれたのは・・・ 防災士 今泉マユ子さん

防災士 今泉マユ子さん

防災士、管理栄養士、災害食専門員。24歳、17歳の子どもを持つ母。防災食アドバイザーとして全国で講演、ワークショップなどを行う。『親子で学ぶ防災教室 身の守りかたがわかる本』(理論社)など著書多数。
公式サイト:https://office-rm.com/

体験すれば防災力がアップ。自分の身は自分で守る!

体験すれば防災力がアップ。自分の身は自分で守る!

東日本大震災の際、遠出していた中学生の娘と約10時間連絡が取れなかったという今泉さん。基本的な防災グッズ、食料の備えはもちろん必要ですが、自身の経験から「まずは災害時の家族のルール作りを徹底してほしい」と話します。

「私が被災したときは、何度も娘の携帯電話に連絡し続けてつながらず……。回線が混み合ってしまうだけで非効率的なので、安否確認の連絡手段を電話以外で何通りか考えておくといいですね。
LINE、災害用伝言ダイヤル171、災害時連絡用のアプリもあります。家族が離れ離れだったときの自宅以外の待ち合わせ場所、親がいないときはどうするかなどは家族で話し合っておきたいですね。
親は、近所のママ友などと協定を結んで、緊急時に子どもが頼れる場所をたくさん作っておきましょう。私の娘も最終的に一緒に遊んでいた友達のママが先に連絡がつき、こちらへ安否を伝えてくれました」(防災士 今泉マユ子さん)

そのうえで、具体的な防災体験、防災さんぽを。リアルに体験することで、子どもの防災力がアップ!

「普段できないことは、災害時にもできません。災害食を食べる、停電・断水をイメージして生活する、通学路を歩いて危ない場所を確認するなど、一度でも体験しておくことが大切。
やってみると、例えば『子どもひとりで災害食の調理は難しいから、袋を開けるだけで食べられるものを多めに備蓄しよう』『うちの子にはまだ伝言ダイヤルは使いこなせない』といった気づきが。日頃の備えにも役立ちます。
また、体験を通して子ども自身が考えることで、とっさの対応力も身につきます。災害時は、想定外のことの連続。習ったことしかできないのではなく、それらを踏まえて考えて“自分の身は自分で守る”ことも、子どもに伝えていきましょう」(防災士 今泉マユ子さん)

最低限準備しておきたい!
目的別に常備![基本の防災グッズリスト]

持ち出し用リュックは家族それぞれに用意を。子ども用は本人が背負えるよう、中身の重さを調整して。

家に置いておく防災グッズ

家に置いておく防災グッズ

  • カセットコンロ・ボンベ
  • 水、食料
  • 明かり
  • 携帯トイレ ・・・など

玄関に置いておく防災グッズ

  • ヘルメット
  • 手袋(軍手)
  • マスク
  • ホイッスル
  • ヘッドライト
  • レインコート ・・・など

持ち出し用の防災グッズ

持ち出し用の防災グッズ

  • 防水のリュック
  • 万能ナイフ
  • エマージェンシーシート
  • 携帯トイレ
  • モバイルバッテリー
  • レジャーシート
  • スリッパ
  • ウェットティッシュ
  • メガネや衛生用品
  • 体ふき・歯みがきシートなど
  • 携行食品( 手を汚さずに食べられるもの)
  • 携帯ラジオ ・・・など

こんな場合はどうする?
プロが教える自宅の防災Q&A

災害時の備えについて気になる疑問に今泉さんが回答します!
こんな場合はどうする?

 地震以外に水害、土砂崩れなどの災害の心配がある場合、プラスの備えが必要?

地震対策で、他の災害も7割カバーできる
地震に備えると、他の災害も7割はカバーできるといわれているので基本は地震対策を。追加で、噴火の恐れがあるなら防塵マスクを用意するなど、地域ごとに備えて。火事に備えて消火器を取り出しやすいところに置いておくのも大切。

 乳幼児がいる場合は、おむつやミルクなどはどのぐらい用意すべき?

すぐ持ち出せるマザーズバッグに補充を
家に置いておくものは、あればあるほど安心なのは確かなので、スペースやおむつのサイズなどで検討を。持ち出し用は最低限3日分といわれますが、普段のマザーズバッグに常におむつやミルクを補充するくせをつけておくと安心。

 子どもに食物アレルギーがある場合の備えは?

災害食ではなく食べられるものを備えて
アレルギーだと避難所などで配布されるものが食べられないかもしれないので、多めに備蓄を。災害時と日常を切り離さず、例えばカセットコンロでごはんを炊けるようにしておくなど、普段の食事を災害時にもできるように備えて。


イラストレーション/近藤圭恵 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
この記事は2022年3月7日発売LEE4月号『子どもを守る「防災・防犯」、これだけは!』の再掲載です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2022年3/7発売LEE4月号現在)です。

おしゃれも暮らしも自分らしく!

LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!

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