FASHION

夫のファッションを考える

夫のアバターがスーツを試着?前編【夫ファッションを考える第2回】

  • 高見澤恵美

2017.01.11

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イラストレーション/烏山ミライ

イラストレーション/烏山ミライ

今回はLEE世代夫のスーツ買い替えについて。

職場での役割、体型などが少しずつ変化してきて、フレッシュマン時代のスーツよりもちょっとこだわりたくなってくるのが、LEE世代夫。でも、オーダースーツは敷居が高いし、既製のスーツも試着が面倒だったりして、購入が後回しに……。

そんなLEE世代から寄せられた夫スーツに関するお悩みを解決すべく、「夫ファッション」シリーズが再び始動。

神保町リーメンズ」でおなじみ、LEE編集部の男性部員ヒラっち氏(37歳、独身)を再度ゲストにお迎えし、オーダースーツを扱う「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S 銀座並木通り本店」へ。バーチャルでオーダースーツの試着ができる?! とのことで、実際にヒラっち氏がお試しさせていただくことに。

 ■デスクでのヒラっち氏(37歳、独身、LEEマルシェ担当) おしゃれだと思う男性有名人:織田裕二さん、笑福亭鶴瓶さん、槇原敬之さん 現在持っているスーツ:学生時代に購入したリクルートスーツ2着。黒、紺。

■デスクでのヒラっち氏(37歳、独身、LEEマルシェ担当)
おしゃれだと思う男性有名人:織田裕二さん、笑福亭鶴瓶さん、槇原敬之さん
現在持っているスーツ:学生時代に購入したリクルートスーツ2着。黒、紺。

高見澤 シリーズ2回目の登場、ヒラっちさん。本日は宜しくお願いします。そういえば、ヒラっちさんのスーツ姿、編集部では一度もお見かけしたことがないような気がするのですが。

ヒラっち 職場ではスーツを着る機会がないので、2着しかもっていないんですよ。どちらも学生の頃、就活用に購入したリクルートスーツです。

高見澤 「神保町リーメンズ」で、お財布と定期入れを大学時代からアラフォーの現在に至るまで一度も変えていないという告白をされていましたが、スーツも同様だったとは。物持ちがいいんですね。

ヒラっち 37歳でもういい大人ですので、自分に合った一着を作りたいという思いはあります。が、ブリティッシュな店でのビスポーク(お店で会話しながらオーダーメードをお願いする)は、こんな若造にはハードルが高いという気がして、気がひけてしまいます。

高見澤 37歳、難しい年頃ですね……。確かに、アラフォー世代って、既製品ではなくオーダーでこだわりを持ちたいと思う頃だけれども、いざ、オーダーしに行くとなると……ハードルはかなり高いですよね。試着やオプション選びも大変そうですし……。

ヒラっち 妥協しないで選ぶうちに、なんだかんだで相当な支出となるでしょうしね。

高見澤 夫が買う場合、同行する妻としても、お財布的な心配もありそうですな。それに、試着やらオプション選びに付き合うのもなかなかしんどそうな予感……。

ヒラっち 車のように希望のオプションをつけていったらキリがないでしょうからね。

気楽!? バーチャルな試着を体験してみる

高見澤 今回取材する「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S 銀座並木通り本店」は、オーダースーツが手頃な価格で購入できるお店で、30~40代のオーダー初心者の男性にも支持されているそう。一般的には追加料金をとられるようなオプションも、生地代に込みとなっているものがほとんどで、安心して選べるのも人気の理由のようです。
体験させていただく『バーチャルフィッティングアバターシステム』は、顔を3Dスキャンしてアバターを作り、好みのスーツを仮想試着させるというものだそう。アバターっていうと、そんなタイトルの映画を思い出しますね。

ヒラっち えぇ。それに、世界観が『マトリックス』を彷彿とさせますね。

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椅子に座ると、特殊なカメラを搭載したiPadで店員さんが360度をぐるっと撮影してくれます。

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画面上で、石膏が固まるように夫のアバターが作成されていき……。

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3Dデータは指で回転、拡大させたりと自由に動かせます。

高見澤 ヒラっち氏の頭の3Dデータ、完成です。思ったよりもずっとリアルですね!

ヒラっち おぉ! まさに分身ですね! 三面鏡でいろいろな角度から自分を見ることはできますけど、こちらはよりリアルに自身の姿、形を感じられます。

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くるくるくる~、頭の中は空洞ですが……。

私は他人から見るとこんな風に見られているんですね……。

高見澤 ここまで客観的、視覚的に自分を見られる機会というのもそうないのかもしれませんね。こういった最新のテクノロジーや、異次元の世界に興味がありそうな夫ならテンションが上がりそうです。スワイプなどで自在に動かせるのも面白いですね(クルクルクル~)。

ヒラっち 妻の掌の上で転がされてる気分をバーチャルで味わっている感覚ですね。

高見澤 あ、ヒラっちさんの頭の中、空っぽですね!

ヒラっち 常々思っていたことをそんなふうにハッキリ指摘されるとグサリときますが、妙に納得できます……。iPad内に小さな自分が存在するみたいで、わくわくしますね。
3d7-e1483713435901高見澤 えぇ。まさに『マトリックス』的な、もうひとつの世界の自分、ですね。テンションが上がったところで、普段だったら試着しようと思わないような色や柄のスーツにも挑戦できるんじゃないですか?

ヒラっち 殻をやぶれそうな気がします。

高見澤 まずはアバターが先陣を切って殻をやぶってくれるわけですしね。
010f0e0de31bb23e363e7ca91c489b72-e1483713263678店員さんが、顔部分を体型に合ったボディと組み合わせてくれて準備完了。

次回はいよいよバーチャル試着に挑戦です。アラフォー編集者の希望を叶えるスーツに出会えるのか? 乞うご期待!

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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