今年も残るところ2カ月を切り、クリスマスやお正月に向けての準備を始めた人もいるはず。我が家は今年の年末年始もずっと在宅だからこそ、お正月かざりにこだわりたい。そこで見つけたのが「中川政七商店」の「季節のしつらい便 お正月 寅」と「季節のしつらい便 お正月 しめかざり」。
これは時代の変化で体験の機会が減る日本の年中行事を、楽しみながら学べる親子向けの手作りキット。それぞれの意味や由来を紹介した冊子を読みながら、親子一緒に日本の風習を知ることができます。しめかざりや干支の置物は買ったことしかない私が子どもと一緒に作ってみました。
自由にペインティングして、オリジナルな寅の置物に
内容物は寅の瀬戸焼と敷布、木の立て札。瀬戸焼は無地のため、自分で絵付けができます。さっそく子どもが水彩絵の具で色付けをスタート。
まずは寅のベース色である黄色で全体を塗っていきます。クレヨンや色鉛筆でお絵かきはよくしているものの、絵の具、特に筆はあまり使ったことがないので真剣に着色。隅など塗り残しやすいところは私が塗りました。
寅の模様は絵筆よりも扱いやすい筆ペンで。一応見本を参考に描いていたのですが、どんどん自由な柄に……。子どもも楽しそうだし、絶対にこの模様にすればいけないルールもないので、これも個性ということで。そう考えれば、寅だけど黄色じゃなくて、息子の好きな青色とかでもよかったのかなぁと思ったりも。
最後にひげをつけて完成!
塗り跡がしっかりわかる手塗り感満載の出来上がりですが、我が家は和室のないカジュアルな住まい。このくらいラフな方がインテリアには合いそう。
気軽に買っていたけれど、結構難しいしめかざり作り
地方や家、願いによって様々な形があるしめかざり。
「季節のしつらい便 お正月 しめかざり」は、縄とわら、稲穂、紙垂(しで)用の白い紙、木札がセットになり、1から作れるキットです。
このキットでは輪かざり、前垂れかざりのいずれかが作れるとのことで、輪かざりに挑戦しました。
丸めた縄に稲穂を固定し、わらを少量ずつ取って、縄にかざっていきます。6歳の子どもにはちょっと難しい作業だったので、このあたりは主に私が担当しました。
紙垂も作って、次は木札に好きな言葉を書いていきます。何を書くのかは子どもに任せました。6歳なので笑門来福などお正月らしい四文字熟語を知るはずもなく、なかよしとか書くのかな、と思ったら、“ともだちになろう”。意外性!!
紙垂と木札も縄に固定したら完成です。
わらがたくさんあったので、よくばってかざったらちょっとボリュームが出すぎたかも? 初めてしめかざりを作りましたが、お手本に従って進めても結構大変。しめかざり作りの様子は年末の風物詩としてニュース映像で何度も見ましたが、熟練の技が必要かも。これまで気軽に買っていたけれど、作ってくれている人に感謝の気持ちが湧きました。
日本の伝統行事を学ぶだけでなく、おうち時間が増えた今、お子さんとの家遊びネタにも尽きてきた……という人にもおすすめです。気になる人はぜひチェックしてみてください。
「中川政七商店」公式サイト津島千佳 Tica Tsushima
ライター
1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。