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池田清子

デーツの甘味で砂糖不使用「デーツあんこ」レシピ【ギルティフリースイーツに】

  • 池田清子

2021.07.10

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プラントベースで野菜たっぷりごはんとおやつ

砂糖不使用・圧力鍋で作る、優しい甘味のデーツあんこ(普通の鍋でも作れます!)

小豆とデーツ、少量の塩だけで作る体に優しい甘味のデーツあんこ。体を温める食材の掛け合わせで、女性には特に嬉しいギルトフリースイーツ。

材料・作りやすい分量

  • 小豆 300g
  • デーツ 300g(種付きの場合は、除いておく)
  • 水 600cc
  • 塩 小さじ1/4

作り方

<下準備>

小豆は軽く洗って、12時間〜24時間程度浸水しておく。目安は、2倍程度に大きくなるまで。浸水が十分でないと、仕上がりが硬くなってしまう。

左:浸水前の小豆 → 右:24時間浸水した小豆 2倍くらいのサイズになるのが目安です

1. 浸水が終わった小豆をザルにあけて水を捨てる。小豆を圧力鍋に入れ、水(分量外)を加えて、茹でる(少しずらして蓋をし、中〜強火で)。
2. 湯が沸騰してから更に3分ほど茹で、ザルにあけて湯を捨てる。
3. 再び圧力鍋に小豆を入れ、小豆の上にデーツをのせる。更にゆっくりと水を入れ、圧力鍋の蓋をし、中火で圧をかけていく。
4. 圧がかかったら弱火にし、15分加圧する。加圧が終わったら、火を止める。圧が完全に下がるまでおいておく。
5. 蓋を外し、塩を加える。

圧力鍋の蓋を開けたところ。デーツが柔らかくなっています。

柔らかくなっているデーツを行き渡らせるように、全体をよく混ぜる。この時、あんこの水分量が多いようであれば、ごく弱火にかけて、余計な水分を飛ばすように混ぜていく(決して鍋底を焦がさないように、火加減に注意)。程よい水分量であれば、火をつけずに予熱でOK。

塩を加え、デーツが全体に行き渡るように混ぜていきます

全体が混ざったら、完成。

全体が混ざったら、完成です

※今回は圧力鍋での作り方ですが、鍋で作る場合は上記のようにしっかりと浸水をし、1.&2.は同じ工程。3.で小豆とデーツを鍋に入れたら、1時間以上、よくかき混ぜながら、小豆が柔らかくなるまで煮てください。最後に塩を加えて完成です。



デーツあんことの出会いは…

このデーツあんこに出会ったのは、友人のリオパラリンピック水泳日本代表・一ノ瀬メイ選手が教えてくれたことがきっかけです。一ノ瀬選手は菜食アスリートでもあり、プラントベースでギルトフリーなデーツあんこに「これめちゃハマッてんねん!」と今の滞在先であるオーストラリアから超絶キュートな笑顔で教えてくれたのでした。

「小豆とデーツを1:1の割合で」という情報を頼りに、水分量などを色々変えながら試行錯誤し、この作り方に辿り着きました。小豆とデーツの割合が変わっても、上記工程3.で、浸水する前の分量とほぼ同等の水(小豆とデーツを足した全量。ここでは小豆300g+デーツ300g=水600cc)を加えると程よい塩梅になるという法則を導き出しました。

あんこは焦がしてしまうと全てが台無しになってしまうので、火加減は気をつけてください。また、圧力鍋の上限容量を守って安全にご使用ください。

 

このデーツあんこは、常にストックしておきたいくらい、我が家の一軍レシピとなりました。甘いもの好きの夫にも、罪悪感のないスイーツとして、救世主となっているようです。教えてくれた一ノ瀬選手には、本当に感謝しています。

column女性に嬉しい栄養素が掛け合わさった、最強スイーツ

小豆とデーツに含まれている栄養素は、似ている部分が多いんです。

どちらにも、食物繊維・鉄分・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル、ビタミンB群、抗酸化作用物質が多く含まれるポリフェノール、タンパク質など。

そしてこれらの栄養素は血流を良くし、体を温める効果が期待できます。

ギルトフリーどころか、むしろ「食べた方が良いスイーツ」かもしれませんね。

  • 甘いものを我慢しなくてよい
  • 自然の甘味に味覚が慣れていく
  • 血流を良くして体温め、全身の巡りが良くなる
  • 老廃物を出して、スッキリ軽やかに
  • 月経中の貧血対策に
  • タンパク質の補充に…etc

体と心の味方になってくれる、デーツあんこ。

日々のちょっとした揺らぎにも、心強い存在です。

デーツは色々なところで買っていますが、最近見つけた成城石井のオーガニックデーツもお気に入りの一つです。1パック340g(種を抜いて320g前後)なので、今回の分量を作るのにちょうど良い量です。種を抜く必要はありますが、無心になってやる作業も案外楽しいものです。

 

池田清子 Sayako IKEDA

アスリートフード研究家

ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp

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