佐々木はる菜

生理トラブルに悩む女性は6割!YouTube配信セミナーで正しい知識と付き合い方を学ぼう

先日、「私と月経」というテーマのYouTube配信セミナー『I LADY.オンラインセミナー』に参加しました。

生理にまつわる体の変化や症状、それらとうまく付き合う方法について具体的に学ぶことのできた有意義な時間となり、私たち大人はもちろん、自分の子どもたちを始めとする若い世代にこのことを伝えていく大切さを強く感じました。

より健康に自分らしく生きる力を身につけられる番組

「I LADY.オンラインセミナ」ーって?

「I LADY.オンラインセミナー」は自分を大切にし、自分から行動し、自分で自分の人生を決める、そんな「I LADY.」に生きる方を増やしたいという思いのもと作られた3回連続のオンラインセミナーです。
特に日本の若者が今最も知りたいテーマ、生理について、避妊について、包括的性教育について、毎回「I LADY.」の取り組みを応援されている産婦人科医の先生をゲスト講師に招き、心とからだの健康にまつわる情報を届けてくれます。

第一回目のゲストは産婦人科医 ・医学博士で、スポーツドクターとしても活躍されている高尾美穂先生と、カーリング選手で2018年平昌オリンピック銅メダリストでもある藤澤五月選手のおふたりでした。

生理に関する知識をアップデートする大切さ

「なぜ生理痛が起こるのか」に答えられる?

高尾先生の話によると、約6割の女性が何かしらの悩みを持っているという「生理」。
毎月向き合っている生理ですが、例えばなぜ生理前にむくんだり便秘になったりするのか、そもそも生理痛ってどうして起こるのか、ストレスなどでなぜ生理が不規則になるのか…など、改めて聞かれると自分自身の体のことなのにはっきりと答えられないことも多いのではないでしょうか。

そういった疑問への答えを含め、前編では高尾先生のわかりやすい解説を通して、まず「生理」について改めて学ぶことができます。

トップアスリートだけでなく多くの人に運動習慣持って欲しい、という思いのもと活動されている高尾先生はヨガ指導者としての一面も。藤沢選手と一緒にヨガを楽しんだこともあるそうです。

お馴染みの「エストロゲン」という美容や長生きに欠かせない女性ホルモンと、「プロゲステロン」という黄体ホルモンを中心に、私たちの体の中に何が起こって月経という形になるのかという流れは、理解できているようでよくわかっていない部分も多かったと感じました。

また、大人の子宮のサイズは縦7cm 横幅5cm厚み3cmと「ゆで卵1個分くらいのサイズで、医学部では『七五三』と覚える」こと、さらに「幼稚園の頃は親指程度のサイズで、年齢と共にだんだん育って七五三の大きさになる。それが生理痛と関わりがある場合もある」ということも初めて知りました。

「生理は病気じゃないけど、生理痛は病気」

先生のお話の中でとても心に残ったことのひとつが、「生理は病気じゃないけど、生理痛は病気」という言葉でした。
大きく分けると、生理前と生理中に不調感じる方がいて、それぞれに理由と対処法があるといいます。

生理痛が重いと感じる人は、是非一度婦人科を受診してみることをおすすめします。生理痛には、はっきりした原因がある場合と、ない場合の2パターンがあります。一般的に婦人科ではエコー検査をし、例えば内膜症など原因がわかった場合はその治療をすることで生理そのものを軽くすることができます。
日本では、内膜症の方はもちろん生理痛が辛いと困っている方は『月経困難症』の治療対象で保険適用の対象となりますよ。 」

一方で、はっきりした原因もないのに生理が重いという方も多いそう。
特に病気などはないのに生理痛が重い理由を、子宮をマヨネーズのチューブにたとえて解説してくださいました。

子宮は自分で収縮・弛緩することのできない「平滑筋」という筋肉でできており、この筋肉を収縮させることによって中身が出ていく仕組みが生理なのだそう。場合によって過剰な収縮を生んでしまうことが重い生理痛を生んでしまう原因のひとつで、 特に若い年代やアスリートと呼ばれる方々に多いというお話は初めて知ることばかり!
まだ小学生になったばかりですが、これから初潮を迎える娘がいる私としては、とても印象に残るお話でした。

自分の体を大切にすることが、より良い人生に繋がる

生理痛が重いという方を始め、何かトラブルがある場合の対策や病気の予防という観点からも、婦人科に定期的に通うことはとても大切だと感じます。
そう思う理由は、後編でお話のあった藤澤選手の生理のエピソード、そして私自身の経験にあります。

選択肢が増えれば、可能性も拡がる

現在29歳の藤澤選手は、20歳から低用量ピルを服用するようになって9年近くが経つそうです。 「飲み始めてから月経の血の量も減って生理痛もほぼなくなり、とても楽に過ごせるようになった」といいますが、生理の悩みで大変な思いをされていた時期があったと話します。

「中学生の頃、当時すでにカーリングをやっていたのですが、 大会と生理がよく重なってしまうことがとてもストレスでした。 学生なので大会以外にもちろん学校の授業もあります。私はわりと量も多く、当時はナプキンだけでタンポンは使ってなかったこともあり、いつ生理が来るかわからないことや、量が多くて漏れないかという不安と常に戦っていました。」

また2日目を中心に生理痛もひどかったそうで、そんな藤澤選手を心配したお母様が婦人科に連れていってくれました 。その結果、生理の時期をずらすことのできるピルがあると親子で知ることができたそう。
そして中学生の時に初めて処方してもらったことが、低用量ピルを知り、生理に伴う不調や不安から解放されることでより高いパフォーマンスを発揮できるようになったきっかけとなりました。

日本でピルのイメージがあまり良くない理由

セミナーの進行を務めていた公益財団法人ジョイセフの小野さんは、「低用量ピルは危険じゃない?副作用は?体に悪くない?できる限り服用しない方がいいのでは?」といった質問を今でもよく受けるそう。
他にも「価格が高い」といったイメージだけが先行しているなど日本では低容量ピルに対してネガティブな印象を持っている親御さんや先生方が多いと感じており、実際クリニックなどでもそういった意見を聞くか、その実情を高尾先生に質問されていました。

「ピルが日本でちゃんと使われるようになったのは2000年頃なので、今思春期のお子さんを育てているお母さんたちが若かった頃は、ピルという選択肢がなかった可能性も大いにあります。だから、ピルに対してのきちんとした知識がなかったり、自分のお嬢さんに服用させることに躊躇したりということは、当然あると思います。」

実際外来でピルを処方したのに、おばあちゃんに「そんなものを飲んではいけません!」と止められて飲めなかったという患者さんもいたそうです。もともと、ピルは避妊目的から始まったもので世代間の受け止め方に違いもあることから、日本での感覚としてはそのおばあちゃんのような反応になるのかなというのも想像はできると話す高尾先生。

「だからこそ、藤澤さんのお母様は先を見られていた方だと思います。きっと少し抵抗のある方もいらっしゃるとおもいますが、イメージだけで選択肢から除外するのではなく、 お嬢さんと一緒に、お母さんご自身も知らなかった部分を勉強することは、親子どちらにとっても良いことなのではないかと感じています。

私自身も数年前から低用量ピルを服用していますが、生理が軽くなり、周期もわかるので格段に楽になりました。飲み始めた当時は子ども2人の出産を経た30代半ばでしたが、それでも当時、母が妙に体への悪影響を心配していました。

後編ではピルがどのように体に働きかけ、なぜピルによってPMSや生理痛や経血の量の多さといった悩みが改善されるのかという仕組みや、日本のピルの現状についてのお話もあり、それを聞くだけでも学びが多く、イメージが変わるきっかけになると感じます。

安定して使っていただくと、絶対に女性の味方になるもの。ただ、やはり得体の知れないものにはお金出せないと思うので(笑)、ピルのメリットと、飲むことのできない方がいるなどの注意点やちょっとしたリスク両方を正しく理解しておくことが大切だと思います。」

もちろん何が正解かは人それぞれですが、正しい知識を得た上で選択肢を増やすことはとても大切なことだと改めて感じました。

「I LADY.」に生きるということ

特に若い世代に発信していきたい「SRHR」って?

皆さんは「SRHR」という言葉を聞いたことがありますか?
「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利」という意味で、「I LADY.」は特に日本の10~20代を対象にグローバルな視野でSRHRに関する情報を発信しています。

恋愛や異性間のコミュニケーションなど無意識のうちに「なんとなく」選択している性のこと。
情報が氾濫するこの時代だからこそ、一人ひとりが一度立ち止まって、自分のSRHRと向き合う機会を提供し、自分の人生を自分で決めて行動する後押しをしたいと考え、「Love Yourself・Act Yourself・Decide Yourself」をメッセージに掲げ、活動を展開されているそうです。

「I LADY.」を主催する公益財団法人ジョイセフは、 53年前に日本で生まれた国際協力NGO。世界中すべての女性が健康で、自分の人生を自分で選ぶことができるように、国内外でセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツを推進、活動されています。

自分のことを大切にするからこそ、自分で行動を起こし、そして自分が決めることが大切だというメッセージは、生理やピルについて正しい知識を得た上で自分で向き合い方を選択する大切さを学んだ今回のセミナーからも、強く伝わってきました。

自分の体が今何を望んでいるかということを考える

私がとても心に残っているのは、セミナーの最後に「ご自身がウェルネスライフを送るために心がけていることはあるか」と質問された高尾先生の答えです。

「私が毎日快適に過ごすことができている理由は多分、私の体が今、何を望んでいるかということと丁寧に向き合うようにしているからだと思います。
体が欲している事と考えていることが別になってしまい無理をすること、皆さんにもあるのではないかと思います。今日は疲れているから家に帰る時間を早めよう、今はお腹があまり空いていないから食べるのは辞めておこうなど、一見当たり前の判断ができず、無意識に決められたことを繰り返していることって多い。毎日忙しい中かと思いますが、自分の体の声に耳を傾け、小さなことでも良いので何か自分で変化を起こすアクションを取ってみることが大切ではないでしょうか

慌ただしさにかまけて食事をスキップしたり、逆に時間がないから今のうちにと食べてしまったり…つい体本来の声を無視しがちな私は、先生の言葉にハッとさせられました。

特に「Decide Yourself」、自分で自分の人生を決めて行こうという主旨に心を強く掴まれ、この活動を続けているとおっしゃっていた高尾先生。
高尾先生を始め、「I LADY.」は活動に賛同する専門家の先生方が監修に入られている他、女優の水原希子さんなど I LADY. に生きる方々へのインタビューコラムなども多数掲載されています。

I LADY.

今回の取材を通して「I LADY.」が掲げるテーマにきちんと向き合うことの大切さを改めて実感し、自分たち、そして私たちより若い世代や子ども達世代のためになる、未来に繋がるプロジェクトと感じました。

セミナーは、前後編共に内容は盛りだくさんでしたがわかりやすく、時間的にもそれぞれ15分程度ずつで気軽に視聴できるちょうど良い長さだと感じました。気になった方は是非ご覧いただけたら嬉しいです。

ちなみに、6月配信予定の第2回目のゲストは、過去にLEE本誌での連載も人気を集めていた産婦人科医の宋美玄先生!今後のセミナーも楽しみです!!

◆第1回 ※配信期間は6月30日まで!

テーマ:『私と月経』
内容 :自分のからだを知って、月経とうまく付き合う方法について。
藤澤五月氏の体験談も交えて。
登壇者:高尾美穂氏(産婦人科医 / 医学博士 /スポーツドクター)
藤澤五月氏(女子カーリングチーム ロコ・ソラーレ)

<前編>

<後編>

◆第2回目以降の予定

第2回 6月1日(火)19:00配信(予定)

テーマ:『私と避妊』
内容 :性別問わず、自分に合った避妊を主体的に選ぶために正しく知る。
20代の体験談を交えて。
登壇者:宋美玄氏(/産婦人科医/医学博士)
嶋田康平氏(I LADY.ピア・アクティビスト)
水谷萌氏(I LADY.ピア・アクティビスト)

 

第3回 8月2日(月)19:00配信(予定)

テーマ:『私とライツ』
内容 :誰もが持つライツ(権利)としての包括的性教育について。
伝えていく上で大切にしていることは何か?若者から大人気の
両氏から。
登壇者:遠見才希子氏(産婦人科医)
シオリーヌ氏(助産師/YouTuber)

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