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親子で初めての山歩き

公園で練習ハイキング&冬の自然観察−親子で初めての山歩き[第4回]

  • 相馬由子

2016.12.19

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外遊びのワークショップなどを開催している「外あそびtete」の東麻吏さんに、子どもとの山歩きのコツやおすすめのスポットなどを教えてもらったこのシリーズ。いよいよ、私たち親子もフィールドに出てみることに。でも、いきなりアップダウンのある山はちょっと心配。というわけで、東さんに教えてもらったように、土の上を歩ける散策路がある公園で練習してきました。

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意外と近くにあった!ハイキングができる公園探し

まずは自宅の近くで、自然がそのまま残されている公園を検索してみました。ホームページなどで園内マップを見たり、写真が掲載されていたりするので、それを見ながら歩ける場所があるかチェック。埼玉県内で、まず候補としてあがるのは「国営武蔵丘陵森林公園」。こちらは散策路もあれば、サイクリングコースもあり、子どもの遊具等も充実した広大な公園です。しかし、うちからではちょっと遠い…。そこで、さいたま市内の田園地帯として知られる見沼エリアにある「見沼自然公園」へ行くことに。

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行ってみると、周りは田んぼと畑ばかりで、すぐ横には見沼代用水が流れていました。なんとのどかな風景。公園の真ん中には大きな池があり、カモでしょうか、水鳥が泳いでいました。

枯葉のじゅうたんの上をサクサク歩くと楽しい!

お昼頃に着き、まずは芝生の広場でランチ。少し遊んでから、公園内ハイキングスタートです。林の中に入っていくと、ちょうど落葉樹の葉が落ちて枯葉のじゅうたんのようになっていました。

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これも晩秋の時期ならではの楽しみです。子どもにとってはこの上を歩くだけでも嬉しそう!

野鳥や冬芽、ツバキの花など冬ならではの自然を観察

見沼自然公園は、子どもとゆっくり歩いても30分弱で1周できました。まだ紅葉しているモミジがあったり、冬の花ツバキもきれいに咲いていたので、いちいち止まっては眺めました。

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また、落葉した木の枝をよく見ると「冬芽」がついています。冬芽は、固い鱗片に覆われ、春になると生長して葉や花になります。この話を娘にしたら、「寒いから毛布に包まって寝てるんだね」と4歳児なりに理解していたよう。私が懸命に冬芽を写真に撮っていると「起こしちゃかわいそうだよ」と何度も止められました(笑)。

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公園の端までやってきて周りを見渡せば、稲刈りを終えた田んぼと、その向こうには植木農家の畑が延々と続いていました。こんな冬の風景も美しいですね。

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最後に遭遇したのは、池に舞い降りたシラサギ?

園内には、多くの野鳥が飛来することでも知られていて、バードウォッチングに来ている人もいました。公園の周りは畑と田んぼばかりで、車の音すら聞こえない林の中から、さまざまな野鳥の声が聞こえてきます。そして、1周して戻ってきたところで、ふと池を見ると大きな白い鳥が1羽。

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あとから調べてみたところ、あまり詳しくないので確かではないのですが「サギ」のようです。こんな近くで初めて見ました。

アウトドアでは、和式トイレ遭遇率が高い

余談ですが、歩いている途中にトイレに行きたくなった娘。トイレの場所はチェックしておいたので行ってみると…暗い、そして和式。アウトドアではよくあることです。

ちょうど先日、保育園の遠足の際に、和式トイレの使い方を先生から教えてもらっていたので(こんなことまで指導してくれた先生に感謝!)、怖がらずにできました。山のトイレは和式のことも多いので、自然の中に出かける際には事前に練習をしておいたほうがいいかもしれません。

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街で歩くときには、すぐに「抱っこ抱っこ」という娘ですが、自然の中ではなんだか楽しそうにたくさん歩いていました。子どもにとっては見るものすべてが珍しかったようです。

葉っぱも落葉し、花も咲かない冬は、自然の中に行っても見どころが無いと思いがちですが、冬の自然もまた様々な楽しみがあることに改めて気づいた今回のハイキングでした。

次は、年末年始に低山登山を計画中。その様子も後日レポートします。

相馬由子 Yuko Soma

ライター

1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。

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