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松崎のり子

マイナポイント、子供の分はどうすれば受け取れるの?

  • 松崎のり子

2020.07.23

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家族1人につき25%のポイント付与が

9月から実施がスタートする「マイナポイント」。ポイントを受け取る先のキャッシュレス決済サービスを一つ選び、そこに事前チャージしたり、決済に利用することで、25%の付与を受けられるという制度です。

上限は一人5000ポイントとなっており、広報資料によれば家族4人なら5000×4で最大2万円分のポイントが受け取れるとあります。利用できるキャッシュレス決済は、マイナポイント専用サイトに一覧が掲載されており、電子マネー(Suica、ICOCA、PASMO、nanaco、WAON、楽天Edyなど)、QRコード決済(PayPay、LINEPay、楽天ペイ、d払い、メルペイ、auPAY、ファミペイ、ゆうちょペイなど)、クレジットカード(エポスカード、イオンカード、dカード、オリコカード、三井住友カード、楽天カードなど)、デビットカード、プリペイドカードなどの中から選べます。

でも、ここで疑問が浮かびますよね。子どものポイントは誰が受け取るんでしょう? QRコード決済や電子マネーはある程度の年齢に達していれば子ども名義で使えますが、極端に言うと生まれたばかりの赤ちゃんはどうするのか?と。それに、子ども名義で2万円(還元対象となる上限金額)もホイホイ使わせるわけにはいきませんよね。それについては、マイナポイントの「よくあるご質問」にこのように記載がありました。

親が選ぶときは、本人とは異なるキャッシュレス決済を

Q.子どものマイナポイントの予約・申込はどうすれば良いか。
A. 15歳未満の未成年者の方の予約・申込については、法定代理人が行うことができます。
15歳以上の未成年者の方の予約・申込については、やむを得ない場合には、本人に代わり法定代理人が手続を行うことができますが、特段の理由がなければ本人にて手続を行ってください。(以下略)

つまり、15歳以上の子どもの場合はなるべく自分名義のキャッシュレス決済を選び、しかし15歳未満の場合は親(法定代理人)が代行できるということですね。

Q.子どものマイナポイントは誰の決済サービスで申し込めば良いか。
A.規約上、本人名義のキャッシュレス決済サービスへのマイナポイント付与を本人が申し込む必要がありますが、未成年者のマイナポイントについては、法定代理人名義のキャッシュレス決済サービスをポイント付与対象として申込みすることができます。
ただし、この場合、同じキャッシュレス決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することはできないため、法定代理人名義の異なるキャッシュレス決済サービスを選択する必要があります。

未成年のマイナポイントは、親名義のキャッシュレスサービスに紐づけることができる、まではわかります。しかし、後半がわかりにくかったので、コールセンターで質問してみました。もともとマイナポイントの紐づけは、一人につき一つのサービスしか選べないのが原則です。しかし、先方の説明によれば、子どものマイナポイントを受け取る場合は、親名義の別の決済サービスを選ぶことができるそう

例えば、親の受け取り用はQRコード決済、子どもの受け取り用は電子マネーというように。(Q&Aの説明文を「法定代理人名義の、異なるキャッシュレス決済サービスを選択する必要があります。」というように「、」を入れるとよりすっきりわかりますよね)。これなら親が管理できるので、子どもに大金を使わせなくて済みそうです。なお、決済サービスごとに付与されるポイントは違いますが、同じグループなら同じポイントで還元するパターンもあります。例えば、楽天カードと楽天ペイは楽天スーパーポイント、d払いとdカードはdポイント、イオンカードとWAONそしてイオン銀行CASH+DEBITカードはWAON残高、というように。「同じキャッシュレス決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することはできない」のが原則ですが、同じグループならできそうな気も…。

あまり大きな声では言えませんが、子ども用のサービスを選ぶときの参考にしてください。

松崎のり子 Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。

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