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上紙夏花

捨てないで!コンタクトレンズの空きケースで社会貢献しよう!

  • 上紙夏花

2020.07.22

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捨てるしかないと思っていたものが……

 

見てください、このコンタクトレンズの空ケースの量! 1dayの使い捨てなので、毎日2個ずつ。主人と合わせたら1日4個。これは、今年の4月上旬から7月中旬までの3か月強のリアルな量です。こちらをすべて、リサイクルに出しました。「いままで、こんなに捨ててたの!?」とギョッとしてしまいます。海洋汚染を受けて、プラスチックストロー廃止やレジ袋有料化が進み、環境保全に対する意識は上がってきていると思います。このコンタクトレンズの空ケースのリサイクルも当たりまえになればいいなと思い、ご紹介させてもらいます!

 

どのメーカーでも回収は可能。アルミシールは完全に剥がす必要があります。

 

このプロジェクトを行っているのは、コンタクトレンズ販売店を全国展開する「コンタクトのアイシティ」。コンタクトレンズのケースはどのメーカーも〝ポリプロピレン〟で作られていて、非常にリサイクルに適した素材なのです。回収の対象はメーカーを問いません。2010年から2年間はアイシティ内のみで展開していたそうですが、2013年からは企業や学校も加わって大きな力となってきました。

 

「アイシティ eco プロジェクト」によると、2020年6月の時点で、企業593社と、中学校365校、高校798校が参加しているそうです。個人の協力者からの回収分も合わせると、総重量350.98トン(空ケース約3億5千万個)。CO2の削減率は972.20トン。リサイクルにより得られた金額8,308,908円は日本アイバンク協会に全額寄付されます。だんだん浸透してきた!と見えるこのプロジェクト、実はまだ回収率は全体の1%未満とのこと。特に洗う必要もないし、アルミシールを剥がすだけだから簡単!リサイクル素材としては、とても扱いやすいものなので、みなさんも家族にコンタクトレンズ使用者がいれば、ぜひ集めてみてください。

 

 

我が家は蓋つきのケースを洗面台に置いておいて、朝コンタクトをつけたらすぐにアルミシールをきれいに剥がして、このケースに入れています。ある程度溜まったところで、大きめのジップ袋に移し、いっぱいになったらアイシティの店頭に持参します。

 

回収されたあとはどうなるの?

 

 

集められた空ケースは、初めにリサイクル工場で洗浄して粉砕されます。燃やさないので、CO2削減にもつながりますね。粉砕されたら色付けなどの加工をされて再生プロポリピレンになり、洋服や文房具など、様々なリサイクル品に生まれ変わります。団体にレンタルを行っている、卓上型の回収BOXはリサイクル品のひとつ。

 

また、環境のためだけではなく、障がい者の自立・就労支援にも役立っています。アイシティの障がい者部門「市川チャレンジオフィス」では店舗や眼科で回収された空ケースのアルミシールをはがすなど、リサイクルの支援業務を行っているそうです。

 

 

企業や学校でも集めてみよう!

 

個人宅でこんなに集まるのだから、団体で集めたらすごい数になりますよね! 集めるためのツールはすべて無料レンタルさせてもらえます。回収BOXやB2サイズのポスターやA6サイズのチラシなどが用意されていて、ツールレンタルの専用フォーマットから申し込めば借りられます。集めたいと思ったらすぐにスタートできるのがいいですね。

 

団体で集めたものは、事前にアイシティ eco プロジェクト担当者へ連絡した上で、アイシティ店頭に持参するか、着払いにて指定のリサイクル業者へ直送する方法があります。ひとりの力は小さいように見えても、身近なところから少しずつ、地球環境の保全につとめていきたいですね。ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいね!

 

<問い合わせ先>

HOYA (株)アイケアカンパニー コンタクトのアイシティ eco プロジェクト

eyecityeco@hoya.com

 

アイシティ eco プロジェクト公式サイト

 

 

 

 

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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