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新型コロナ私たちの工夫

おうち映画館、ダンボール工作、プチ散歩……自宅生活、わが家の過ごし方【♯stay home】

  • 藤本こずみ

2020.04.22

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突然の全国臨時休校要請から1ヶ月半。5歳息子&1歳娘と暮らすわが家でも、すぐに息子が通う園が休園となり、自宅にこもる生活が始まりました。

 

振り返ると、3月は、予想外の事態にパニック!→仕事と育児のバランスが取れずにバタバタ→なんとか毎日のリズムを作ろうと工夫してみたり、うまくいかなくて落ち込んだり……。夫婦の仕事も子どもたちの予定も変化の連続で、なかなか心がついていかない日々でした。

 

現在も事態は深刻化する一方ですが、自宅生活に関しては、1ヶ月半続ける中で少しずつ「これ、いいかも!」と思う過ごし方も発見。今回は、それをまとめてみたいと思います。

 

プロセスを増やしてワクワク感も高める! “おうち映画館”

 

自宅にこもる生活に突入して、すぐに直面したのが、息子のテレビタイムが長くなる問題。それまでは降園後や夕食後だけだったのに、朝ごはんを食べたら「テレビ見た~い!」、昼ごはんを食べても「テレビ見た~い!」。一度〆切前につい見せ続けてしまったら、かなり長時間になってしまって反省……。もっとテレビタイムにメリハリをつけよう、と考えたのが、“おうち映画館”でした。

 

ポイントは、特別感を味わえるように、映画を見るまでのプロセスを増やすこと。

 

 

初回に「映画といえばポップコーン!」と、コンロでできるタイプのものを作ってみたら、息子、大喜び。2回目からは、チケットを作ったり紙皿をデコレーションしたりという工程も加わって、映画館の責任者、売店のスタッフ、お客さん、と、一人で何役も兼任しています(笑)。

 

 

“お仕事中”は、エプロンと帽子も着けて。映画を見るだけでなく、ごっこ遊びも同時に楽しめるのがうれしい様子。

 

 

自分たちのポップコーンとジュースを運んだら、上映開始。テレビ放送を録画しておいたものやAmazon Primeで配信されているものを見ています。好きなアニメの劇場版、ジブリ映画、ディズニー映画がメインですが、この1ヶ月半で『STAR WARS』や『Back to the Future』も見たがるようになり、子どもの好奇心の広がり方に驚かされました。

 

わが家では平日午後のお気に入りの過ごし方となった、”おうち映画館”。子どもが楽しめるだけでなく、「見るのは1日1本」「昼ごはんをしっかり食べてから」など約束もしやすいため、テレビの流しっぱなしにブレーキをかけられるという点でもオススメです。

とにかく自由に、大胆に! ”ダンボール工作”

 

上の”おうち映画館”で、『トイ・ストーリー』シリーズにハマった息子。映画館で見た『トイ・ストーリー4』を思い出し、一緒にキャラクターのフォーキーを作ってみました。

 

 

これが息子にヒット。普段はお絵描きや工作より外遊びや戦いごっこが好きなパワフル派なのですが、以来たびたび「何か作ろうよ~!」と口にするように。そのリクエストは、夫が叶えてくれました。

 

 

写真左上から時計回りに、「テレビ」、「迷路と戦車」、「洗車場」、「ガソリンスタンド」です。

 

テレビは、DVDと挿入口がついていて、画面後ろで人形などを動かすと影絵のように遊べる仕組み。迷路は、目隠し部分もあって難易度高め。洗車場とガソリンスタンドは、洗車するブラシを回せたりガソリンを入れる器具が動かせたりと、趣向が凝らされています。

 

どれも私にはなかった発想! おもちゃとして使えるところが面白い! そして何より、スケールが(単純にサイズも)大きい……!!! 写真からもご想像いただける通り、あっという間に和室が工場&倉庫と化しました(笑)。

 

また、ある日は、別室で仕事をしていると、扉の向こうで「シャーッ」という謎の音が。「?」と思って出てみると……。

 

 

なんと、キッチン→廊下→リビングと、家中をぐるぐる回る、ミニ四駆のコースが爆誕……! 夫と息子は盛り上がっていましたが、私は音が響かないか、娘に当たらないかとヒヤヒヤ。結局、家中のドアが閉められないという問題も出てきて、こちらには早々に引退していただきました(笑)。

 

どんどん増える作品たちを見ると、「ちょっと片づけて~!」「さすがに大きすぎやしませんか?」と言いたくなる時もあるのですが、思い切った遊びが制限されている、そしてネットでの買い物が増えてダンボールがたくさんある今は、工作くらいはできるだけ自由に大胆に! と割り切っています。

 



徒歩0分の広場まで……”プチ散歩”

 

どうしても上の子中心となる生活ですが、下の子のケアも気になります。わが家の娘は1歳になり、歩き始めたばかり。そろそろ息子の通園中に、娘を遊び場デビューさせてあげたいな、と思っていたところの非常事態。少しでも外の空気を吸って日の光を浴びる時間を……と、時々短時間だけ、家の隣の広場へ行っています。

 

 

とても小さく、遊具もほとんどない広場。これまでは、すぐ近くにも関わらず、アクティブな息子には物足りないだろうとスルーしていたんです。でも今は、徒歩0分、混み合うこともなく、小さい子どもたちが安全に気分転換できる、この空間がありがたい!

 

天気がいい日は、午前中のうちに、ここへ”プチ散歩”して、草花に触れたり砂遊びをしたり。息子は、以前は後回しにしていた縄跳びの練習もするようになりました。

 

朝の散歩、昼の映画、夫の休日の工作……最近のわが家の過ごし方は、どれも仕事や習い事の予定がいっぱいの通常時には、選択肢に上がらなかったものばかり。まだまだ先が見えなくて不安な日々ですが、兄妹で笑っている姿を見ると、この厳しい状況だからこそ気づけたこともあったのかも、としみじみ思ったりもしています。時が経って今の写真を見返したら、胸に迫るものがありそう……同じように感じる方も多いのではないでしょうか。これからも、家族が楽しく過ごす方法を模索しつつ、1日も早い終息を待ちたいです。

 

 

 

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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