東日本大震災から5年・・・被災ママたち、それぞれの今

「着の身着のまま逃げたあの日から、 自分の中に時計を2つ持って生きています」

私が鈴村さんたち被災ママの取材を続ける理由
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海南友子さん
かな・ともこ●ドキュメンタリー監督。
’71年生まれ。東京都出身。
映画『ビューティフル アイランズ』など受賞多数。
著書に母たちを取材した『あなたを守りたい~ 3・11と母子避難~』、独の電力改革を取材した『マザーズ&エネルギー』など。

苦しい選択をした母として、同じ痛みを分け合っていきたい

1971年3月26日。福島第一原発1号機が稼働し始めた日、海南さんは生まれました。事故後にその事実を知って突き動かされ、原発から4 キロ付近まで入る取材をスタート。ところが4月、妊娠していることを知ります。

「おなかの赤ちゃんに何てことをしてしまったんだろう……と。現地に行ったことは、取材者としては正しかった。でもひとりの母として、私は大きな過ちを犯してしまった。そのことはずっと、今も後悔しています」

海南さんは京都への移住を決意。12月に男の子を出産後、自分と同じように、放射能汚染の危険から子供を守るためにさまざまな苦
しい決断をした母たちの取材を始めます。

「私はそれまでインタビューをしながら泣くことはなかったんです。取材者は、どこか冷静でいる必要がある。でもこの取材では"当事者"としての私になってしまって、どの方のお話を聞いても泣けて泣けて……。『何でこんなことになっちゃったんでしょうね』と思いを共有し、一緒に嘆き合いました。
でも、こんなに強い痛みをこんなにたくさんの人が同時に経験したんだから、本当に大事なのはここからだと思うんです。子供たちの安全をちゃんと考えられる社会に変えていけるかどうかは私たちにかかっている。5年たった今、余計に強くそう思っています」

ドキュメンタリー『抱く{HUG} ハグ』
命を育むことと、原発事故のはざまで揺れる監督自身の妊娠と出産を描いた映画。撮影のリサーチで鈴村さんと出会った。
http://www.kanatomoko.jp/hug/


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