飯田りえ

子どもと一緒に活動できる災害ボランティア「リンゴスタープロジェクト」に参加しました。

台風19号による豪雨被害から2ヶ月が経ちました。

7つの県の71河川140箇所で堤防が決壊し、浸水した面積は計り知れません。甚大な被害がこれだけ広範囲に渡ったのは、これまでの自然災害の意識を根底から覆されたものだったと思います。

改めて、この度の台風で大きな被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。

そして今もなお、被災された地域で人手不足だと言うことをニュースで知りました。特に宮城・福島・栃木・長野では多くのボランティア協力を呼びかけています。遠方からも通えるよう無料バスを出すなど環境づくりも工夫されていますが、なかなか厳しい状況だとか。

身につまされる思いで、自分たちにも何かできることはないかと考えますが、幼い子どもたちを連れて素人が災害ボランティアへ行くことが得策だとは思えません。募金や物資などはできますが継続的には行えず…、長期的支援という意味では不十分だなぁと。モヤモヤと考えていた時、子ども連れでも参加できるLOVE FOR NIPPON「リンゴスタープロジェクト」の存在を知りました。

長野の千曲川が決壊し、甚大な被害に遭われたあるりんご農家さんの畑でボランティアを募集していて、そちらが子ども連れでの参加を歓迎してくれているそう。これは「渡りに船!」と思い、家族で参加してきました。

リンゴスタープロジェクト”って?

LOVE FOR NIPPONはCANDLE JUNEさんが代表を務める一般社団法人で、東日本大震災の直後から災害支援を開始。その後も熊本地震や各地の自然災害を受けた地域において、緊急支援とその後の継続的な支援活動を行っています。今回の台風時も翌日には長野に入り支援を続けていると、長野市長沼の若いりんご農家組合「ぽんど童」との出会いがあったそうです。

長沼では濁流が町に流れ込み、民家とりんご畑が2mも浸水。しかし、被災地のボランティア活動は民家の泥出しが優先され、りんご畑は3週間経っても手つかずのまま…。手塩にかけて育てた出荷前のりんごたちが台無しになった上、さらにこの泥が堆積したままでは根が呼吸できず、来年以降の収穫が危ぶまれる…ということで「リンゴスタープロジェクト」が立ち上がったのです。

りんご畑という仕切られた場所であれば、大人が見守りつつ子ども安全にボランティア活動ができますし、泥かきなら小学生はもちろん、未就学児も手伝える(というかむしろ好きな作業)ので、家族みんな一緒に手伝える活動があった!これは本当にありがたい取り組みです。

高速無料、保険あり…ボランティア初でも無理なく参加

現地まで都内からは3時間半(わが家は日頃から長野や新潟はよく出かけているので、ロングドライブにはみんな慣れています)。今回はボランティア活動なので高速道路無料化申請が可能、高速代は免除されました(マイカーで行かない方も乗り合い参加あり)。現場に到着すると大人一人につき500円、参加費としてお支払いし、ここにボランティア活動保険、昼食、飲み物代も含まれていました(前日までに専用フォームで申し込み要)。この日はなんと70名ぐらいの参加があり、何度も来られているベテランチームから初めて参加の家族づれまで、大人数での活動となりました。

持ち物としては汚れてもいい服装とマスク、長靴と軍手、あとは着替えや雨・寒さ対策があれば問題なし。他の災害ボランティアではヘルメットやゴーグルなどが必要な作業があると思いますが、今回のプロジェクトに関しては日常にある道具だけで参加できました。

現場近くになると道路も白く砂埃を被った状態。線道路沿いのお店はほとんどお休みで、家具や畳が干されているところも。そして「がんばろう、長野」の看板を見た瞬間、自分たちが全然知らなくて申し訳ない気持ちと、今日はせっかく来たのだから頑張ろう!という決意の気持ちに。

無理なく楽しみながら参加することで、長い支援につながる

集合時にJUNEさんからこのプロジェクトが始まるまでの経緯を聞きました。ぽんど童さんたちは自宅も浸水、さらに収入源であるりんご畑も甚大な被害を受けたこと。出荷目前のりんご全てがが出荷できなくなったこと。それでも来年からのことを考えると、動き出さないといけないこと。

「ですから皆さん、大変な作業ですがぜひ楽しんで。子どもたちと一緒に無理なくやりましょう!そして来年、みんなでりんごの収穫を祝って、どんどんりんごの美味しさを広めて、末長く長沼のりんごを応援していきましょう!」なるほど、このプロジェクトの意図はみんなで楽しみながら、長く繋がることなんですね。

堆積した泥が一面に広がっているりんご畑で…子ども達が大活躍

いざ、りんご畑へ。足元にはひび割れた泥が、果てしなく広がっていました。りんごの木の周り1~1.5mぐらいのたまった泥を掘り起こしていきます。泥の深さは20センチぐらい、スコップを入れると本来あった土と堆積した泥との感触が異なるので、すぐにわかりました。泥の上にすでに雑草も生えていて、なかなかの力が必要な場所も。1本の木の周りを掘り起こすのに5~6人で取り組んでも30分ぐらいかかります。重機などでやってしまうとりんごの根を傷つけてしまうので、やはり人の手で丁寧に掘り起こすことが必要なんですね。子どもたちも大きなスコップを上手に使い、どんどん掘り起こしていきます。

それにしても小学生と幼稚園児の活躍ぶりと言ったら! 子どもたち同士、自然とチームを組んで大はりきり。家族だけでは見られない姿ですね。(お友達の存在って素晴らしい!)「あんなところまで泥の跡があるよ」自分たちの身長よりはるかに高い位置にある濁流の跡をみて、ニュースでは伝わらない、自然の力の大きさを知る大切な機会になったと思います。

あと、生き物好きの次男は冬眠に入ったばかりのカエルや立派すぎるミミズを見つける度に大興奮!都会ではみることができない体験がそこかしこにありました。休憩をちょこちょこ挟みながらも、午前中だけで子どもたちと一緒に12~13箇所ほど掘り起こし、辺りを見回すとすごい!果てしないと思っていた泥が、どんどん掻き出されていました。

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