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佐々木はる菜

先輩ママから小学校入学前の4つの心構えとアドバイス

  • 佐々木はる菜

2020.01.09

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あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。

新年ひとつめの記事は、小学校入学後の生活変化について書かせていただこうと思います。
4月から新1年生となる皆さんの場合、一般的には秋に就学時検診、お仕事のある方は年末までに地域の学童申込、2月ごろに新一年生向けの保護者会があるなど少しずつ具体的な準備が始まっていると思いますが、その一方で入学後の具体的な生活がイメージできなくてちょっと心配という方も多いのではないでしょうか?(私はそうでした…)

我が家では昨年長男が小学校に入学しました。ありがたいことに毎日楽しく通っていますが、思い返すとやはり一番大変だったのは入学したての4月だったなと思います。
4月ひと月の様子やどんな変化があり何が大変だったか、我が家の実際の様子について、「4つの心構え」という形でお伝えしていきます!

心構え①
入学式当日は、新学期準備の時間を作っておくべし!

ピカピカのランドセルと共に初めて1年生として小学校に向かう入学式。成長した姿が感慨深い一方、大きなお兄さんお姉さんに囲まれ、幼稚園や保育園では堂々として見えた子どもたちが可愛くちょっと頼りなく見えたことも印象的でした。

当日大変だったのが、式後に教室で学用品やプリント類などが大量に配られること。子どもの席の隣で確認をしながら先生の話を聞くのですが、配られるものも情報も多く混乱する上にスペースが少なく、結構な大仕事でした。
他にもPTAの申し込みなどもあったので、弟妹を連れて行く場合は、その間できればご家族などにお子さんを見ておいてもらえるようお願いしておくと良いと思います。(ちなみに我が家の下の娘は説明中ずっと兄と一緒の席に座りたがり、途中で夫に連れ出してもらいました…)

おじいちゃんおばあちゃんがいらっしゃって一緒にお祝いに食事へ行かれるなど、入学式当日は色々と予定もあるかと思いますが、その日のうちに翌日以降の準備をする時間を確保しておくことがおすすめです!必要書類への記入や、配られたプリントに目を通して今後の予定を把握する他、学用品への記名などもしなければなりません。

最初の週は書類の記入や学用品への記名等がたくさん!入学式の夜、黄色い帽子が嬉しすぎて、室内でかぶったまま名前を書く息子…

学用品への記名は、息子本人が自分で書きたがったこともあり、できるものは息子本人に書かせました。私は隣で書類の記入などをして一緒に準備をすることは楽しく、これから自分が使う物や小学校自体に愛着も増した様でした。

心構え②
小学校は紙のプリントが多い!!管理や整理の方法を考えておくべし

小学校に入りまず感じたのが、配られるプリント類が多いという事。
提出物の締め切りを忘れないようにすること、たくさんのプリントのどこに何が書いてあるかを把握することはもちろん、紙自体をどう整理するか考えることも最初は慣れず戸惑いました。

私は「よく見るもの」というクリアファイルを作り、毎日の持ち物が書いてある紙や給食の献立表、その月の学年便りなど入れ、しばらくはすぐ取り出せるところに置いていました。学期が進むにつれ慣れるしプリント類の配布も落ち着いてくるので、今は当月のお便りや日にちの近いイベントの説明などだけ入れています。学校全体の規則や説明など、日々必要ではないけれど取っておきたい資料はノートタイプのファイルに保存。

配られるプリント類を管理するアプリなどもありますが、特に4月は量が多すぎて全部撮影するのは大変過ぎて断念… 

その他「学童」「児童館」(小学生ならではの活用方法あり!詳しくは次ページで)や各習い事別のクリアファイルを作っており、毎月配られる予定表などを入れて、まとめて長男用のファイルボックスに入れています。

心構え③
仕事の有無関係なく、預け先や遊び場をリサーチしておくべし!

最初のうちは、「何時まで学校があるのか」「保護者会はいつなのか」などのスケジュールが直前までわからないことも多いため、仕事の有無に関わらず子どもの預け先を考えておくことや、ご自身の予定の調整等が必要だと思います。

通学2日目は雨。心配でこっそり着いて行ったら途中でバレてしまい「もう大丈夫だから明日から来ないでね」と息子に諭されました…

また個人的な実感ですが、学童などに申し込むほどお仕事をされていないママは、4月はかなり大変なのではないかと思います。
学童が決まっている子ども達は、少なくとも毎日夕方まで居場所が確保されています。
一方、学童に行っていない子は最初の週は給食などもなく10~11時ごろには帰ってきてしまうため、毎日それ以降の時間をどうやって過ごすか考えつつ、保護者会などへの参加や、日々配られる書類への記入などもこなさなければなりません。また兄弟姉妹がいる場合はこの時期それぞれの学校や幼稚園などで保護者会的な用事がある場合も多く、予定のやりくりに苦労すると感じました。

2週間目も昼過ぎには帰ってきてしまいますが、そんな中で救いになっていたのが地域の「児童館」で、我が家もこの時期数年ぶりに足を運びました。新1年生向けの歓迎会なども開催しており、小学生が児童館を使う際の決まり事や遊び方などを教えてくれるような内容になっていました。
児童館付属の学童のような完全な管理ではないけれども、例えば保護者が子どもを連れてきて「何時に迎えにきます」と伝えれば、それより前に勝手に出てしまったりするようなことがない程度には見守ってくれます。同じような形で夏休みなどの長期休みも利用できるため、フルタイムで働いているわけではない方や、学童を毎日定期的に利用するわけでは無いご家庭にとっては、非常に良いシステムだと感動しました。

私が住んでいる地域の公立小は、学校の学童とは別に、学校の中で職員さんに見守られながら遊ぶことのできるシステムがあり、1年生の場合は5月からしか利用できませんがこちらもとてもありがたい存在です。この1年は子ども達が自分自身で行動することが増える時期だったからこそ、安心してお任せできる遊び場や預け先の選択肢を複数用意しておくことの大切さを痛感しています。



心構え④
4月はスケジュールに余白を作っておくべし!
PTAの係決めなどは事前の情報収集も

息子の小学校の場合は入学式の4日後に保護者会がありましたが、入学式当日に言われたためお仕事で参加できない方もいらっしゃいました。

保護者会では学校全体や学年、クラスや先生の雰囲気を知ることができるほか、自分の子どもが座っている席に座るため周りのお子さんの保護者の方とご挨拶もできました。初めての1年生の場合はなるべくならば参加できると、親御さん自身が安心するのではないかと思います。

ちょっと緊張したのが、自己紹介とPTA等の係を決める時間でした。
クラス委員など“一度はやらなければならず、負荷の高い係”は、低学年で済ませてしまいたいと考える方が多いため取り合いになりがちと聞きますが、印象としては1年生では様子見をしている方が多く、上の学年に兄弟姉妹がいて学校のことをわかっている方が立候補してくださり全体的にスムーズに決まったと話しているママが多数。ちなみに、親子共に慣れてくる2年生が一番争奪戦になることが多いという話もよく聞きます。

在校生に知り合いがいる場合、保護者会の日取り(在校生は年間行事として3月までに伝えられている場合が多い)や、どの係がどんなことをするか(平たく言うと、楽な係はどれか)などは、事前にリサーチしておけると良いかもしれません。

また、お子さん自身が思ってもみなかった反応をすることもあるようです。
知人の息子さんは、入学後に学校へ行くことを嫌がり4月は毎朝学校まで送っていました。せっかく申し込んだ民間の学童が合わず、仕事や預け先の調整をし続けていた友人もいました。良い悪いという話ではないものの、どちらのお子さんも元気で明るくしっかりした印象の子だったので周りも驚き、環境が大きく変わると想定外のことが起こることもあると実感しました。
この後の話にも通じることですが、お子さんの様子に対応してあげられる「余白」を可能な範囲で作っておけると、親子共に安心ではないかと思います。

きっと子ども自身も感じている「小1の壁」

昨年2月、ランドセルが届いた日は幼稚園の制服のまま自宅で記念写真!

こちらも個人的な見解ですが、自分自身で考え行動するシーンが増える小学校1年生は、それまでの日々の過ごし方を見直す必要が出てくることが多いのではないかと感じています。

幼稚園や保育園は当然親が毎日送り迎えをし、園でも比較的手厚く見守られている子ども達ですが、小学生になると毎日重いランドセルをしょって自分の足で登下校し、これまでの何倍もの人数と年齢幅の児童がいる中で時間割に沿って決められた予定をこなし、さらに放課後は多くの子どもが習い事や学童に向かいます。

息子は幼稚園時代、年に1、2回くらいしかお休みしなかったのに、この1年は急に何度も熱を出しました。お友達にも恵まれ毎日本当に楽しそうですが、それでも知らず知らずのうちに疲れがたまっているのかなと思い、我が家の場合は夏休み前くらいから1年かけて習い事の見直しをし、幼稚園時代の3分の2まで減らしました。
これまでは幼稚園で保育後にそのまま同じ園舎内で習っていた習い事が多かったこともありますが、放課後に自分の足で習い事に行くことは1年生にとってはやっぱり大変。家でぼーっとしたりゴロゴロしたりと好きなように過ごす時間や、公園などでお友達と自由に遊ぶ時間も作ることができるよう、意識するようになりました。

帰宅後、やらなければならないことが格段に増える!

入学後しばらく予想外に大変だった「学校の準備」と、それらをスムーズに進めるための試行錯誤については、先日別の記事として書かせていただきましたが、連絡帳や配られるお手紙のチェック、宿題(親が丸付けをしたり、息子の学校の場合は2学期ごろから毎日音読や計算カードを一緒にやる必要が出てきました)、翌日の準備など、ひとつひとつは小さなことでも毎日それなりの時間と手間を取られます。
また我が家の場合は幼稚園時代と変わりませんでしたが、小学生になって起床時間が30分以上早まったという答える方が多いそうで、やはり慣れるまでは体力的に大変なことも多いのではないかと思います。

入学を機に環境が大きく変わるのだから、最初は親も子もバタバタして当然だと思います。その前に、実際にどんなことが大変だったか知っておくだけでも少し気持ちが楽になるのではと思い書かせていただいた我が家の「実録」、何か参考になる部分があれば嬉しいです。

ついつい叱ってしまうことも多いですが、1年生の間は、とにかく毎日元気に学校へ行ってくれたらそれで充分ではないかと思って過ごしてきました。親子共に、皆さんの小学校生活が素敵なものになるようお祈りしています!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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