LIFE

津島千佳

【子連れで徳島旅(2)】阿波おどり、和三盆、藍染、徳島の名物を体験!

  • 津島千佳

2019.12.01

この記事をクリップする

親子で巡る徳島の旅。今回は徳島の名物である阿波おどり、和三盆、藍染を体験できる施設にフォーカス。いずれも初心者でもできるものばかりで、親子でも楽しめます。

1年中阿波おどりが楽しめる「阿波おどり会館」

徳島で最も有名なこといえば、やっぱり阿波おどり。私も見学したことがありますが8月12日〜15日の4日間、徳島市内はめちゃくちゃ混みますし、お盆シーズンでもあるので、なかなか見物に行けないという人には徳島駅近くにある「阿波おどり会館」へ。
こちらでは毎日阿波おどり公演をしています。

昼は11:00、14:00、15:00、16:00の4回、夜は20:00からの計5回公演をしてます。今回は有名連が登場する夜の部を鑑賞しました。

本場と高円寺の阿波おどりをそれぞれ1回しか見たことないですが、チャンカチャンカと鉦の音が聞こえるとテンションが上がります。鳴り物ももちろん生演奏!

徳島の小学生は体育の授業で阿波おどりをするという話を聞いたことがありますが、子どもたちの堂に入ったおどりっぷりから納得!

後半戦では見学者も一緒にダンシング! インバウンドの方も楽しそうに参加していて、国境を越えてもわかるのが阿波おどりなのかも。

「阿波おどり会館」の1階には徳島県の工芸品や特産品を販売する「あるでよ徳島」もあります。お土産を買いがてら、おどりに行ってはいかがでしょうか。

「阿波おどり会館」
住所:徳島県徳島市新町橋2-20
電話番号:088-611-1611
営業時間:9:00〜21:00
休館日:12月28日〜1月1日、2・6・10月の第2水曜日(祝日の場合は翌日)
入場料:[昼公演]大人¥800円、小中学生¥400、[夜公演]大人¥1,000、小中学生¥500

■本物の和三盆で干菓子作り体験を

徳島・香川の特産品である和三盆。淡いピンクや緑、黄色の干菓子を1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。私も小さい頃からちょくちょく食べていたのですが、妙に甘ったるく感じられて実はあまり好きではありませんでした。そんな私のイメージを覆したのが「わんさんぼん」の干菓子。ここでは干菓子作り体験もできます。

1864年創業、今も家族経営で和三盆を作っている「わんさんぼん」は、14代目が20代と若いため、干菓子にも今どきの感覚を取り入れているのが特徴です。


干菓子の型はお正月や梅、桜といった日本の古典的モチーフばっかりだと思っていたので、これはママ友や子どもへのプチギフトにしてもよさそう。
干菓子作り体験では「わんさんぼん」の前にある原料となる竹糖畑の見学から。

竹糖を味見させてもらうと青臭さの中にも甘みが感じられます。ここで和三盆以外にグラニュー糖など他の甘みを足しても、国の基準では和三盆と表記できると衝撃的な事実を教えてもらいました。子どもの頃から食べていたのに、そんなことも知らなかった……。
こちらでは100%和三盆糖だけを使っているのがこだわり。混ぜものありと、100%純正の違いは後の試食ではっきりとわかりました。
続いては工房内で和三盆を好きな型に入れて、成形していきます。

和三盆を型に詰めていくだけなので、結構簡単にできてしまいました。

試食して今まで食べていたものよりも甘さがしつこくない! できたてだからほろっと崩れて日本茶はもちろん、ブラックコーヒーにも合いそう。
自作したものはお土産にもできますので、本物の和三盆を味わいに行ってください。

「わんさんぼん」
住所:徳島県阿波市吉野町西条東姥御前271-2
電話番号:090-4500-7117
営業時間:9:00〜17:00
定休日:木・金曜、最終日曜
干菓子作り体験料金:1名¥2,000(所要時間約30分)



ここだけの風景が広がる「うだつの町並み」

うだつが上がらないと聞けば、ぱっとしない人を想像しますが、徳島の美馬市ではその逆。権威を象徴するものとして尊ばれています。それがよくわかるのが「うだつの町並み」。

うだつとは、火事になった際延焼しないように設けられた袖壁のこと。うだつを設置するのは高価なため、これがある家は裕福な証しだったのだとか。

重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「うだつの町並み」の全長は約350mで新幹線のプラットフォームとほぼ同じ長さ。電柱は地中に埋められ、往時の姿をそのまま残しています。
うだつには鬼瓦がのせられており、口を開けた方は幸運を呼び込む、口が閉じた方は幸運を閉じ込めるとの思いが込められています。入場料は無料で自由に散策できるので、うだつを見比べても楽しいはず。

「うだつの町並み」
住所:徳島県美馬市脇町大字脇町

東京五輪のエンブレムにも採用された藍染を体験!

「うだつの町並み」の中には日本を代表する染料である阿波藍の工房があります。ここで東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに採用された藍染を体験してきました。
藍は発酵させて作るとあって、ぬか床のように毎日世話をしないといけないそう。嗅ぐと独特な匂い。

手前が仕込んだばかりの染料、奥が1年ほど経った染料。どろどろの茶色い液体を時間が深みのある紫に変えています。昔の人の知恵、すごい。
模様を出すため、ハンカチで小枝や小石などを結んで染を開始。古い染料の方が藍が抜けているので、古いものから新しいものへ3段階にわけて順につけていきます。

最初につけると海藻のようで、これがあの鮮やかな藍色になるのかなと少し疑っていたのですが、4回も繰り返すとこのとおり!

こちらではハンカチのほか、エコバッグやストールなども染めることができます。小学生くらいになればできそうなくらい簡単です。

「藍染工房」
住所:徳島県美馬市脇町大字脇町45
電話番号:080-2976-5532
営業時間:9:00〜17:00
定休日:第2水曜
料金:ハンカチ¥1,010〜、エコバッグ¥2,030、ストール¥4,070〜

津島千佳 Tica Tsushima

ライター

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる