高見澤恵美

子どもが時計を読めるようになるには?「fun pun clock」を取り入れてみました!

ゴールは、「自分で時計を見ながら行動できる子」。子ども時計「fun pun clock」を取り入れてみた!

夏頃から時計に興味を示すようになってきた息子5歳(年中)。ですが、まだ長針を理解できておらず、7:55を「今ハチジ、ジュウイチフン?」と聞いてきたり……という段階。

数の読みをなんとかマスターした今こそ、時計の読み方の教えどき!? と思いたち、長針が指す時間を説明しようと試みたのですが、「1・2・3・4・5で5分、6・7・8・9・10で10分! 5分ごとに数字が書いてあるよ。今は30、31、32、3つ目だから33分ね!」とか教えてみても、息子は全然理解していない様子……。

そりゃそうだよね、説明下手なママですまん……と心の中で息子に謝りつつ、教えるのに相当苦労しそうという予感があり、時計の読み方をマスターするためのワークブックや、時計型のおもちゃを検討しようかなという気持ちに(が、親としてきちんと教えられる自信がなく、つい後回しに)。

職場では、編集M美氏の上の娘さんも同じ年中の学年なので、「時計の読み、教え方が難しいですよね~」と悩みを共有。何かよい教材などあれば、情報交換を……とママトークを繰り広げていました。

そんなある日。

LEEマルシェでたびたび売り切れとなっている、子ども時計のシリーズ「fun pun clock」に、腕時計が登場するとの情報をM美氏よりゲット。

子ども時計=子どもにも読みやすい文字盤で、キッズ部屋に合う見た目の時計……くらいの曖昧な認識でいたのですが、なにげなくHPをのぞいてみると、モンテッソーリ教育を土台にし、幼児の理解を促すデザインの時計であることが分かり、「時計の読み方を教えるのに使えるかも!?」とガゼン興味が沸いてきました。

「時計の読めない子が、読みたいと思うアナログ時計」として2014年にスタートしたブランド、「fun pun clock(ふんぷんくろっく)」。デザインを手がけたのは、二児の母親でもあるデザイナーの土橋陽子さん。シリーズのゴールは、「自分で時計を見ながら行動できる子」だといいます。

「フンプンクロック」というユニークな名前の由来は、“時”を表す「1~12」の文字が、60進法の“分”の読み方となった際に、「5ふん(fun)」「10ぷん(pun)」「15ふん(fun)」「20ぷん(pun)」……と交互に繰り返されることから名付けたものだそう(言われてみれば確かにそうですね。わが子、「ふん」と「ぷん」の読みを「5ぷん」のように間違えるので、教えてあげないと!)。名前からして、時計の読み方を楽しく習得できそうな雰囲気が漂っています。

早速、実物をお借りして、子どもたちでお試ししてみました。

■左:置き時計の文字盤白タイプ。掛け時計、置き時計はLemnos (レムノス)から発売。

■右:キッズ用腕時計のグリーン。腕時計は、シチズン時計の「Q&Q smile solar」とTiCTACとのコラボアイテムとして誕生。

掛け時計・置時計と、腕時計で共通する特徴は、

・12~11の数字のまわりに、長針や秒針の進みを理解しやすくなるよう0~55の数字がある

・長針と短針の先や、秒針など、時間を理解する上で重要なポイントには「艶のある赤(オレンジ)」を効果的に取り入れている

・1秒が「どれくらいの間隔なのか」を音で感覚的に理解できるように、「コチコチ」と刻む音が聞こえるようになっている(掛け時計や置時計は静かな部屋で耳をすますと聞こえる程度。腕時計は耳に当てると「コチコチ」音が聞こえます)
置き時計のカラー文字盤は、流れていく時間を色や音で分かりやすく表現するという開発意図があるため、コチコチ音がせず、秒針も流れるように進むタイプとなっています。

ということ。さらには、

・シンプルな文字盤で、インテリアやファッションにもなじむデザイン

も魅力。キッズ用商品は悪目立ちするよね……と躊躇するママも納得のデザイン性の高さです。素敵インテリアや、おしゃれな子ども服にもしっくりくる見た目なので、センスのあるパパママにもオススメです。

使う上で親が心がけたいことについて、デザイナーの土橋さんにアドバイスを伺いました。

「実は、思っているよりも、時計を理解するって難しいのです」と土橋さん。「目に見えないものですし、量感を捉え、行動と時間の関係をすり合わせることは、とても難しい。また、熱心な親御さんほどゴールを見失いがちです」

時計の読み方を教えていく上で注意すべきことは、子どものペースを見極めることが大切だといいます。

「もし、お子さんが時計に関する活動の誘いに乗らなかった場合は、教え込もうとしないでください。別のタイミング、別のアプローチで、自発的に取り組むタイミングを見計らってほしいのです。もちろん喜んでやるときは、腹をくくって、とことん付き合ってください」

さらには、「fun pun clock」を迎える前からできることもあるそう。

「生活体験と時間を結びつけて、会話を沢山してみて下さい。時計を置いて、『さぁ、読めるかな?』ではなく、時計が来る前から、興味のフックをたくさん作ってみてください」

<土橋さん流・時計と時間に対する関心を引き出す声がけ例>

・トースターのつまみを子どもと一緒に合わせて、「2分でパン焼けるよ」
・紅茶のポットや即席ラーメンなどにお湯を注いで、砂時計をひっくり返し、「3分待とうね」「砂時計をひっかえして全部砂がおちると、3分なんだよ」
・ストップウォッチを使い、「1分って60秒なんだよ」
・ストップウォッチを子どもに持たせ、「ゆで卵の食べ比べ」。「沸騰してから5分だと半熟だったね」「10分だとかた茹でだったね」

わが子との“時間に関する会話”を振り返ってみると、「あと5分で保育園行くよ! 朝ごはん食べてる暇ないよ!」「これからお風呂だけど、あと5分で子どもは寝なきゃいけない時間だよ!」など急かすときばかり。キッチンまわりなど、生活空間の中で、時間の感覚を理解させるための声がけも可能なのか……と反省しました。

「徐々に親の真似をしたくなり、自分から時計に興味を持つようになった時がチャンスです。それまでは、生活体験と時間を関連づけた会話を根気よく頑張って下さい。頑張るのは親。子どもは自ら学ぶタイミングが来たら、喜んで学びます。その時に読みやすい時計が生活環境にあるかどうか、が重要です」

1・「fun pun clock」、掛け時計&置き時計をお試し!

土橋さんのアドバイスを参考に、5歳児たちに「fun pun clock」を使って声がけしてみました。

こちらは編集M美氏宅。掛け時計のMサイズを、LDKのキッチン部分に配置しています。

(※時計が倒れないように背面で固定しています)

「料理中の『3分待とうね』も、タイマーではなく秒針を指差しながら説明。1分がどのくらいの時間かを子どもが理解する助けになる気がします」(M美氏)

置き時計(カラー文字盤のグリーン)は、洗面台に。

こちらの置き時計は、1時間をおおらかに4分割して捉えることで、子ども自身でスケジュールを管理できるように導いてあげることを意図としたデザインだそう。

「これまでは『長い針が3の数字になったらおでかけの準備をしようね』といった具合に、1~12の数字で声がけしていましたが、それでは時間を理解する助けにならないと思っていました。『fun pun clock』なら、0~55の数字で説明ができるので、娘も“分”を理解しやすいようです。また、LDKにいるときは掛け時計タイプ、洗面スペースでは置き時計を見ながら、『○時○分までに出かける支度を終わらせようね』など声がけできてとっても便利。暮らしの中で存分に活用できるアイテムです」(M美氏)

M美氏も大満足のよう。インテリアにもマッチしていて、デザイン的にも素敵ですよね。

お次はわが家でも(10月なのに暑かった日にお試ししたため夏服。以下同……)。まず、置き時計を息子に渡してみると……興味津々の様子。「コチコチ」に耳を傾ける息子に、「60回鳴ると1分なんだよ」と話すと、一層興味深そうに、集中して音を聴いていました。

土橋さんによると、子どもにはわざと小さな声で「コチコチ言うね」と声がけするのがオススメとのこと。子どもは耳をすまして音の世界に集中できるそう。

土橋さんのアドバイスどおりに「秒針と一緒に60個のドット(●)を数えてみようか」と声がけも。1分=どのくらいの時間か、という感覚を体験できます。

今度は置き時計を息子スペースに置いて、様子をみました。

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普通の時計だと短針(時)しか理解できなかったのが、「fun pun clock」だと長針(分)も理解できてうれしそう。あらかじめ出かける時間などを伝えておくと、図鑑などを読みながら「今は○時○分だね!」などと自分で確認しています。

実家にて、小学生の甥や姪とお絵かきやゲーム遊びに興じる時間にも、「fun pun clock」を持参してみました。

小1の姪とのお絵かき遊び中。

「このお野菜を5分で描いてみて!」など、ルールを決めて遊ぶ際も、時計で時間を意識させることが可能に。集中して取り組めていました。姪は既に時計の読みをマスターしていますが、「この時計、読みやすいね!」とお気に入りのようでした。

エンドレスになりがちで、親がつい声を荒げてしまう魔のゲームタイムにも、「fun pun clock」のおかげで時間の約束がかなりしやすくなりました……。

2・「fun pun clock」、腕時計をお試し!

続いて、息子が試してみたのはこの秋発売された腕時計タイプ

先着順ノベルティーだったランチバッグと時計の読み方練習メモパッド。練習メモ(「時計の読み方練習シート」)は、こちらからPDFデータでダウンロードできます!

ひとりでも着脱しやすいベルクロ素材のストラップ、着けたまま手洗いも可能な10気圧防水、電池交換不要な太陽光発電と、子ども用の腕時計として理想的な仕様となっています。腕時計を渡すと、「大人がいつもつけている腕時計を自分も!?」と思ったのか、「これ僕の時計だよ〜!」と小躍りする5歳児。いや〜、幼児は腕時計を喜びますね。

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  • 親の助けがなくても腕時計をはめられて、得意顔。

  • 息子が選んだのは、大好きなグリーン。大人が見てもおしゃれな色合いです。もちろん、ボーイズファッションにもしっくりくるカラー。

  • 「腕時計、いいなぁ」と羨ましそうな姪もつけてみました。サイズ調整が可能なので、小1でもぴったり。グリーンのほかにも、レッド、ブルー、ブラックのカラーバリエーションがあることを伝えると、「レッドがいい!」とのことでした。

土管の中でもうれしそうに腕時計チェックを。

早速装着して、公園へ。ときどき腕時計で「今は何時何分かなぁ?」と確認していました。

こちらの腕時計、親子でおそろいが叶う大人用も販売しているとのことで、私用も買ってしまいました(笑)。

右が大人用です。

子どもが腕時計を装着してでかけられない保育園の帰り道などに、私がこの大人用をつけていると、寄り道先などでも時計を読む練習ができてイイ! ですよ。

あるときは、「僕がつける!」と大人用を奪い、装着していた息子。ベルトの穴が大変に豊富で、子どもでも違和感なくつけられました!

ちなみに、わたくし、大人用購入から2週間近く、仕事の日にほぼ毎日つけていました。職業柄、仕事で会う人との会話の中で、掛け時計やスマホを“ガン見”して、時間を確認することが失礼にあたるため、腕時計をちらっとみて確認するのが常なのですが、「fun pun clock」の腕時計は、時間(分)がはっきりと把握できるので、残り時間などを確認するのにうってつけ。思わぬところで役立っています……。

子どもの時計への理解度を確認するには、腕時計の公式HP内でダウンロードできる「時計の読み方練習シート」が便利です。

ダウンロードしたシートを使って、時計の読み方レッスンも。息子はテレビ番組『仮面ライダーゼロワン』のスタート時間をメモしてみたり。

子どもの発達に合わせて、色々な使い方が考えられそうですね。

長々と語りましたが、わが家は親子ともども、置時計と腕時計を気に入り、生活に根付いてきたと感じています。この調子で長針の読みに慣れていってくれれば、通常の時計も読めるようになっていくのでは……? と期待しています。

時計の読み方を子どもに教えたいと考えるパパママの参考になれば幸いです。

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