堀江純子のスタア☆劇場

昆夏美さんインタビュー!新作『ロカビリー☆ジャック』でいい年の締めくくりを!

“堀江純子のスタア☆劇場”
VOL.1 昆夏美さん

 

ライターの堀江純子です。仕事も趣味も、日常エンタメ漬けの私が、その魅力をお伝えしたい大好きな方、ずっと気になっていてお会いしたい方などをお招きしておしゃべりする連載を始めることになりました。雑誌のお仕事のときは、いかにスタアさんと読者の方の間に割り込まず、私の存在を感じさせずにインタビューで得た言葉をダイレクトに届けることができるか…基本、そんなポリシーを持って書いておりますが、ここでは私の存在、目線を活かして、臨場感溢れるおしゃべりを繰り広げたいと思っています。よろしくお願いします!

記念すべき第1回目ゲストは昆夏美さん。ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の情熱的なジュリエットで鮮烈なデビューを飾り、その後『レ・ミゼラブル』エポニーヌ、『ミス・サイゴン』キム…ほかミュージカル界で大活躍。小さな身体から、客席に胸にズーンと打ち込んでくる歌声に魅せられる人は多数。

実は、音楽劇『コインロッカー・ベイビーズ』アネモネ役での取材で親しくなり、友人としても大好きな人。年齢差のある友人だけど会えば毎回話が尽きない、ひとりの女性としても魅力的ななっちゃん。今年で4回目となった『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役で、4月帝国劇場から始まって、9月北海道公演まで。長きに渡ったエポニーヌとして生ききった日々…お疲れ様でした。お帰りお待ちしてました!

 

私は舞台が好き……一番大事にしたい感情です

こん・なつみ●1991年6月28日、東京都生まれ。
2011年9月、洗足学園音楽大学音楽学部ミュージカルコース在学中に、『ロミオ&ジュリエット』ジュリエット役に選ばれデビュー。『レ・ミゼラブル』エポニーヌ、『ミス・サイゴン』キム、『ブラッドブラザース』リンダ、『グランドホテル』フラムシェン、『コインロッカー・ベイビーズ』アネモネ、『マリー・アントワネット』マルグリット・アルノーほか、数多くの大作、話題作でヒロイン、当たり役を務め、ミュージカル界の歌姫として大活躍中。ディズニー映画『美女と野獣』プレミアム吹替版のベル役声優で、その実力をさらに広めることに。2019年を『ロカビリー☆ジャック』で締めくくった後は、2020年1月には音楽劇『星の王子さま』再演も決定。公式ツイッター@ACM_hoshi。初出演初主演の映画「ぐるり1200キロ、はじまりの旅」が2020年2月公開も控える。新キャストを迎えての2020年度版『ミス・サイゴン』は東京・帝国劇場5~6月公演。『ミス・サイゴン』公式サイト

 

――昆さん、よろしくお願いします(笑)。楽しみにしてました。

「私も、今日の取材をめちゃくちゃ楽しみにしてました!! 連載第1回に呼んでいただいてありがとうございます。いつもの、ごはん食べながらの弾丸トークみたいになっちゃっても大丈夫ですか?(笑)」

 

――もちろん!! いつも以上に根ほり葉ほりお話伺います……が! 最初に言いたかったことが。ドラマ『あなたの番です』に、マンションの室内でワニを飼っている……ってシーンが!!

「えー! それ、アネモネじゃないですか!!」

 

――そうなんです。マンションでワニを飼う美少女、アネモネ。『コインロッカー・ベイビーズ』の原作読みながら、アネモネの台詞を聞きながら、ワニをマンションで飼う図を想像してたけど、それが実写化されていて、“こういうものか”と。これは伝えなければと。

「初めて画で見たんですね(笑)。私も見たい!! DVDになったら見ます(笑)。アネモネ、大好きな役でした。懐かしい~」

 

――私も大好き。『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などで拝見してすでに好きな女優さんのひとりでしたが、アネモネでオンオフ共に、一気に昆夏美さんの大ファンになりましたよ。

「嬉しい。当時、アネモネでファンになりました、って言ってくださる女性の方が多くて。本当に忘れられない役です」

 

役と“私”はセパレートしてます

――『レ・ミゼラブル』エポニーヌは2013年から4回目。昆夏美さんの歴史において、太字になる役になりましたよね。

「今回は新しい若い方がキャスティングされていて。19歳のコゼット、20歳のマリウス…経験がないからこその、新人のフレッシュさが眩しくて、エポニーヌとして向かい合うのが新鮮でした。まだ何も色が付いてないって、こういうことか、って。まっさらな魅力を感じながら、演じていました」

 

――感覚がリフレッシュした?

「経験が付くことで、それが自分の武器にもなり、時には邪魔にもなるんだなって。自分を振り返るきっかけになりましたね。初めてエポニーヌのことを純粋な気持ちで考えたとき、自分はどう感じてたかなって、初心に返ることができました」

 

――私が昆夏美さんが好きなのは、ミュージカルにおいて、ただ“歌ってる”ではなく、すべてにおいて“演じてる”ところ。歌も台詞も、動き、表情すべてが物語っている。なのに、終演後に会えば、役を引きずってなくて、いつもの可愛らしいなっちゃんで。このオン、オフの切り替えに「プロの大女優ー!」っていつも心が叫んでる(笑)。

「いやいや(笑)。でも確かに、舞台から下りたら“私”ってセパレートしてるかな。逆に、役を引きずってる人をちょっと羨ましく思います。すぐ切り替えられる私よりも、深いところで役を見てるんじゃないか、って。でも唯一、『マリー・アントワネット』のマルグリットは、自分自身も苦しく感じたかな。恨み辛みの役で、逃げ場がなかったから。普段も若干、気性が荒くなってました(笑)」

 

歌あり、ダンスありのハッピーエンターテインメント

――となると、12月に控えている新作『ロカビリー☆ジャック』は、ファンタジックなラブコメミュージカルで、昆さん演じるルーシーは死ぬこともなく、恨み辛みもなく…オンオフ100%でハッピー!?

「そうなんです。歌あり、ダンスありのハッピーなエンターテインメントで楽しそう! 私が演じるルーシーは、主演の屋良(朝幸)さん演じるジャックと恋に落ちるシンガーで。ジャックとの恋愛に加えて、海宝(直人)さん演じるビルはジャックとずっと一緒に育ってきた兄弟のような仲間愛もあり、さまざまな愛によって物語が展開します。森雪之丞さんと屋良さん、演出の岸谷五朗さんは『SONG WRITERS』という作品を作っていらして。すでに御三方が作ってきた空気があると思うので。そこに初めて入る私は早くその空気を掴んで、足並みを揃えたい」

 

斉藤和義さんがギター一本で歌う贅沢なデモ

――森雪之丞さんが作、作詞、楽曲プロデュース。日本人が大好きなサウンドも感じられる、新しいロカビリーが楽しみで。

「台本に描かれている楽曲の説明には、“レイ・チャールズの○○のような”とか“プレスリーの○○のような”とかあって、既存の名曲のテイストが香る新曲もありそうです。オリジナルソングの中には、斉藤和義さんの書き下ろしもあって!! すごいですよ。デモいただいたら、あの斉藤和義さんがギター一本で歌ってました。まだ数曲しか聴いてないんですけど、新しい試みにワクワクしています。私はグランドミュージカルで、例えば『レミゼ』で“オン・マイ・オウン”を、『ミス・サイゴン』で“命をあげよう”をバーンと歌わせていただくようなことが多かったので、ロカビリーソングを、ちゃんと時代を感じる、小洒落た感じで歌えるかどうかが課題ですね」

 

――来年は『ミス・サイゴン』のキム役も控えていて。哀しみの、エポニーヌとキムの間にやるには、最適の軽やかさになりそう。

「ですね(笑)。いい意味でラフに身構えずに楽しめる作品になると思います。19年ラストにハッピーな残像を残したい」

 

 

歌に逃げられない場に自分を置いてみたい

――充実したミュージカル女優ライフで活き活きした姿を拝見していると、私も勝手に幸せな気持ちになります。

「いろんなことに挑戦したいけど、“舞台が好き”という変わらない気持ちがあって。デビューして8年目。エンターテインメント=ミュージカルだった私が、映像や音楽の扉もちょっとずつ開けてみて、まだまだ開けきってない扉のほうが多くて。その先に何があるか、私にもまだわからない。けれど、“舞台が好き”って気持ちはきっと変わらず持ち続けていく……一番大事にしたい感情です。だからこそもっと深みを出していくために、ストレートプレイや映像もやりたい。歌に逃げられない場に自分を置いてみたいですね」

 

――『FNSうたの夏まつり2019』のディズニー企画で、『ライオン・キング』の“愛を感じて”。SixTONESの京本大我さんとのデュエットも大好評で。昆さんで観たい役、聴きたい歌がまだまだたくさんあると、いちファンとして欲が出ました。

「京本さんのファンの方にも、嬉しい感想をたくさんいただきました。京本さん、リハでは“緊張する”っておっしゃってましたけど、本番の強さはすごかった! キラッキラで、王子様感すごい!!って、お姉さんは見てました(笑)。さすがご自身の強みで、多くの同世代スターの中で切磋琢磨してらっしゃる方だと。素敵な経験をさせていただきました。『美女と野獣』をきっかけにテレビで歌うことが多くなって。私も最初はすごく緊張して、山崎育三郎さんに上手くリードしていただいて、何とか今があるって感じなんですけどね。……いや、いまだにテレビで歌うのは緊張しちゃう(笑)」

 

――舞台で歌うのとテレビで歌うのは違う?

「ぜーんぜん違います。舞台で歌うときは、想いを伝えたいから。歌うときの顔が崩れることも気にしてなくて。お芝居のときは表情の芝居も大事ですけど、歌で大事にしているのはとにかく“想いを伝えること”。でも、テレビはその想いを込めた顔が映るじゃないですか。カット割りもよくわからないし、意識すべきところが難しいんですよね」

 

――大丈夫です。テレビからも想いは伝わってくるし、瞳はキラキラ輝いてます。めっちゃ可愛いです。

「ありがとうございます(笑)。また呼んでいただけたら頑張る」

 

 

第二の夢は“お母さんになること”

――女性として、これからの自分はどう在りたい?

「絶対に結婚したい(笑)。20代は仕事を頑張って頑張って頑張って。30代になったら結婚したい、っていう夢がずーっとあるんですよ。2年、3年先まで舞台が決まってると、結婚も出産時期も難しくて。“でも私は30代で普通の結婚がしたい”って、ご結婚されてる先輩に相談したら、“舞台も大事だけど、女性としての生き方も大事だよ。もう少し成長して、時期がきたら、ちゃんと自分の生き方を考えてみたほうがいいよ”って……そう、とある舞台稽古合間の客席でお話ししたこと、その言葉が忘れられない。ミュージカルに出たいっていう夢が叶って、第二の夢は“お母さんになりたい”ですね」

 

――どっちの夢もしっかり掴んでほしい。

「はい! 今は仕事一本でまだまだ頑張りますけどね。この先、お母さんになるときがきたら少しお休みとか、するのかもしれないけど、おそらく、作品に呼んでいただける限りは、食い気味に(笑)、“やりたい”“やります”っていう昆夏美でいると思います」

ヘア&メイク/五十嵐友美 スタイリスト/津野真吾(impiger) 衣装協力/GOLDY、RPKO

 

頭の回転が速く、次から次へと言葉が出てくるけれども、いい加減さはなく、そこにはちゃんと彼女の感情が宿ってる。そして、話す相手に対して共感力が高い人。だからこそ、昆夏美さんと話していると楽しくて時間を忘れてしまうし、その共感力の高さが、役、作品、歌の理解と表現に繋がっているんだろうなと思っています。彼女のエポニーヌでたくさん泣いて、来年、キムでもまたたくさん泣くでしょう。

前回の『ミス・サイゴン』は喉の不調で途中降板してしまったため、“昆夏美、復活!!”のキムになります。声が出せず、家に籠っていた絶望の時間、何が救いになったかと聞けば、「ロバート秋山さんの“クリエーターズ・ファイル”!!」と目を輝かせる昆夏美さん、大好きです。令和元年のエンタメ締めは『ロカビリー☆ジャック』を楽しみに、幸福感に包まれて1年を終えたいと思います!

 

ロカビリー☆ジャック

<STORY>

アメリカの片田舎のステージで歌う冴えないロカビリーシンガーのジャック・テイラー(屋良朝幸)。彼を慕うトラック運転手のビル・マックロー(海宝直人)は彼のマネージャーになり、2人はラスベガスに乗り込むが、女癖が悪く、歌に愛を込めることができないジャックは鳴かず飛ばず。自暴自棄になったジャックのもとに悪魔(吉野圭吾)が現れ、彼の成功と引き換えに、彼の中に本当の“愛”が育ったときに命とその“愛”をもらう…という契約をもちかける。悪魔と契約した一年後、スターになったジャックは、ルーシー・ジョーンズ(昆夏美)というシンガーに恋をするが……。

<SCHEDULE>

2019年12月5日(木)~12月30日(月):日比谷・シアタークリエ

2020年1月11日(土)・12日(日):福岡・福岡市民会館

2020年1月16日(木):愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

 

ロカビリー☆ジャック 公式サイト

 

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