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いい節約・悪い節約

“節約してるのになぜかお金が貯まらない”を脱出するための6つのオススメ習慣

  • LEE編集部

2019.09.24

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気持ちは節約しているつもりでも、つい甘くなってしまう部分があるのも事実。

「家計からお金が漏れる穴」をしっかりふさぐための習慣を、消費経済ジャーナリスト松崎のり子さんが提案します!

この記事は2019年5月7日発売LEE6月号の再掲載です。


貯まらないのは使っているから。お金の見える化が大事!

「節約しているのに貯まらない、と聞くと、よく似たフレーズを思い出します。

“食べてるつもりはないのに太っちゃう”という人がいますが、無意識のうちに食べているはずですよね。

それと同じで、貯まらないのはやはりお金を使っているから。そして使っているという意識が低い人ほど貯まりません」

とバッサリ一刀両断する松崎さん。

「例えば、家の中にあるモノはお金が換わったもの。モノが多いほどお金を使った証です。何も買ってないのに……とはとても言えませんよね。

また、昨今ではカード決済が増え、財布を通過せず口座から引き落としになるため、使ったお金が把握しにくいことも」

「特に増えているのが、モノを買うのではなく月額利用料を払うサービス。アプリの有料会員なんかもそうですね。一つ一つは小さな金額でも、積もり積もればまとまった出費になります」(松崎のり子さん)

カード払いは必ず明細を確認し、節約の足を引っ張る“隠れ出費”がないか、早速チェックすることをおすすめします!

「節約してるのになぜかお金が貯まらない」を脱出するための6つのオススメ習慣

 定額支払い/月額支払いをリセットする

「スポーツジムの会費やスマホのアプリ、動画の配信サービスなど、毎月払っているお金には要注意。

これらは契約した初回は無料もしくは割引で利用できるというものが多く、そのままなんとなく継続している人も多いのでは。特にクレジットカード払いにしているとお財布を通過しないため払っている意識が薄れがちに

それは固定費として、毎月確実に引き落とされ続けます。利用していないサービスがあれば早めに解約するのが吉」(松崎のり子さん)

 「1日に使えるお金」を日割り計算して可視化する

「家計費は『相手に払うお金は大きく、自分が使うお金は小さく計算する』と習慣づけましょう。

毎月払うお金は年間でいくらになるかと考えて12倍する。すると案外大きな金額になるものです。

逆に、使えるお金は細かく計算してみる。例えば食費が月5万円の予算だとすれば、週に直すと1万円(週の場合)、1日に直すと1600円くらい。

一度の買い物でいくら使えるのかがはっきりするので、うっかり使いすぎるのを防げます」(松崎のり子さん)

 家じゅうの写真を撮って、自宅の物量を把握する

モノが多い家=無駄遣いが多い家ともいえます。お金を使った結果が、家じゅうにあるモノたちだからです。

一度、家のあちこちをスマホのカメラで撮影してみましょう。自分の目で見るよりも、スマホ写真のほうが客観的に眺められ、『けっこうモノがある……』とギクッとするものです。

買い物はついテンションが上がりますが、レジに向かう前にもう一度その写真を見て、本当に必要なのか冷静になってジャッジしましょう」

 どんなときもブレない「自分の中の会計基準」を決める

「普段は手にしないような価格がついていても、バーゲンではつい値引き率が高い値札に惑わされてしまいます。

また、『今だけポイントアップ』『1万円以上買うとプレゼントあり』と聞くと、買わなきゃ損という気になり、後悔することも。

いくら値引きされていても、ポイントのサービスがよくても『〇〇円までなら出していいけど、それ以上は高い買い物』という自分なりの不変の価格基準を持っていれば、手を出さずに済みますよ」(松崎のり子さん)

 「割安」という言葉には飛びつかない!

「節約好きの人がやりがちなのが『割安だから買う』行動。特に大容量パッケージの食品を『1つあたりに直すとこんなに安い』からと買っている人は多いのでは。

確かに割安だけど、本当にそれが使い切れるかはよく考えて。いつまでも冷蔵庫の中に眠っていて、結局捨てるようなことになったらもったいない!

また、まとめ買いの場合はお財布から出ていくお金の単位が大きくなります。割安より適量を買い、払うお金も小さめに」(松崎のり子さん)

 「使うための預金」をちゃんと作る

「いつもは健全な家計でも、結婚式に呼ばれたり急に家電が壊れたりなどと突発的な出費は起きるもの。そういうときに備えて『使うための預金』を作りましょう。

毎月『予備費』として5000~1万円を積み立てておき、急な出費にはそれを使うようにするのです。いわば、家計の『現金保険』、これがあれば将来のために貯めている預金に手をつけずに済みます。

毎月積み立てるのが理想ですが、難しければボーナスから一定額を取り分けても」(松崎のり子さん)

・ ・ ・ ・

また、自分が使える金額を把握することも大切、と松崎さん。

「安いから、お得そうというだけですぐお金を使うのはNG。一番簡単な方法は、月に使える金額を日割りで計算してみること。単純な計算だけで1日に使えるお金がわかります。

食費のように毎日使うわけではない支出なら週割りでもOK。貯められないという人は、そもそも現実を見たくないと甘えがちなタイプなので、使っていい金額を先に意識するようにしましょう。

泣いても笑っても、この金額までしか使えないんだと思うことで使い方がかなり変わるはず!」(松崎のり子さん)


イラストレーション/藤井昌子 取材・原文/松崎のり子 本誌編集部
この記事は2019年5月7日発売LEE6月号『「お得」のつもりが「無駄遣い」!「いい節約」と「悪い節約」』の再掲載です。

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