クーポンがあるから･･･ 出社前にコーヒーを一杯･･･

ついついお金を使ってしまう人の弱点はそれぞれ。中には、弱点に気づいていない人も。

「消費税10％時代」のお金との付き合い方、上手な対策を、消費経済ジャーナリスト松崎のり子さんに教えてもらいました。

この記事は2019年8月7日発売LEE9月号の再掲載です。

敏腕消費経済ジャーナリスト直伝
消費増税から暮らしを守る　５つの節約術

節約術１
一度始めるとやめにくい毎月引き落としの固定費を見直してみる

「節約のキホンのキは毎月の引き落としがある固定費の見直しです。
保険料や携帯電話プラン、入会はしたけど見なくなった動画サービス、初めはやる気に満ちていたスポーツジム、習い事まで。一度見直しておけばずっと続くから効果大です。これだけで増税分をまかなえるかも。夫婦それぞれにサイフが別の場合は、それぞれの固定費の確認をすることも忘れずに」（松崎のり子さん）

節約術２
毎日の寄り道を振り返ってみる

「コンビニやカフェなど、特に買いたいものや用事もないのに、ふらっと立ち寄ってしまうことってありませんか。
仮に毎日の通勤途中で300円のコーヒーを買っていると毎月の出費が6000円ほどになります。週1～2回は意識してやめてみるのも効果的ですよ。一度どんなところでお金を使っているのか振り返ることで自分の『お金の弱点』がわかることも」（松崎のり子さん）

節約術３
まとめ買いは損のもと。レシートを撮影してムダ買いゼロに

「『3つまとめてお買い得！』という甘いささやきにはご用心。食料品をまとめ買いして使い切れなかった経験はあるのではないでしょうか。節約するなら少なめの量を買うくらいで十分です。
レシートをスマホで撮影しておけば在庫表代わりになるのでムダ買いは減らせます。さらにどこで何を買っていたかレシートを見返すことで、とんだムダ遣いが見つかることだってありますよ」（松崎のり子さん）

節約術４
スーパーではレジ前にかごの見直し、ネットショッピングの決済は翌日に

「スーパーでは、特に入口近くでは何を作るかイメージをしないまま、なんとなく食材をかごに入れがちです。レジに並ぶ前にかごの中身をチェックして、何を作るかすぐに浮かばないものはもとの場所に。
また、疲れている夜はサイフのひもがゆるみがち。夜にネットショッピングをするときは、そこで買わずに翌朝にもう一度カートを見直すと冷静に判断ができますよ」（松崎のり子さん）

節約術５
「クーポンがあるから」をやめてみる

「『クーポンがあるから使わないともったいない！』と思うことをやめましょう。クーポンを使うためにわざわざお店に行くのではお金も時間もムダ遣いに。
逆に、行こうと思っていたお店や買おうと思っていたもののクーポンが、たまたまあれば使うという心持ちで。クーポンがあるからではなく、本当に必要だから買うを心がけて」（松崎のり子さん）

撮影／富田 恵（松崎さん）　イラストレーション／赤池佳江子　取材・原文／西山美紀　本誌編集部
この記事は2019年8月7日発売LEE9月号『2019年秋暮らしの防衛塾PART１ 消費税10％をのりきる家計の「ぬきドコロ」「かけドコロ」』の再掲載です。