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飯田りえ

子どもと一緒にスター・ウォーズの世界へ!大展覧会へひと足お先に行ってきました!

  • 飯田りえ

2019.08.11

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こんにちは。夏休みのお出かけに子どもたちが「絶対に行きたい!」と豪語したのがこの『STAR WARS(TM) Identities : The Exhibition』。今年の年末に公開予定の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を記念して、大規模な世界巡回展が8月8日〜の1月13日まで、品川区の寺田倉庫G1で開催されています。

これまでもスター・ウォーズに関する様々な展覧会はありましたが、今回はかなり大規模な展覧会で、世界各地で200万人を動員してきたというお墨付き。中でも注目なのが「インタラクティブ・クエスト」と呼ばれるコンテンツで、質問に答えながら展覧会を回ると…自分だけのオリジナルキャラクターを作ることができるのです。ただ観て回るだけでなく、スター・ウォーズの世界に入り混んで自ら参加できるとあって、もうワクワクが止まりません!ひと足お先に、内覧会の時の様子を少しご紹介します。

エントランスからしてこの存在感。今回はスケールが違う!

天王洲アイル駅から徒歩5分くらいの所にある寺田倉庫。入口からしてもう世界観が漂っています。’15年に森美術館で開催された『スター・ウォーズ展』にも家族で訪れましたが(今でもあの時の図録を子どもたちのお気に入り)、このロケーションと相まって、さらに期待感が高まりました…!
「おぉー!」階段にあったポスターに、思わず吸い寄せられる長男。今回のためだけに書き起こされたアートワーク、それぞれのキャラクターに合わせてかなり細かく描かれています。ダース・ベイダーの頭部はデス・スター、他の部分もタイ・ファイターやXウィングなど戦闘機でデザインされています。

「あなたを形づくるフォースは何?」の真意とは?

建物内に入ると照明もぐっと落ちて、緊張感が漂います。壁に書かれた「What forces shape you?」これは今回のテーマにもなっている重要なメッセージ。私のフォースって?考えたこともなかったテーマですが…、ここからエレベーターで5階へ。

この日は内覧会ということで、最初に日本展のアンバサダーでもある市川紗椰さんとルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アートのアーカイブディレクターであるレイラ・フレンチさんが登場されました。市川さんはスター・ウォーズの大ファンで「最高です!何時間も見ていたい展示です。中でも、インタラクティブ・クエストには心理学に基づいた質問がされていますので、ぜひ真剣に答えてほしいな、と思います」とコメント。ちなみにこれらの展示品は、今後ロサンゼルスに設立されるルーカスフィルム・ミュージアムに収蔵される予定なので、日本で見られるのは最後だそう。

いよいよ入場します…!これがインタラクティブ・クエスト

ID付きリストバンドと音声ガイドを受け取り、いざ入場。今後、展示内容に沿って10箇所のインタラクティブ・スペースがあり、問いに答えていくことで自分のキャラクターが作られるのです。なんだかディズニーランドのアトラクションみたいでワクワク。

今回の展覧会のテーマでもある”クエスト=探求”をどう進めていくのかが、最初のショートムービーで描かれていました。主人公であるルーク・スカイウォーカーとアナキン・スカイウォーカーを中心に、それぞれの生い立ちや影響を受けた人、そして大人になってからの選択をそれぞれ鑑賞しながら、それが自分のアイデンティティーに迫ってくる仕掛けになっているのだそう。正直、この辺りはわが子たちにとっては少し難しいかもしれませんが、大人にとってはかなり興味深々。どんな体験が待ち受けているのでしょう?

© & TM 2019 Lucasfilm Ltd. All rights reserved. Used under authorization.



200点もの貴重なコレクションに、大人も子どもも大興奮!

圧巻ですね…。映画の中のヒーローたちが目の前にいるなんて。映画で実際に着用した衣装や小道具、模型やコンセプトアートなど、200点ものボリュームで展示されています。「こうやって比べると、やっぱ昔のシリーズより新シリーズのストームトルーパーがかっこいいー!!」と長男。次男はR2-D2、BB-8などかわいいドロイドに夢中です。

今回、初公開のイラストや原画も多く展示されていて「ジャバ・ザ・ハットって最初こんなのだったの?!」とキャラクターたちの変遷を辿りながらみるのも楽しみの一つです。

ヒーローたちを通して、”親”としての自分を省みることに…

アーカイブディレクターのレイラさんより展示物の紹介の時にお話がありました。「今回の展示にあたって、人間のアイデンティティーを3つの角度から捉えています。1つ目は起源、私たちはどこからやって来たのか。2つ目は影響、誰に何の影響を受けて育っていくのか、3つ目は選択。大人になってどんな選択をしていくのか。」この3つの切り口で展示されていくのですが、そこがまさにインタラクティブ、自分に跳ね返ってくるのです。
私が見事に反応したポイントが、2番目の”影響”の展示。「アナキンは応答性で自由に育てられ、ルークは要求性によって厳しく育てられた」自由に育てられたアナキンだけど、結局は悲しい出来事によってダークサイドに落ちてしまうし、厳しく要求されながら育てられたルークだけど、結果、伝説のジェダイになるなんて。親の育て方がアイデンティティーの形成に大きな影響を与えるのはわかってはいるけれども、その後のほかの人や出来事による影響や、自分たちの選択によっても大きく変わってくる。結局、親の思った通りにならないなら…と目の前にいる子どもたちを見ながら、頭の中で様々な思いがグルグル。男児を育てる母として、とても興味深い内容でした。

探求するポイントは人それぞれ違うと思いますが、思わず自分に置き換えて考えさせられる、問いかけがそこかしこに点在しているのです。これによってグッと自分との距離が近くなり、よりスター・ウォーズに入り込める感じに。これまでは作品としてただ楽しむだけでしたが、この展覧会を見た後では、映画の見方が変わってくるだろうなぁと。

クライマックス!完全に世界観に入り込んでしまった

男子たちはここのコーナーに釘付け。なかなか離れません…というのも、あまりにも迫力ありますね。自分が銀河の中で、まるでミレニアム・ファルコンに乗っているかの様な錯覚に陥りました。長男がボソッと「レゴのファルコン、壊れたままだから帰ったら直そっと」思い直してくれてよかった(笑)

時間が足りなくて最後は駆け足で進んでしまいました。これは改めて見に来なければ!

最終的にどんなキャラクターができたかと言うと、下の写真の通り。(それぞれ大好きなチューバッカやイウォークをベースにしたレジスタンスで、二人とも師匠は大好きなハン・ソロでした)これらはスクリーンに映像として映し出されるだけでなく、メールやSNSに送ることができ、そこには詳しい性格やバックグラウンドなどが書かれていました。見た目や色だけを変えるのではなく、アイデンティティーとして自分が投影されたキャラクターが作れるなんて。それぞれの個性が本当に反映されていて、読んでいてもかなり面白いです。とにかく見応えたっぷり。身も心もスター・ウォーズにどっぷり入り込んだまま、会場を後にしました。

スター・ウォーズ大好き!な方はもちろん、1度は見たことがある、これから見てみようかなぁという人も、関係性も詳しく解説されていますので問題なく楽しめると思います。何より、インタラクティブ・クエストを体験するだけでも最新のミュージアム体験になるはず。

通常は日時指定制(入場時間だけが決まっている)となっているので、滞在時間の制限はありませんのでご安心を!1月13日までの開催ですが、12月の最終章が公開される前後はまた混みそうですし、何度でも見たくなることを考えると…この夏休み中か、早いうちに見ておくことをオススメします!

詳しくはオフィシャルHPでご確認を。

© & TM 2019 Lucasfilm Ltd. All rights reserved. Used under authorization.

 

最後、カリフォルニア&フロリダにできたスター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジにも「ここも行きたーい!」と反応する子どもたち。これは行きたくなりますよね…!

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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