傷みにくくて、美味しい!いろどり弁当とは?
夏休みも約3週間が過ぎ、暑さもMAX! お弁当をもって、塾や学童に通うお子さんも多いことでしょう。我が家も幼稚園の預かり保育に通う次男のため、毎日お弁当を作っていますが、マンネリ気味。傷みにくいおかずと考えると、どうしても選択肢が少なくなってしまうのが悩みです。

夏のお弁当の理想的な条件である、①傷みにくい②美味しい③見た目も綺麗 が叶うのかを、親子お料理教室『DEKITA!』の平川佑季子先生に教えていただきました。子ども自身が、どんなことに気をつけて作ればいいのかを知ると、母のお弁当作りの苦労もわかってもらえるかも!?なんて、何に対しての期待なのかよくわからない願望を抱きながら(笑)子どものためのお弁当講座のワークショップに参加しました。参加メンバーは2年生が4人と4年生が2人。そしておまけのうちの次男4歳でした。
メインは座学の講座でしたが、実際に自分のお弁当箱とパパorママの分も持ってきてお弁当を詰めることがゴール。主菜は先生が作って来てくださいましたが、卵焼きを焼くこと、ブロッコリーの味付けなどは子どもたちがやります。さあ、美味しいお弁当に仕上げましょう!
お弁当を作るのは6時。食べるのは12時。
特に夏場はお弁当が傷まないことが最重要事項となりますよね。だいたい我が家は6時ごろにお弁当を作り、幼稚園で食べるのは12時ごろだから、6時間経過したときに安全で美味しい状態を保つ必要があります。改めて6時間と聞くとなんだかハラハラしてきてしまうのは私だけでしょうか?
工夫としては、お弁当箱をお酢で拭いておいたり、ごはんを炊くときに小さじ1程度の少量のお酢を入れると、傷みにくくなるのだそうです。汁気が少ないおかずの方がいいようですが、その中でもメニューによっては危険なものも。「意外と危ないおかずが、お弁当の定番、ちくわきゅうりなんです。練り物、ハムなどもお弁当の時は加熱しましょう。加熱しないちくわに、手でキュウリを詰めると、菌が繁殖しやすくなります」と平川さん。これは気がつかないですね。
低学年でもできる!巻かない簡単卵焼き
今回メインのおかずは、先生が3種類作って来てくださいました。「あまい味」の牛肉の甘辛煮、「塩からい味」の鶏ハンバーグ、「すっぱい味」の鮭の幽庵焼きの中から選びます。そのあと、ブロッコリーのごま和えの味付けと卵焼きの味を決めます。
まずは卵焼き。どんな味だとバランスがよくなるかを考え、砂糖・みりん・塩こうじの配合を決めます。味付けもそうですが、卵焼きって大人でも綺麗に作るのはなかなか難しいですよね。でも卵焼きがあるだけで、かなりお弁当らしさが出るから極めたくなる定番おかずのひとつです。子どもにとっても自分で卵焼きが焼けるということが大きな自信になるので、今回は低学年でも簡単に焼ける「巻かない卵焼き」を教えてもらいました。

卵1つの量でも、形になる一番小さい規格の卵焼き用フライパンを使います。まず1/4くらいの卵液をフライパンに流し込んで焼きます。ある程度固まったら、フライ返しをつかって卵を片方に寄せます。卵液を追加して焼いては寄せて、焼いては寄せて……を繰り返すことで、巻かなくても卵焼きの形になるのです。しっかり冷ましてから切るということもポイントのひとつ。そうすることで形が綺麗に仕上がります。
この方法なら、フライパンを持ち上げる必要もないし、卵が破けることも気にしなくてもいいという……適当でも形になる素晴らしさ。大人もこの方法で焼けば、朝眠くてもイライラせずに卵焼きを作れそうです。画期的ですよね!
和え衣はそれそれオリジナルで!
茹でたブロッコリーをごま和えにします。まずはみんなで力を合わせてすり鉢でごまをするところから。「いい匂い!」とみんな交代しながら上手にすりました。
すりごまができたら、すり鉢に直接ブロッコリーを入れて和え、味付けは個々のお皿で行います。砂糖・醤油・お酢を少しずつ混ぜて、好みの味に。手の甲にのせて味見する方法を習って、うれしそうに「んー、もうちょっと砂糖入れた方がいいかな?」とまるでママ表情!頼もしいですね!!
いよいよお弁当箱に詰めます!
仕切りを使う方法もいいけれど、仕切りをあえて使わずに詰めてみます。ごはんに傾斜をつけて詰めて、おかずを立てかけるようにすると上手く盛り付けられるそうです。
コツをつかんで、みんなそれぞれ詰めていきます。お弁当箱もいろいろな大きさや形があるので、同じおかずを詰めても違って見えますね。マンネリ解消にお弁当箱を変えるという手もアリですかね(笑)

大人っぽい仕上がりのお弁当も。仕切りに貝の器を使って、カニさんのモチーフも飾って!とても美味しそうです。
4歳次男は…好きなものしか詰めなかった結果、こうなりました(笑)。でも菜めしのふりかけが好きだったようで、ごはんをおかわりしていたのは意外でした。
みんな「また作ってみる!」と意欲的。ママのお弁当もただ食べるだけではなくて、工夫を探してくれたり、逆にアイデアをくれるかもしれませんね。私もお弁当作りが平日のやっつけ仕事にならないように、工夫しようと思います。休日に親子で一緒にお弁当を作ってみるのもいいですね。みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!
平川佑季子さんのブログ→『台所育児』