私の「出産」リアルストーリー

【潮田玲子さん】愛情不足になるのでは…?育児と仕事の両立に葛藤/私の「出産」リアルストーリー

LEE編集部

「出産」は幸せなことだけれど、実際に経験してみると、それだけではないのも現実。
環境や生活の変化に心が落ち込んだり、子どもへの愛情不足を感じたり、仕事との両立に悩んだり……。
LEE世代を代表する4名が、出産を経て感じた心の揺れやリアルな本音を、余すところなく語ってくれました。

この記事は2019年5月7日発売LEE6月号の再掲載です。


私の「出産」リアルストーリー 03
子どもが愛情不足になるのでは……?育児と仕事の両立には葛藤もありました

潮田玲子さん
[タレント・キャスター]

PROFILE
しおた・れいこ●’83年、福岡県生まれ。バドミントン選手として、北京オリンピックなどで活躍。引退後は、競技の解説やキャスターとしてニュースや情報番組に出演。’12年、Jリーガー増嶋竜也選手と結婚。’15年第1 子となる男児、’17年第2 子となる女児を出産した。

出産リアルDATA

 妊娠中つわりはありましたか?
ありました。1 人目のときは吐きづわりで、2 人目は吐きはしないけどムカムカと気持ち悪く……。つわりが終わってからも、夫と息子がプールに入っていても私はアクティブに動けないし、思うようにならないことの連続で。マタニティライフを楽しむってどういうこと?という感じでしたね。

 出産のスタイルは?
第1 子は助産院での水中出産、第2 子は総合病院での和痛分娩。

 夫は立ち会いしましたか?
水中出産は、するつもりはなかったのに、部屋を出られる空気ではなかったそうでそのまま立ち会いに(笑)。外から水に浮く私の頭を支えてくれました。第1 子は夫のほか、両親や兄夫婦も付き添ってくれてにぎやかだったので、その反動か、2 人目の出産は静かにしたいという私の思いがあり、立ち会いはなしにしました。

 仕事にはいつ復帰しましたか?
1 人目は産後3 カ月ほど、2 人目はすぐに解説の仕事があり、なんと産後2 週間で声だけの出演をしました!

第1子の水中出産は、今までのどんなトレーニングよりもしんどかった……!第2子は和痛で、心が軽く

潮田さんは、第1子で助産院での水中出産を経験。そして、第2子は総合病院での和痛分娩を選択したそう。その決め手とは?

「知り合いが水中出産を体験していて、すすめられて選びました。助産院だったので、食事に気をつけて、絶対に体を冷やさないように意識をして。準備万端ですごくいいお産ができたと思います。

でも、出産があまりに痛くて壮絶で、自分の想像をはるかに超えたつらさだったんです。現役時代は、オリンピックを目指して大変な練習にも耐えてきたし、痛みに強くて我慢できる自信もあったのに、正直、出産はどんな練習よりもしんどかった……!それで第2子を妊娠したときに、うれしいのにあの痛みをまた経験すると思うと、素直に喜べない自分がいたんです。

痛みなくしてとも思ったし、私の母に和痛を反対されて迷いに迷ったのですが、最終的に和痛分娩を選択したら、心がパーッと晴れやかになった。お産のときも痛くなくスムーズだったし、和痛だと産後の回復もすごく早かったですね。

第2子を出産した日の夜中に、泊まりに来ていた上の息子が一晩中、嘔吐してしまってほとんど寝られなかったのですが、和痛分娩で元気だったので、寝なくてもわりと大丈夫だったんです。特に2人目は、生まれた直後から2人の子どものお世話が始まると思うと、和痛を選んでよかったなと思いました。

すごく両極端なお産になりましたが、私はどちらも経験できて貴重だったなと思います。自然なお産もいいし、痛みが怖いと思うなら、無理せずに無痛や和痛を選ぶのも、全然悪いことではないと私は思いますね」(潮田玲子さん)

育児セラピスト資格のおかげで子育てのイライラが解消

第1子の産後は、3カ月ほどで仕事に復帰。その後は、夫(ジェフユナイテッド市原・千葉の増嶋竜也選手)の移籍で仙台に引っ越したり、すぐに第2子を妊娠したりと、多忙な日々を送ることに。
そんな中でも、妊娠中に取得した「育児セラピスト」の資格で得た知識のおかげで、初めての育児にも前向きに取り組めたと言います。

「子どもって急いでいるときに限って『抱っこ〜』とせがんだり、特に2人になると、お兄ちゃんの要求と赤ちゃんの大泣きが重なってすごく追い詰められたり。思わず、キーッとなってしまうことの連続なんですよね。

特に息子には『お兄ちゃんなんだから、わがまま言わないで!』と怒りたくなることも多々あります。でも、子どもが何度注意をしても同じことをするのは、まだ理解が追いついていないからだということや、しつけとして怒ることとママが感情的になることは違うんだということを、資格取得を通して学んでいたんです。いざそういう場面にぶつかると思い出してすごく役立って、必要以上に思い悩むことも少なかったと思います。

やっぱり、こちらがイライラすると、子どもにも伝染してヒステリーを起こすし、笑っていると子どもも笑顔なんですよね。最近、息子が『もう本当に怒るからね!』とよく言うのですが、これって私の口ぐせみたいなんです(笑)。子どもってすぐにまねするし、こちらを映す鏡でもあると思うので、気をつけないといけないなとつくづく思いますね」(潮田玲子さん)

専業主婦の母を見て仕事を続けていいか悩んだことも

現在はバドミントンの競技の解説や情報番組のキャスターとして、数多くの仕事をこなす潮田さん。ところが、産後すぐの頃は、育児と仕事の両立に葛藤があったと言います。

「私の母親が専業主婦で、ずっとそばにいて愛情を注いでくれていたので、こんなに外に出て仕事をして、一緒に過ごす時間が少ないと子どもへの愛情が足りないんじゃないか、寂しい思いをさせてしまうのではないかとすごく悩みました。ましてや、夫がアスリートでサポートもしなければいけないのに、私はまだ自分の人生を歩もうとしているのかと……。

そんなとき、私の母に相談したら『誰にでもできることじゃないんだから、頑張りなさい』と背中を押してもらえて。育児セラピストの勉強でも、短くても濃い時間を過ごせば子どもには伝わると知って、少し吹っ切れました。

今はとりあえず、2020年の東京オリンピックまでは駆け抜けて、やりきろうと心に決めています。自分が人生をかけて目指してきたオリンピックが、この東京であると思うと、そこに少しでも力を注ぎたいなと。競技をわかりやすく伝えたり、選手の頑張りを届けたいという目標があるので、そこは妥協せずに頑張っていきたいなと思います。

実は出産も、自分の子どもに東京オリンピックの記憶を少しでも残したくて、できるだけ早く産みたいなと思っていたんです。大人が真剣に戦う姿に、何かを感じてくれるんじゃないかなと期待していて。2020年には息子は5歳、娘は3歳になっているので、一緒にオリンピックを楽しめたらいいなと思いますね」(潮田玲子さん)

潮田さんが不在にすることも多いので、家事育児は夫としっかり役割分担しているそう。

「夫はパパの育児本が出せるのではと思うほど、よくやってくれています。基本的には私が朝の保育園への送り、帰りを夫が担当。私の帰宅が遅いときは、夜ごはん、お風呂、寝かしつけまでをこなし、食器洗いや洗濯物の片付けまで終わっていることも!

もともと几帳面で家事は得意な人だったのですが、子どもがすごく好きなので、産後はさらに細やかに、家のことや子どものことに気づくようになった気がします。

夫とは、私の仕事量などについて話し合ったことはなくて、たまに予定を見て『忙しいね』と言われたりすると、やっぱり働きすぎかなと気になることも。そんなときに、夫が私の母に『仕事があるのはありがたいことですからね』と言ってくれたと聞いたんです。応援してくれてるんだなと思うとありがたいですね。

夫のホームの試合があるときは、私の仕事は入れずに絶対に子どもも一緒に家族で見に行くと決めているのですが、そういった自分の中のルールは守りつつ、うまく夫と助け合って、育児と仕事を両立していけたらいいなと思います」(潮田玲子さん)


撮影/名和真紀子 ヘア&メイク/山口理沙(プラス ナイン) 取材・原文/野々山 幸
この記事は2019年5月7日発売LEE6月号『私の「出産」リアルストーリー』の再掲載です。

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