私の「出産」リアルストーリー

【SHELLYさん】無償の愛はどこに?反応があって初めて愛おしく/私の「出産」リアルストーリー

LEE編集部

「出産」は幸せなことだけれど、実際に経験してみると、それだけではないのも現実。
環境や生活の変化に心が落ち込んだり、子どもへの愛情不足を感じたり、仕事との両立に悩んだり……。
LEE世代を代表する4名が、出産を経て感じた心の揺れやリアルな本音を、余すところなく語ってくれました。

この記事は2019年5月7日発売LEE6月号の再掲載です。


私の「出産」リアルストーリー 01
無償の愛はどこにある?反応があって、初めてかわいいと思った

SHELLYさん[タレント]

SHELLYさん1-2

PROFILE
しぇりー●’84年、神奈川県生まれ。数多くのバラエティ番組に出演。情報番組の司会としても活躍。『未来世紀ジパング』(テレビ東京系)、『ヒルナンデス!』『今夜くらべてみました』(ともに日本テレビ系)にレギュラー出演中。’16年1 月に第1 子、’18年1 月に第2 子を出産。

出産リアルDATA

 妊娠中つわりはありましたか?
めちゃくちゃありました。妊娠が判明する頃から、気持ち悪くなり、6 カ月半ぐらいまで。第1 子は吐きづわりで、第2 子は吐き気だけで何も出ないタイプのつわりで、それもつらかった……。炭酸水と梅干しを欲していました。

 出産のスタイルは?
第1 子は逆子での自然分娩、第2 子は水中出産。総合病院での水中出産だったのですが、調べたらオープンシステムがあり、ほかの助産院の助産師さんに付き添いをお願いできることに。医療ケアの保障がありつつ、自然なお産が体験できて、いいとこ取りの出産でした!

 夫は立ち会いしましたか?
どちらもしました。水中にも海パン持参で。動画を撮りながら、はい飲み物、はい背中を押すねと頼りになりました!

 仕事にはいつ復帰しましたか?
産後3 カ月でレギュラー番組を1 本だけ再開。半年ぐらいかけて、ほかのレギュラーも復帰していきました。

逆子での自然分娩に水中出産英語の文献にもあたり、リサーチ魔に

もともと子どもを育てたい思いが強く、妊娠が判明したときはガッツポーズをするほどうれしかったというSHELLYさん。ところが、喜んだのも束の間、出産スタイルの選択に悩み、とことん調べ抜いたと言います。

「第1子は逆子ながら、経膣分娩を選びました。最初は大きな総合病院に行ったのですが、逆子だと帝王切開で、夫の立ち会いも産後のカンガルーケアもできないと言われてしまって。

明確な理由の説明もなかったので心配になり、そこからリサーチ魔に。日本語だけでなく、英語でも調べ尽くして、お産にまつわる英語の論文まで読みました……!

SHELLYさん1-3

そこで、逆子で帝王切開をすることが広まったのはここ10年ほどだと知り、自然分娩ができないわけではないということで、詳しい先生を探して対応してもらえることに。

第2子は水中出産を選択。体がつらいときにお風呂に入るとリラックスできるのと同じ感覚で、水中だと痛みが軽減されると聞いて、挑戦してみたいなと。

実際は、やっぱり痛くて大変だったのですが(笑)、水中だと浮力で体勢を変えるのがラクで、合間に助産師さんと会話をする余裕も。夫も立ち会いで一緒に水中に入ったところ、元ADという職業柄か、すごく気がきいて、背中を押してくれたりと助かりました。

生まれたら自分で赤ちゃんを取り上げるのですが、水中にいる赤ちゃんを夫と一緒にまじまじと見るのは、不思議な感覚でした。

初めてのお産でとにかく不安が大きくて、最初は不安を解消するためにリサーチをしまくっていたんですね。でも、いろいろと調べたことで最終的に納得のいくお産ができて、すごくよかったなと思います」(SHELLYさん)

2歳差姉妹をダブルで授乳。過酷さからどんどん孤独に

充実の出産体験を経て、怒涛の育児がスタート。現在は、3歳と1歳になった子どもたちですが、2歳差姉妹の育児は、想像を絶する大変さ。特に第2子の出産直後は、まさかの“タンデム授乳”で体力が限界に!

「第2子を妊娠しても、お姉ちゃんがまだおっぱいを飲んでいたんです。妊娠中に自然に出なくなって、入院期間に離れるのでそこで卒乳できるかと思いきや、退院したらお姉ちゃんがすぐおっぱい、おっぱいで(笑)。結局、2人目の産後もずっと飲み続けて、赤ちゃんとお姉ちゃんを同時に授乳していました。

無理に引き離すのもかわいそうだなと思い、最初は頑張ろう!と意気込んでいたのですが、2人の子どもにおっぱいをあげるのって、めちゃくちゃ体力を奪われるんですよ。

1カ月半で限界がきて、お姉ちゃんは卒乳をさせることに。最後の日を決めると、本人は大泣きしながらも一生懸命に我慢していて、そこに成長を感じ、私も涙があふれました」(SHELLYさん)

授乳以外にも、産後しばらくは、2歳児と0歳児のお風呂や寝かしつけをひとりで行う毎日。スムーズに進まず、頭を悩ませることも多かったそう。

「抱っこじゃないと泣いてしまう赤ちゃんだったので、メリーとバウンサーを駆使してお姉ちゃんをお風呂に入れようとしてもやっぱり大泣きしたり、赤ちゃんが寝そうなときにお姉ちゃんが大きな声を出したりすると『もう少しだったのに……!』とイライラして怒ってしまうこともありました。

一度、外出中に2人が同じタイミングで寝てくれたことがあり、私もベンチに座り込んだんです。そのときに『私、いつぶりに座ったんだろう』と思うぐらいホッとして。同時に、すさまじい眠気に襲われたのですが、『ここで私が寝ちゃったら家に帰れない。どうしよう』と急に不安にもなり……。

当時は、真っ暗なトンネルの中にいていつ抜けられるのかわからないような、暗く、追い詰められた気持ちを抱えていました。

私は3姉妹の末っ子で、2人の姉にも子どもがいていつでも相談できるし、夫のお母さんもやさしくて話すと受け止めてくれる。独身の友達もよく遊びに来るし、助けてくれる人はたくさんいるので、基本はみんなに話して聞いてもらえば、ストレス解消できるはずなんです。

でも、当時は自分ひとりで頑張らなければいけないと思い込んでいたし、どんどん孤独になっていたなと思いますね」(SHELLYさん)

仕事と子育てをうまくつなげて実感を伝えていきたい

産後すぐの時期は、子どもへの愛情を実感することも難しかったと言います。

「生まれた瞬間に、『あなたがおなかにいたのね……』なんて、ドラマみたいに目を潤ませるようなことはまったくなくて(笑)。最初は、母としてやっていけるのかという不安が大きくて、無償の愛って何?どこにあるの?という感じ。愛情や母性が何なのか、まだよくわからなかったというのが正直な気持ちかもしれません。

本当にかわいい、愛しいと思うようになるのって、子どもが腕をつかんだり、私を探して抱っこすると泣きやんだり、ぎゅっとし返したりするようになってから。こちらのしたことに反応があると、『かわいい〜』と実感できるようになるんですよね。子どもの成長とともに、自分も少しずつ、お母さんになっているような感覚があります」

最近では少し余裕も生まれて、子どもとの時間を楽しめるようになったそう。産後半年ほどで徐々に復帰した仕事の時間も、いいリフレッシュに。

「大変なことが多く、悩みながら育児をしている反面、仕事は純粋に楽しめるようになりました。

また、出産前はプライベートと仕事を別物として切り離していたんですが、子どもができると、ぐっと社会とつながる感覚がありますよね。近所のお母さんと仲よくなったり、電車やバスでも話しかけられたり。

仕事でも育児のことをよく聞かれるし、せっかく発信ができるお仕事をしていることもあり、子育てをするのにこれが便利、こんなことがあるとうれしいというような実感を、どんどん話していきたいなと考えるようになりました。

あまり仕事だから、プライベートだからと意識せずに、仕事と子育てをうまくリンクしていけたらいいなと、今は思っていますね」(SHELLYさん)


撮影/名和真紀子 ヘア&メイク/高橋純子 スタイリスト/松本ま生 取材・原文/野々山 幸
この記事は2019年5月7日発売LEE6月号『私の「出産」リアルストーリー』の再掲載です。

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