映画ライター折田千鶴子のカルチャーナビアネックス

【香取慎吾さん×西田尚美さん『凪待ち』インタビュー】 香取さんの“ろくでなし”熱演が泣ける!

今、最も勢いのある白石和彌監督作

香取慎吾さんが主演した『凪待ち』が、ハンパなく面白いのです!

監督は、『凶悪』『孤狼の血』など、ちょっとLEE読者の方々は敬遠しそうな、男臭ギットギトな作風を持ち味とする白石和彌さん。と言っても、きっと蒼井優さん主演の『彼女がその名を知らない鳥たち』の監督と言えば、みなさんもきっとご存知ではないでしょうか。

ザ・オトコな作品を多く撮られて来られましたが、ここまでハズレなしで面白い作品を連発し続ける監督――しかもすごい熱量で――は今、白石監督がトップではないでしょうか、と勝手に思っているほどです。

さて、そんな白石監督の新作『凪待ち』に主演された香取慎吾さんと、香取さんの恋人を演じた西田尚美さんがLEE Webに登場してくださいました!!

香取慎吾●1977年1月31日、神奈川県出身。91年にCDデビュー。代表作に大河ドラマ「新選組」(04)、「西遊記」(06)、映画『THE 有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)、『座頭市 THE LAST』(10)、『人類資金』(13)、『クソ野郎と美しき世界』(18)など。18年にパリのルーブル美術館で初個展「NAKAMA des ARTS」を開催。19 年3月~6月(終了)に日本初の個展「サントリー オールフリーpresents BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾NIPPON初個展」を開催。来場者数10万人を突破したことでも話題に。オフィシャルブログ『空想ファンテジー』を日々更新中。 
西田尚美●1970年、2月16日、広島県出身。モデルを経て女優に。代表作に映画『秘密の花園』(97)、『ナビィの恋』(99)、『南極料理人』(09)、『図書館戦争』シリーズ(13、15)、『友罪』(18)、『生きてるだけで、愛。』(19)ほか。近年のドラマ出演作に「三匹のおっさんシリーズ」(14~18)、「メゾン・ド・ポリス」「集団左遷」「長閑の庭」「スカム」(全て19)など。舞台でも活躍。公開待機作に『新聞記者』(6月28日)、『五億円のじんせい』(7月20日)がある。
撮影:菅原 有希子

 

 

この『凪待ち』で香取さんは、何と“かなりのろくでなし”男・郁男に扮しています!

恋人・亜弓のヒモ状態の郁男が、亜弓の故郷・石巻で人生をやり直そうとするのですが……。働き始めた印刷工場で同僚の話を耳にし、止めたはずのギャンブルに再び手を出してしまうのです。そんなある晩、夜になっても帰って来ない亜弓の娘・美波を探しに出た郁男と亜弓は車中で激しい口論となり、郁男は亜弓を車から降ろしてしまいます。別行動となった郁男は無事、美波を見つけますが、その夜更け、何者かに殺害された亜弓が発見されるのです――。

『凪待ち』
監督:白石和彌
出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健、音尾琢真、リリー・フランキーほか
2019年/日本/2時間4分/配給:キノフィルムズ/公式サイト:nagimachi.com/
6月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
(C) 2018「凪待ち」FILM PARTNERS

現場では既にアイドルではありませんでした(西田)

――まずは、脚本を読んだときに感じたことを教えてください。

香取「脚本を読んだ瞬間に“これは面白い作品だ!!”という感じはなかったんです(笑)。すごく静かな物語で、派手なアクションシーンが書き込まれているわけでもなく、脚本だけでは見えない部分がたくさんあり、少し不安もありました。実際に出来た映画ではアクション的なシーンがかなりありますが、脚本にはほんの一行、“郁男が殴られた”としか書かれていなくて。でも撮影が始まったら、一気に広~い世界になっていきました」

西田「私も、石巻という町に行ってみないことには何も分からないな、と感じました。空気感を含めた“地域にすごく助けられる映画になるんだろうな”と直感はありました。しかも本当にダメな人の話だから、ホン(脚本)を読んでも想像できない分、それを香取さんがどうやるんだろうな、とすごく楽しみでした」

――郁男は、本当にダメな男ですものね。

香取「はい。撮影が進んでいくうちに、監督が“こうこう、こういう男です”と演出でどんどん広げて行ってくれた感じです。ただ、撮影前に監督は“僕はあまりヒューマンなものをやって来なかったので、今度はそういう映画を作りたいんです”っておっしゃってくれて。ところが実際に撮影が始まったら、毎日ボコボコに殴られ(笑)、あれ監督、言ってたことと違いませんか?って言いながら撮っていました(笑)」

西田「現場で香取さんを見たら、アイドル・香取慎吾はそこには居ず、既にその町に普通に住んでいるような人=郁男として存在していて。あの衣裳を身に付け、無精ひげを生やし、髪もボサッとなっていて、何もしていない、やさぐれ感がすごく素敵でした。石巻の風景の中、海風に当たっている姿が、すごくいいなぁ、と。撮影中は普通に寝不足だったのもあると思いますが、クマもすごくリアルで。そういうものに助けられ、映画って本当にスゴイな、と感じていました」

 

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