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津島千佳

職人発のおしゃれで高機能なアイテムに出合える「コトモノミチat TOKYO」

  • 津島千佳

2019.06.08

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町工場の技術に、デザインとアイデアが加わったアイテムが見つかる

東京スカイツリーのすぐそば、墨田区押上に全国各地の町工場や職人の作品に出合える「コトモノミチat TOKYO」がオープンしました。

町工場やその職人が作るものといえば製品のパーツや、プロダクトであったとしても無骨なデザインの印象があったのですが、こちらに置いてあるものは技術、デザイン、アイデアが結集したアイテムばかり。

「TREE PICS ステンレス製ピック」¥2,800

こちらは墨田区のバネ材をプレス加工する町工場によるステンレス製のフードピック。枝の形をしていて、これにフィンガーフードなどを飾れば、テーブルの上を華やかに演出できます。

使い捨てではないので、くり返し使えるのもエコでいいですね。
めがねの町として知られる福井県鯖江市のめがね素材の加工メーカーからは、耳かきが登場。

「sabae mimikaki 鯖江みみかき」¥3,900

素材はめがねのフレームに使用されるセルロースアセテート。発色のよさや柔らかくしなやかな特性を生かし、カラフルかつ、かきやすい耳かきが生まれました。

「アルーマ アロマピンズ」もあまり見かけたことのないアイテム。

「ALMA aroma pins-matte ver.-」¥3,900

これは墨田区で金型の設計・製造とゴム形成を行っている町工場のプロダクトで、好みの香水やアロマオイルなどを染み込ませることができるピンバッチ。ジャケットやバッグ、帽子などお好みの場所に飾ると香る、新感覚のアクセサリーです。

そう、こちらのお店は一般的な雑貨店などではあまり見かけないアイテムが揃っているのです。

お客様だけでなく、町工場・職人同士のつながりの場になるために

このショップを手がけるのは、商品の開発やデザイン、施設のプロデュースなどを手がける「セメントプロデュースデザイン」。地方の企業とプロジェクトをしていく中で、ある危機意識を持つようになったことが「コトモノミチat TOKYO」オープンのきっかけになっています。それは価格の高騰や技術の海外流出、後継者不足などの要因により、産業が縮小傾向にあること。

その課題は1社単独では解決できないことも多く、町工場や職人同士のハブ的機能を果たすため、さらにユーザーに日本の町工場の技術の高さを知ってもらうために「コトモノミチat TOKYO」をオープンしたんだそう。
ショップでは前述の「セメントプロデュースデザイン」と各町工場・職人が作った商品を手に取れるほか、職人によるワークショップも不定期で開催しています。

江戸時代に誕生し、東京都指定の伝統工芸品になっている「つまみ細工」のワークショップも行われました。

ワークショップに参加することで知らなかった技術に出合え、より深く知ることができます。
全国500以上の日本各地の工場と墨田区の町工場が連携し、新たなモノづくり体制を整えて「全国町工場の旗艦工場」になることを目指す「コトモノミチat TOKYO」。モノを大切にする気持ちや、日本のモノづくりの素晴らしさを再発見しに遊びに行ってはいかがでしょうか。

「コトモノミチat TOKYO」

住所:東京都墨田区業平4-7-1

電話:03-6427-6648

営業時間:平⽇ 12:00〜20:00、⼟・⽇・祝11:00〜19:00
定休日:火・水

「コトモノミチat TOKYO」のFacebookはこちら!

津島千佳 Tica Tsushima

ライター

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

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