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上紙夏花

身近な小物を縫わずにデコレーション!カルトナージュを体験してみた

  • 上紙夏花

2019.04.28

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布を縫わずにボンドやテープで貼るクラフト

携帯カバーやキーホルダーまで、何でもカルトナージュで作ってしまうという湯川さん。先生の美しさにも、うっとり♡

 

みなさん、『カルトナージュ』ってご存知ですか?私は恥ずかしながら今日まで知りませんでした。カルトナージュはフランスの伝統工芸で厚紙に布など貼るクラフトのこと。18世紀頃、南仏の女性たちが蚕を入れる紙箱に装飾を施した物が発祥と言われていて、基本的には箱モノが多いそうですが、トレイやキーホルダー、ティッシュボックスやバッグに至るまで、身の回りのものは何でも揃いそうなくらい幅広い作品が作れます。布を使用しますが、縫う工程がなく、ボンドや両面テープを使って貼り付ける作業なので、子どもから幅広い年齢層の人に愛されているようです。縫物に苦手意識のある私にとっては、ありがたいクラフト!

 

このカルトナージュの魅力にすっかりハマり、カルトナージュ教室を1年半ほど前から開催しているという、湯川真紀さんのワークショップに参加してきました。湯川さんのご自宅でのレッスンだったのですが、玄関から作品がズラリ!アイコンとなるオブジェから始まり、スリッパ立て、ランプシェードやくずかご、ウェットティッシュケースなどなど、湯川さんのカルトナージュコレクションが並び、インテリアを彩っていました。「選ぶ色や柄で、同じアイテムを作っても全く別の素敵な作品になるんです。ひとりで作るよりも、みなさんの作品を見るのがとても楽しみ」と湯川さん。私も素敵な作品に仕上げたいです!

 

写真右の時計は、ニトリで購入した時計をカルトナージュで変身させています。左のランプはIKEAのもの。シェード部分にカルトナージュすることで、世界に一つのデザインが楽しめます。

初心者向けなのに、華やか!リボントレイ

初めてのカルトナージュにピッタリという、リボントレイを作ることにしました。これで基本がわかるようです。使う材料は手に入りやすそうなものばかり。唯一、〝水張りテープ〟だけ初めて出合いましたが、すべての材料がネット購入で揃います。湯川さんが言うには、店頭購入しようと思うと、材料ごとにお店が違うので結構大変とのこと。ネットで買う方がよさそうですね。

 

こちらが材料です。あらかじめ厚紙や布は先生がカットしてくれていました。このような状態になったキットの販売もあるようです。

 

ボンドは刷毛で薄くのばす!

綺麗に仕上げるコツは「とにかくボンドを薄くのばすこと」だそうです。複数枚の布を使うときは、布の柄をなるべく合わせること、角の処理に気をつけることくらいで、あとはそれほど複雑な作業はありません。ボンドは乾きにくいタイプのものを使っています。ひたすら、ボンドを縫っては布を貼る……という作業です。

 

底面にあたるガーゼ状の生地を貼りました。この上に柄物の生地を貼るので、内側は綺麗でなくても大丈夫!

 

次に貼るのはトレイの内側にあたる布です。芯になる紙にボンドで貼り付けます。真ん中の大きな布の内側には、綿を入れてふっくらさせてクッション性のあるトレイに。

 

 

 

表側にリボンをつけたら、脚として裏側から、割りピンをつけると、かなりそれっぽくなってきました!あとひと息です。

 

これは柄の生地を4辺に貼ったところ。ここのセンターに綿入りのトレイベッドがきます。

 

ジャーン!!できあがりました。トレイベッドのふちには装飾テープを貼り込んであります。不器用な私ながら、大満足の仕上がり!縫う工程がないと、手芸に挑む気持ちが楽なのに驚きました。なんだかもっといろんな作品にトライできそうな予感(笑)集中して作品を仕上げることは、私にとっては非日常なのでとても楽しくてなぜかリラックスできました!みなさんもカルトナージュ、挑戦してみませんか?

 

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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