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佐々木はる菜

ガラスの中は全て本物の花!生きている花を生かし続ける「フラワリウム」の魅力って?

  • 佐々木はる菜

2019.04.18

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使われているのは、全て本物の花!

最近、生花の持ち込みを禁止する病院が増えていることをご存知ですか?
先日、お世話になった方へのお見舞いとして大好きなお花を持って行こうとしたところ、感染症などを防ぐために持ち込めないと知り驚いた私。何か力づけられるものを贈りたいとプレゼントを探す中で出会ったのが、今回ご紹介する「FLOWERiUM®(以下フラワリウム)」でした。本物のお花を半永久的に楽しむことのできる、とても美しいフラワーアートです。

フラワリウムに心惹かれた大きな理由は、ドライフラワーや造花などではなく「生きた花を生かし続けている作品」だということでした。
使用されている花は全て本物。色や形が異なる季節の花々が使われているため、どれも世界にたったひとつだけの作品!お花を選ぶところから全行程を手作業で行っているそうです。

命ある「本物の花」だからこそ、力をもらえる

Greenery, Inc. 代表 / 花学者(kagakusha)興津理絵さん

このフラワリウムを開発した興津さんは、大学医学部研究員として脳の研究に携わる中で、本物の花を水中で長期保存させる技術を開発。水に生花や植物を浮かべた空間を演出するフラワーアートの第一人者です。この技術は特許も取得しており、フラワリウム誕生後も「花と科学」のコラボレーションによって数々の新しい作品を生み出す「花学者」として注目を浴びています。

幼い頃から花の持つ「命」に大きなエネルギーを感じ、自分でもたくさんの花を育て観察を繰り返していたという興津さん。その背景には、近しいご家族が幼少期から入退院を繰り返す中で人の命に遭遇する機会が多くあり、どんなに辛く苦しい状況であっても、病室にあるたった一輪の花に皆が癒され励まされていたというご経験があったそうです。そして「大切な人の命を守りたい」という想いから医学の道に進まれた後も、困難に直面するたびに花に力をもらってきたといいます。

「つくりものではなく、命ある花だからこそ人は励まされ、勇気をもらえるのだと感じ、いつしか『人の命に力を与える花』をたくさんの人に届けていきたいと思うようになりました。」

そうやって研究を重ね様々な実験を繰り返す中で誕生したのが、美しく神秘的な「フラワリウム」の世界でした。

花が持つ「命の力」を、より多くの人に届けたい

ボトルを上下にひっくり返したり傾けたりすると、ガラスの中で花びらが優しく揺れ動き、光にかざすときらきらと輝く様子は本当に美しく、日常に彩りを添えてくれる存在です。

私も、花にはやはり人の心身を元気にさせる特別な力があると思います。
慌ただしくゆとりがなくなってしまった時、ささやかなものでも家に花を飾ると不思議と心が穏やかになります。ホテルやレストランなどに飾られている美しい花はもちろん、子どもと歩く道すがらで見つける小さな草花に元気をもらったことも数知れず。また、結婚式や卒園式のブーケやコサージュなど特別な日の花は、見るだけで目頭が熱くなってしまうこともあります。

作品としての美しさはもちろん、花の命を半永久的に保つことができるフラワーインテリアなので、お世話などの負担なく誰でも気軽に楽しむことができ、ずっとそばで励ましてくれるという点も魅力ではないでしょうか。
「花が持つ命の力を大切な人に届けたい」という強い想いのもとで「生きた花を生かし続ける技術」の研究を重ねられたという興津さんの想いや言葉はとても心に残り、大切な人を力づけるための贈り物として選びたいと思いました。

ワークショップの開催やイベント出展も人気を集める他、ご自身の出身地である熊本県へのチャリティー活動や、ウエディング・会場装花などきれいに咲き誇っていながらも捨てられてしまう花たちを作品として再び社会に送り出す「お花の再利用」など幅広い分野で活動されている興津さん。

国内のアトリエでひとつひとつ手作りされている、花の命が宿るフラワリウム。
見るたびに勇気や元気を与えてくれる作品は、大切な誰かへの贈り物としてはもちろん、日々頑張っている自分自身へのギフトとしてもおすすめだと思います。インテリアとしても魅力的なので、気になった方は是非、チェックされてみてくださいね!

フラワリウム|FLOWERiUM OFFICIAL WEB SITE

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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