6年一緒に過ごしたランドセル、どうしますか?
まもなく卒業式を迎える、小学6年生のみなさん、親御さん、ご卒業おめでとうございます!入学式のときには、身体の大きさに対して大きく感じたランドセルも、すっかり馴染んで自分の一部のような存在になったのではないでしょうか?
おじいちゃんおばあちゃんに買ってもらった人、お目当てのブランドのランドセルを求めて早くから下見に行った人……など、思い出が詰まっていることでしょう。我が家の9歳男児のランドセルは、結構味が出てきました。(傷だらけとも言います。笑)入学式の写真でランドセルと本人のバランスを見ると、とっても成長を感じます。
大人からしても、大きな買い物に入るほど、ランドセルは高価ですよね。思い出もたっぷり詰まったランドセルですから、その分、卒業して使わなくなったらどうするか……迷いませんか?我が家は卒業まであと3年ありますが、今からどうするか考えておこうと、ちょっと調べてみることにしました。
ミニランドセルや定期入れにリメイクしよう!
ランドセルはとても丈夫!革や合皮などでできているので、耐久性もありますよね。せっかく上質な素材なのですから、形を変えて長く愛用するのも素敵なことです。どんなものにリメイクできるのかというと、以下のようなものが人気のようです。
・ミニランドセル
・財布
・キーケース
・パスケース
・ブックカバー
・名刺入れ
価格は千円代~数万円までといろいろ。ひとつのランドセルから、複数の小物にリメイクしてくれるところもあるので、同じ素材で普段使い出来るアイテムが一気に揃うのは魅力的ですね。「ランドセル リメイク」で検索するといろんな業者が見つかります。中でも、私が気になったのは、『大革堂』さん。ランドセルのフックや側面についているひっかけ金具などを再利用しているところが特徴的です。
大革堂⇒https://okawadou.com/remake.html
数種類のキーホルダーを作って、ランドセルを買ってもらったおじいちゃんおばあちゃんに、成長の記念としてプレゼントすると喜ばれそうですね!大きく傷があったり、革がボロボロすぎると加工できない場合もあるので、お店にお問い合わせを。このほかにもリメイクしてくれるところがたくさんありました。どこのお店もこの時期は混雑しているようなので、出来上がりを楽しみに気長に待つことになりそうですね。
海を越えて子どもたちのもとへ
寄付するという選択もあります。ランドセル『クラリーノ』の素材を開発したクラレが、まだ使えるランドセルを、アフガニスタンの子どもたちに届ける活動をしています。2004年から始まったこの取り組みは16年目を迎え、昨年までに12万個以上のランドセルが渡っているそうです。
寄付するランドセルの中に、えんぴつやノートなどの文房具も一緒に入れて寄付することできます。子どもと一緒にアフガニスタンの様子を知るきっかけになりますね。届けられたあとの様子もホームページから知ることができます。なお、宗教上の理由から、豚革製のランドセルは受け付けられていませんので、ご注意を。
株式会社クラレ⇒https://umigoe-randoseru.com/
女の子は色違いも欲しくなる!?
「近所の子どもに2つ目のランドセルとして、使ってもらう」という提案をしたいと思います。差し上げる側からすると「中古のランドセルなんてもらってくれるのかしら?」と思いがちですが、女の子ママから聞いた話から、意外な事実がわかりました!
というのは……、色の違うランドセルを使いたがっている女の子が多いということ。男の子よりもカラーバリエーションが豊富な、女の子のランドセル。個性的な色にトライしたくてもベーシックな色を選んだ子もいます。またその逆もしかり。「ほかの色も使ってみたいから、おさがりでももらえたらうれしい!」というのです。男の子しかいない私にはない発想でした。女の子は比較的きれいに使っているし、色の違うランドセルを複数使いするってとてもいいですね!
自分の子どものためにとっておきたい!
リアル6年生に何気なく聞いてみました。「卒業したら、ランドセルってどうするの?」と。そうしたら、彼は……「カバーを一度も外さずにキレイに使ったから、自分の子どもにとっておくの」との回答が!素敵なことです!!ランドセルをどのようにするのかは、持ち主である本人の希望が優先ですから、彼のようにバシッと自分の意見を言ってくれるとありがたいですよね。
ご両親からの愛情をたくさん受けて育った、小学校生活だったからこその発言に、隣のおばちゃんは感動してしまいました。さあ、我が家の長男はどうするのかな?ひとりひとりそれぞれにある、〝ランドセルストーリー〟。みなさんもぜひ美しくエピローグを綴ってくださいね。
上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳