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飯田りえ

お洗濯をしながら「サステナブル」な社会について、自分たちができることを考えてみる

  • 飯田りえ

2019.03.25

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家事の中で、いろいろ優先順位ってありますよね。わが家はお掃除は少しおサボりできたとしても、洗濯は絶対にサボれない 。と言うのも、遊び盛りのボーイズが2人もいるので、毎日幼稚園や小学校から帰ってきたら、ドロドロなのでまずは全身総着替え。さらにそこからサッカーに体操にプールに…それぞれ習い事へ行くので、洗濯物は毎日大量。さらにキャンプやスキーに行った次の日は「朝から何回洗濯機回したっけ?」と、考えるのイヤになるくらい。

毎日のことだから、節水もしつつ洗剤はエコなものを選んだり、できるだけ環境に優しいお洗濯を志しているつもりでしたが、この度、アタック ZEROが新登場。洗い上がりが良いのはもちろん、その一歩先をゆく ”サステナブルな洗剤” だと聞いて「とにかく洗濯回数が多いわが家に必要なはず!」と思い、早速使ってみました。

“サステナブルな洗剤”ってどう言う洗剤…?

サステナブルとは、以前、SDGsワークショップに参加した記事でもご紹介しましたが「持続可能な」と言う意味。子どもたちの未来のために持続可能な社会を目指し、世界レベルで企業や地域が一丸となって取り組んでいます。

どうった点がサステナブルなのかと言うと、アタック ZEROは原料に油ヤシの実から食用のパーム油を採取する際に出た”絞りカス”を使用していること。これまでほとんど使われていなかった残りモノに着目して有効利用しているので、これだけ聞いても画期的なのですが、“持続可能”と言う意味ではそれだけではないようです。

身近によく使っている材料だからこそ、考えて使いたい

パーム油ってご存知ですか? 世界で最も生産されている植物油で、マーガリンやチョコレート、スナック菓子など加工食品をはじめ、洗剤や化粧品など多く使われていて、実は私たちの身の回りに溢れています。日本の食品表示法では”植物油脂”と書かれているだけなので、あまり認識していませんでしたが…実際、かなり消費しているのです。
そのパーム油自体はアブラヤシの果肉を絞って得られるのですが、なたね油や大豆油に比べると生産量が高く価格も安い、そして一年中安定した供給が見込めます。ですので、世界中から需要が増えている一方で、環境や社会面においても様々な問題が起きているのです。

”パーム油”が抱える課題は、実は私たちの生活にも近い

持続可能性に配慮した農園のアブラヤシを使用(花王HPより)

パーム油の原産地になっているのが熱帯地帯で、インドネシアやマレーシアをはじめとする国々で栽培が盛んになりました。しかし、そのアブラヤシ農園を作るために、違法な森林伐採が行われ燃やされているのです。そのために、熱帯に生息するオラウータンやアジアゾウ、スマトラトラなどの野生の動物たちの住処が奪われ、どんどん絶滅の危機に瀕していると言うのです。

以前、児童書の企画で「絶滅しそうなトラ」について取材しました。野生のトラがもう地球上に4000頭ほどしかいなくなっているそうです。その原因の一つが、私たちがよく使っているパーム農園による違法な森林伐採でした。確実に私たちの生活が、野生動物に影響しているのです。遠い国の話、と知らなかったでは済まされないことだと痛切に思いました。

だからと言って「パーム油反対!」と使用を控えるだけでは、真の問題解決には至らないのです。まずは問題を知ることが大切。そこから何が自分たちにできるか、そして身近なところから発信していくことが、サステナブルな社会に向けて私たちのできる第一歩だと思います。

そこで花王さんのHPを見ると、原料となるパーム油についてもきちんと言及されていました。生物多様性の保存性に配慮した、森林破壊ゼロの調達を目指し、ガイドラインを策定。2020年には消費者向けの全商品を持続可能なパーム油農園までさかのぼって確認できるもののみ購入することを目指しているそうです。原材料として欠かせない油ですから、絞りかすまで有効的に使い切ることと、森林を守りながら使っている農園からのみ購入すること。これら両方が伴ってこそ、持続可能性に繋がるのですね。(RSPO:持続可能なパーム油のための円卓会議という国際団体に加盟されています。)そしてこういった企業の活動を知った上で製品を選ぶことが、私たちにできる身近な「サステナブル」だと思います。

花王HP内にあるLet’s eco togetherにはエコについて、サステナブルな社会について、わかりやすい動画やQ&A方式で書いてありました。ぜひ子どもと一緒に見て、考えていきたいと思います。

使い心地としては…これはクセになる手軽さ!

実際に使ってみると…まず、ワンハンドプッシュのお手軽さに感動! 軽いし、片手で手早くピュピュッとするだけで計れてしまうなんて。液体自体も軽くてキレが良いので、もたついたり液だれしないのが意外でした。1回につき、4人分の洗濯なので3〜4プッシュ、多い時で5プッシュ=キャップ1杯分。計るひと手間がないだけ、忙しい朝にはとっても助かります。

あと、ドラム式洗濯機を使うようになってから白いTシャツがどんどん黒ずんでいくのですが…この原因はドラム式特有の少ない水での叩き洗い。衣類から一度、落ちた汚れも再び付着することで黒ずみが出てしまうのだそう。今回のアタック ZEROはドラム式専用もあり、衣類の再汚染防止の設計がされているとのこと。これは嬉しい設計です…!

手軽で汚れ落ちも申し分なし、さらにサステナブルときたら…これは洗濯物の多いわが家にとって、強い味方になりそうです。

飯田りえ Rie Iida

ライター

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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