FOOD

峰典子

夕飯がご飯とみそ汁だけの日があってもいい!ワタナベマキさんの大満足・お味噌汁レシピ。

  • 峰典子

2019.03.03

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ご飯のリクエストを家族に聞いたのに「なんでもいい!」って言われて、イラッとしたこと、きっと皆さんにもありますよね。特にワーママにとっては、平日の夕食は死活問題。献立を考えることもそうですが、さらにそこに重なってくるのは、調理時間が少ないことや、子どもの好き嫌い、栄養バランス……。手を抜きたくないのはやまやまだけど、本音では面倒な夕食作り。これってどうしたらいいんでしょう。教えてください、マキさん!

ワタナベマキさんの最後の一手はお味噌汁でした。

小学生の息子さんが少食で困っていたというマキさん。そんな息子さんが大好きだったのが、お味噌汁だったそう。毎日つくっていたお味噌汁に「これも入れちゃえあれも入れちゃえ」って、あれこれ具材を入れて。週のうち2回くらいはご飯とお味噌汁だけ、というシンプル献立にしてみたら「子どもはラッキー !って喜ぶし、私は楽ちんだし」と、いいことばっかり。今でも、飽きないようにお味噌を変えたり、変わり種の具材を入れたりと、お味噌汁デーを楽しんでいるといいます。

味噌汁って、いいことずくめ。でも、それだけでおかずになるの?

お味噌汁って美味しいだけではなくて、本当に万能なんです。お味噌を愛し、日夜お味噌の普及に励む“ミソガール”こと藤本智子さんによると「腸内環境を整え、生活習慣病予防や、疲労回復効果などが期待できる。また、美肌にもいい」とか。もっともっと、味噌汁を食べて欲しい! と藤本さんが考案したのが「YGM」なるキャッチフレーズ。Y(夜は)G(ご飯と)M(味噌汁)だけあればいいよね!というものです。

しかし、いざYGMを実行しようと思っても、それだけで本当におかずになるの? と半信半疑になってしまうかも。お腹にもしっかりたまって、おかずにもなる。そして栄養バランスのいいお味噌汁、知りたいですよね。そこで、ワタナベマキさんオリジナルのYGMメニューを皆でつくっていただくという調理イベントに参加してきました。

満足できる「おかずお味噌汁」のテクニックが知りたい!

ミソガール藤本智子さん司会進行の元、マキさんの調理が始まりました。



「れんこんと豚肉の赤みそ汁」

・豚バラ薄切り 120g
・れんこん 120g
・玉ねぎ 1/3 個
・小松菜 2束
・卵 2個
・しょうゆ 小さじ1
・赤みそ 大さじ2
・水 500ml
・和風だしの素 2g
・白いりごま 小さじ1

しっかり煮立てることで香りアップ

野菜と豚肉を炒めてから、水とだし、お味噌を入れて煮込むだけ。「食べ盛りの子でも満足できるよう、ごろりとした芋類やれんこんを入れる」ことや「コウジ味噌と違って、赤味噌は煮立てて香りを出す。10分弱くらい弱火で煮込んで」など、味噌汁トークも弾みます。風味を出すために、ごま油で炒めるのもコツ。最後に卵も加えて、お腹いっぱいな一杯が完成!

具沢山! 濃厚でコクがあるから、これだけでご飯のおかずになります。

 

「茄子とトマトのチーズ味噌汁」

・茄子 1個
・セロリ 1/3本
・ミニトマト 8 個
・玉ねぎ 1/3個
・ブロッコリー 4房
・味噌 大さじ2
・粉チーズ  20g
・水 500ml
・和風だしの素 2g
・太白ごま油 少々

かわいい!と喜ばれそうな洋風お味噌汁

こちらは野菜嫌いのお子さんに向けた、洋風お味噌汁。先ほどと同じく、野菜を炒めてから煮込んでいきます。ミニトマトやブロッコリーが入って、見るからに元気の出そうなビタミンカラー。最後にパラリとふったチーズ、野菜を小さくカットすることも、子どもが食べやすいコツだそうです。

もしあればパルミジャーノレッジャーノにすると香りもいい!とのこと

旨味をだすため絶対に入れたい野菜は?

マキさんに、YGMを実行するにあたってのアドバイスをお聞きしてみました。まずは具材の選び方。

「どんな具材の時にでも共通するのが、玉ねぎ・セロリ・長ネギのどれかを加えること。美味しい旨味が出るので、ぜひ入れて欲しいですね。味噌って、いろいろと受け止めてくれるんです。アボカドだってビーツだって美味しくいただける。なので、思い切っていろいろ試してみて欲しいです。最近、我が家ではコチュジャンを入れた韓国風が人気。ちくわを入れるんですが、これが結構合うんです。これからの季節におすすめの具材は、春キャベツ+新じゃが+鶏肉! ちょっぴりバターを落とすのもいいですね。子どもはそのまま、大人は山椒をふってみて」

お味噌のバリエーションって、どうやって増やしたらいいでしょうか。

「こうじ味噌しか持ってない人、きっと多いですよね。まずは赤味噌のいちばん小さいサイズを買ってみるのはどうでしょうか。単体じゃなくて、手持ちのものと混ぜて使ってもいいです。白味噌は甘めでご飯に合わない印象がありますが、鶏と大根を合わせてみたり、七味や山椒をちょい足しするといいですよ」

ご飯➕汁物のレシピ集が出ます

『何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい』は『作り込まない作りおき』に続く、ワタナベマキさんの日常から生まれたレシピ集・第二弾。ほぼ15分以内で作れるご飯+汁ものの組み合わせレシピがずらり。混ぜご飯やのっけご飯、冷凍ご飯でさっと作れるものなど、簡単なのに手抜きに見えないメニューがぎゅっと詰まっています。料理初心者の方、自炊をはじめたばかりの方にもおすすめの一冊です。

『何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい』
ワタナベマキ著/
KADOKAWA  (2019/3/4発売)

この日、調理に参加したCyberZ社のママ会「M会」の皆さん。平均年齢が31歳、幼いお子さんをお持ちの働き盛りのママさんが多く、情報交換に事欠かないとか。目からうろこのお味噌汁講座。皆さん、楽しそうでした!

峰典子 Noriko Mine

ライター/コピーライター

1984年、神奈川県生まれ。映画や音楽レビュー、企業のブランディングなどを手がける。子どもとの休日は、書店か映画館のインドアコースが定番。フードユニットrakkoとしての活動も。夫、5歳の息子との3人家族。

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