映画ライター折田千鶴子のカルチャーナビアネックス

映画『サムライマラソン』を青木崇高さんが紐解く! 日本マラソンの発祥を描いたサムライ映画って!? 

海外の有名監督がサムライ&マラソン映画を撮った!

皆さんの中にも、マラソンや駅伝を見始めると止まらなくなる……なんて方も多いのではないでしょうか。あまり深く考えたことはありませんでしたが、日本におけるマラソンの発祥って、何と幕末なんですって!! 何となく驚いてしまう、その“日本マラソン発祥”を拝めてしまう映画『サムライマラソン』がもうすぐ公開に!

 

『サムライマラソン』
2月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
出演:佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太
青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人
筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン
豊川悦司 長谷川博己
監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
配給:ギャガ
©”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners 
公式HP:GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON

ちょん髷結った武士がみんなで走る!? 『超高速 参勤交代』なんて映画もありましたが、競技として侍たちが走るなんて想像できない……。しかも監督は、『不滅の恋/ベートーヴェン』や『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』のバーナード・ローズ監督というから驚きです。でも、そんな大胆な企画だからこそ、主演級の人気俳優がこんなにも多数集結したのかもしれませんね。果たしてどんな映画が出来上がったのか、出演者の一人、青木崇高さんに色々と聞いてみました。

 

時代劇の様式美とリアリティの融合

――出演を決めた最大の理由は何でしょう。イギリス人監督が撮られるということに驚かれましたか?

「最初はもちろん、海外の監督が時代劇を撮ることに対して、どんなものになるのかという一抹の不安はありましたが、それよりもバーナード監督が、この本(原作は土橋章宏の「幕末まらそん侍」)をどう解釈して撮るのか、ということに対する興味の方がすごく大きかったです。自分がいただいや役をどう演じるかは想像できましたが、どうなるのか想像もつかない作品に関わってみたい、という気持ちもありました。実際の現場では、演出方法にも撮りたい画についても、確固たる信念がある監督だったので、信じてそこについて行った、という感じでした」

青木崇高
1980年3月14日、大阪府出身。『バトル・ロワイヤルⅡ 鎮魂歌』(03)で本格的な映画デビュー。ドラマ「繋がれた明日」(06)で初主演。連続テレビ小説「ちりとてちん」(07)などで広く知られるように。近年の主な映画出演作に、『るろうに剣心』シリーズ(12、14)、『モリのいる場所』(16)、『かぞくいろ-RAILWAYわたしたちの出発』(18)など。主なドラマ出演作に大河ドラマ「龍馬伝」(10)、「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4課」(14)、「ちかえもん」(16)、「地味にスゴイ!〜校閲ガール・河野悦子」(16)、「99.9 -刑事専門弁護士-」(16、18)など。「西郷どん」(18)での好演も記憶に新しい。
写真:齊藤晴香

――監督の求める世界観はどんなものか、インする前から皆さんで共有されていたのでしょうか?

「監督は“とにかくリアリティのある作品にしたい”とずっとおっしゃっていました。多分、日本の時代劇に対して、監督の頭の中に色んな“???”があったと思うんです。例えば鍔迫り合い(つばぜりあい:打ち合った刀をそのまま押し合いすること)というアクションを、我々日本人は時代劇における一つの緩急としている部分があると思いますが、海外の方から見るとリアリティに欠けると感じる部分がある、など。時代劇における、そういう装飾性を極力排除し、現代の人間の皮膚感覚に近いものを取り入れたいという方向性は常々話されていました。髷(まげ)も実際に長髪にできる人は地毛でいきたいとか、会話もどんどん入れて欲しいとか。海外の人たちが観た際に覚える違和感を取り除いたのかな、と感じました」

――それはまた新鮮ですね!

「 意外とそういう角度からの演出や、監督の価値観から、我々が“あ、確かにそうだよね”と思うところが多々あり、新鮮でした。まさに“日本にペリーがやって来たぞ~”という物語の背景と同じように、“時代劇にバーナード監督がやって来たぞ~”という感じ(笑)。冒頭のシーンから実に絵画的ですし、その世界観を受け入れられたら、かなり楽しんでいただけると思います。僕自身、海外の監督が撮る時代劇である以上、これくらい楽しませてもらえないと、と思いました。日本の時代劇ファンからすると粗削りに感じる部分はあるかもしれませんが、バーナード監督ならではの世界観、エンターテインメント作品になっていて、これで良かったと思っています」

 

暮らしのヒント/ひとり時間 最新の記事

ひとり時間をもっと見る

Writer Profile

折田千鶴子

映画ライター/映画評論家

Chizuko Orita

1968年、栃木県生まれ。LEE本誌で映画&DVD紹介頁やインタビューを担当。その他、新聞・週刊誌・雑誌などで映画コラムや批評、取材記事を執筆。夫と8歳の双子男子と愛犬の、4人1匹暮らし。

LEE100人隊をもっと見る

LEEメンバーになって
お気に入りの記事をCLIPしましょう!

LEEメンバーになると何ができるの?
会員限定記事が読み放題
マイページにお気に入りの記事リストが作れます。
プレゼントやイベント、セミナーに応募できます。
人気連載などにコメントができます。
お得な情報が満載のメールマガジンをお届けします。

メンバー登録はこちら

すでにメンバーの方はこちら

ログイン

LEEメンバーになって
お気に入りの記事をCLIPしましょう!

LEEメンバーになると何ができるの?
会員限定記事が読み放題
マイページにお気に入りの記事リストが作れます。
プレゼントやイベント、セミナーに応募できます。
人気連載などにコメントができます。
お得な情報が満載のメールマガジンをお届けします。

メンバー登録はこちら

すでにメンバーの方はこちら

ログイン