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佐々木はる菜

「寄付」という選択肢!お年玉の一部を、子どもと一緒に募金【ユニセフ】

  • 佐々木はる菜

2019.01.31

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お正月にいただいた“お年玉”、皆さんはどうされていますか?

まだ幼い年齢だということもあり、我が家ではこれまでは毎年、本人名義の口座に貯金をしていましたが、今年は子どもたちと話し合い一部を寄付することにしました。そのきっかけと、寄付を通して少し変化した我が家の様子についてお伝えしたいと思います。

きっかけは海外で話題の「50-50 Birthday Party」

昨夏ごろ、アメリカに住んでいる友人と子どもの誕生日パーティーについて話していた際、「50-50 Birthday Party」というお祝いについて聞く機会がありました。
プレゼントを全て“現金”でいただき、その半分は“子ども自身が好きなものを買う資金”に、そして残りの半分は“子どもの選んだ団体に寄付をする”というお祝いの仕方で、今アメリカで拡がりを見せているそうです。

誕生日パーティーなどを盛大に行うイメージの強いアメリカですが、たくさんのプレゼントをいただくほど、中には好みに合わず使わないものがあったり、時には同じものをいただいてしまったり…。でもこの方法の場合、子どもは本当に欲しいものを考え、それを買うために、皆さんからいただいた大切なお金をまとめて使うことができます。

そして残り半分のお金を提供する寄付先は、小児病院や動物愛護団体など様々な中から子どもと一緒に考え選ぶそう。送った相手から喜んでもらえることは、子ども自身にとっても大きな喜びとなり、幼いころから親子で社会貢献について学び話し合うきっかけや、社会との繋がりついて考える機会になっているといいます。また親同士でも「あの団体が良いらしい」など、社会的な活動について情報交換をすることが増えているそうで、非常に素晴らしい取り組みだと感じました。

世界の子どもたちについて知ってほしい

それ以来、私たちも親子で同じようなことができたらいいなと思っており、お年玉をきっかけに我が家の6歳&4歳兄妹に話をしてみることにしました。寄付先も色々と調べましたが、「本人たちと同じ世代の子どもたちを救うこと」は幼い心にも伝わりやすいのではないかと考え、ユニセフを選ぶことにしました。

ネット上でも募金することはできますが、子どもたちに実感を持ってもらうために振込用紙を取り寄せました。同封の資料には、ユニセフが取り組む主な活動や、募金したお金がどんなことに使われるか具体的に書かれており、子どもたちに説明しながら一緒に目を通すこともできました。

「5歳の誕生日を迎えることなく命を落とす子ども」「貧困などのために小学校に行けない子ども」の人数や、500円、1000円、3000円…それぞれの寄付金で、どんな支援ができるなどが、わかりやすく書かれていました。

振込用紙も自分で記入!寄付金を持って郵便局へ

金額は、それぞれ3000円ずつと決めました。

4歳娘も字が書けるようになってきたので、振込用紙の金額と名前はそれぞれ自分で記入してもらい、幼稚園の帰りに郵便局へ!「番号札を取って、呼ばれたら窓口に行くんだよ」と事前に手順を伝えておき、なるべく手や口を出さずに見守るようにしました。

特に兄はちょっと緊張していましたが、それも含めて心に残り、達成感も感じられた様子。帰り際には局員の方から「偉いね!わざわざ来てくれてありがとう」と飴や販促品のオマケまでいただくなど思わぬサプライズもあり、嬉しそうにしていました。



家族みんなで、社会について考えるきっかけに

「どうして病院に行けない子どもがいるの?」「なんできれいな水を飲めないの?」「何円あれば、食べ物や薬を送ってあげられるの?」子どもたちの心に色々な疑問が芽生え、“世界”についても興味が増した様子。神妙な顔で嫌いな野菜も食べようとするなど、小さな変化も見られました。

また、世界の子どもたちが置かれている厳しい現状について、具体的な数字などを通して改めて学んだことは、私にとっても大きなことでした。
ごはんを残そうとする、オモチャや文房具など物を雑に扱う…子どもたちに対しては叱ることも多いですが、私自身もまた、自分たちが恵まれた環境にいることを忘れがちなのだと思い知らされました。そして、自分たちの寄付によって助かるかもしれない方々がたくさんいることを目の当たりにし、何か少しでも役に立てればという想いが芽生え、私も心ばかりですが寄付をさせていただきました。

目の前の状況が当たり前ではないということ、それに対する感謝を忘れないということに加え、これからも、自分たちがいただいたものを誰かのために使うということを少しずつでも続けて行けたらいいなと思っています。そして寄付に限らず、社会のために何ができるか折に触れて家族で考え続けることが、きっと子どもたちの未来に繋がって行くのではないかと感じました。

「お年玉の使い道」という話題は、我が家にとっては良いきっかけとなりました。気になった方は是非、お子さんやご家族と話してみてくださいね!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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