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松崎のり子

PayPayで受け取ったポイントの使い方

  • 松崎のり子

2019.01.21

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2018年12月に盛り上がったスマホ決済アプリ「PayPay」の、100億円あげちゃうキャンペーンの還元ポイントが1月10日に付与されました。

これから100億円分が日本中に還流されるのかと思うとすごい話です。ただでさえ2019年は10連休が待ち構えているので、そこでいくら出費するのかと想像すると、こうしたポイントをうまく活用して、今のうちに少しでも現金をキープしておきたいところです。PayPayについて言えば、2月からは「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」、4月からは「LOHACO」の決済に使える予定です。

普段からネットで日用品を購入している人は、還元されたポイントでそれを賄う方法もありでしょう。(なお、4月からは「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」「LOHACO」「Yahoo! JAPANカード」のキャンペーン等で付与している期間固定のTポイントはPayPayの残高付与に変更されることにもなっています)。大型キャンペーンで受け取ったポイントは、思わぬ臨時収入のようなもの。「せっかくだからこれで普段買えないものを」と考えがちですが、そうではなく、「いつも必ず買うもの」を現金に置き換えて使ってこそ節約効果があるというものなのです。

カフェやファミレスではまだ使えないところが多い

さまざまな決済アプリが出そろったとはいえ、「いつも必ず買うもの」が買えるとは限りません。自分がよく買い物する店がアプリに対応しているかといえば、まだまだそういう場所は少ないからです。

例えばコンビニ。もっともコード決済に積極的なのはファミリーマートとローソンで、ファミマで使えるのはd払い、LINE Pay、PayPay、楽天ペイ。ローソンで対応しているのはd払い、origami Pay、LINE Pay、楽天ペイなど。逆に、セブン-イレブンはスマホ決済となると、Apple Pay、Google Payなどで、どちらもタッチ方式。コード決済タイプではありません。

ただし、セブン&アイグループは、セブン・ペイという独自のスマホ決済アプリを立ち上げる準備中で、2019年から開始の予定でもあります。スーパー大手のイオンは、グループでの割引特典などがある電子マネーWAONやイオン系クレジットカードのユーザーが多く、他社のコード決済アプリは現状まだ使えません(Apple Pay、Google Payには対応)。また電子マネーのnanacoや楽天Edyも使用できないのは、一種のライバル関係にあるからでしょうか。同じように、セブン-イレブンでもWAONは使えないと憶えておきましょう。

買い物のほかに私たちがよく利用するスポットはファストフードやファミレスですが、大手チェーンの対応はこれからといったところ。origami Payは吉野家やケンタッキーフライドチキン、LINE Payはスターバックスの一部店舗で使えますが、対応はまだまだのジャンルです。多くのアプリが対応しているのは大手居酒屋チェーンで、ファミリーユースの店が増えるとさらに使い勝手がよくなるはず。なお、d払いやLINE Pay、楽天ペイは今手持ちの各ポイントをチャージして決済に使えるので便利です。

普段の買い物シーンで使える「いつもの店」がもっと増えてくれることが待たれますね。

松崎のり子 Noriko Matsuzaki

消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。

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