峰典子

2019年はこの本から。女を楽しむヒントが見つかる3冊

本の虫、と自称していいか度合いがわかりませんが、出かけた先で古本屋を見つけると素通りできないくらいには本を愛していると思っています。ただし、読書量はマイペース。その時々で読みたいジャンルも変わるので、いまの気分とマッチするものはどれだろうと書店をひたすら回遊してみたり。ふと見かけた書評で取り上げられていたものを読んだり、装幀やタイトルが心に引っ掛かった一冊を手に取ったり……。自宅の本棚が重量オーバーなことには随分前から気付いていますが、なかなか想い出深い本たちを手放せずにいます。

読みたい時に読みたいものを、がポリシーな私の読書スタイルですが、2018年下半期にリリースされた書籍のなかから、おすすめの3冊をご紹介します。エッセイに小説。偶然にも主人公はすべて「女性」でした。

『わるい食べもの』千早茜/集英社

好きなものを好きなだけ食べるという
異色の食エッセイ

低糖質、野菜と茶色いものを中心に。身体のためにはそれも大切だけれど、今日はそうじゃないんだよなって言いたくなることはありませんか。私はよくあります(きっぱり)。エッセイ『わるい食べもの』は、小説家である著者が思いのままに食べる日常を綴った一冊。超のつく食いしん坊だけれど、決して美食家というわけではない。このエッセイの魅力は、そこにあります。連れが胃を壊すほどに食べ歩いてしまう旅。自宅に常備している板チョコ。幼少期のトラウマや、嫌いな食べ物。どのエピソードも強烈で、ニヤニヤが止まりません。

著者の千早茜さんは、幼少期をアフリカで過ごし、デビュー作『魚神(いおがみ)』が、小説すばる新人賞と泉鏡花文学賞をW受賞。文芸界のフロントを駆ける若手作家です。恐ろしいほどに食への執着をもちながらも、それをさらりと瑞々しく書き上げています。「わるい食べもの」を好きな時に好きなだけ食べたい。誰にも文句は言わせないぞ、という強い意思がページのこちら側にまでビシバシ伝わってきます。もっと食事を楽しもう、偏食万歳! と思わせてくれるピュアな一冊です。

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Writer Profile

峰典子

ライター/コピーライター

Noriko Mine

1984年、神奈川県生まれ。映画や音楽レビュー、企業WEBサイト、広報誌などを手がける。子どもとの休日は、書店か映画館のインドアコースが定番。フードユニットrakkoとしても活動中。3歳年上の夫、4歳の息子との3人家族。

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