飯田りえ

持続可能な社会って?遊びながら体感するSDGsゲーム×レゴ®のワークショプに参加しました。

持続可能な社会は実現できる? まずはカードゲームで体感

ルールは至ってシンプル。お隣の方とペア1組になり、与えられた「お金」と「時間」のカードを使って、プロジェクト活動を進めます。そして制限時間内に様々なプロジェクト活動を進め、時間やお金を得てそれぞれに与えられた「ゴール目標」を達成するというものです。そのゴール目標というのが「大いなる富」「悠々自適」「環境保護の闘士」…などそれぞれに目標設定があるのです。なるほど!こういう違った価値観を持つ人たちがいる中で、ゲームを進めていくのですね。 実際の社会と同じで面白いです。

それぞれのプロジェクト活動に必要なお金と時間が揃えば、完了できるのですが、自分たちの手持ちでまかなえない場合は、他のペアと交渉して交換や譲渡も可能。また、1つ実行すると、それによって得られたお金や時間、次のプロジェクトカードと「意思カード」(現実社会においてのやりがい)というものがもらえます。ペアの方と相談しながら、とにかく手探りで進めます。一度、体験した人は参加できないので、みんな初めてのプレーヤーばかり。みなさん、動きながらコツを掴んでいる感じでした。

一点だけ、参加者全員が共通して気にしないといけないポイントがあります。自分たちのプロジェクトを解決していく度に、世界の経済や環境、社会が変化していくのです。例えば「交通インフラの整備」というプロジェクトを事項すると、経済は1ポイント増えるけど、環境ポイントは1減る…本当に、これも実際の社会と同じ設計ですね。前方のホワイトボードに可視化されます。それぞれが独自で進めていくと、どんな世界が現れたのでしょう?そしてゴールはできたのでしょうか?(結果は…参加してからのお楽しみに!)

とにかく最初は、わからないまま手探り状態で進めますが、やっていくうちに少しずつ自分たちで気づくことが多くありました。最後には「あ、SDGsってこういうことか!」とスッと腑に落ちたのが、座学だけでは得られにくいジレンマの疑似体験ですね。非常に驚きました。誰に教わるでもなく、実感する。その感じ方が明快すぎて「気持ちいい!」「楽しい!」とさえ思えるほど。

しかしこれで終わってはいけません。ここから大切なのが、レゴを使った「振り返り=リフレクション」です。

自分がどうしてその行動をしたのか。レゴ®ブロックで表現すると?

ここからが井澤さんのワークショップの醍醐味、レゴ® ブロックを活用したリフレクションです。先ほどのゲームで自分の頭の中がどうなっていたのかをレゴを使って表現します。
言葉にするには難しいことでも、これも何となくレゴを手に取って作り始めると…不思議とカタチができ上がります。正解も不正解もないので「こんな感じかな?」の曖昧さで作りつつ、テーブル同士の中で説明し合います。その後、お互いに質問合戦が始まります。「どうしてここだけ高いの?」「どうしてこの旗は赤なの?」あまり自分が意図していなかった所も聞かれるので困惑しつつ。それでも、こじつけて説明すると、自分の頭のにあったイメージが語言化できていました。「あ、私ってそんなこと考えていたんだ」と自分でもびっくり。

文章や単語で振り返ることももちろんできますが、言葉としては同じ意味でも、人それぞれ ”解釈” は違います。例えば「視野を広げる」と言っても、広げ方は人それぞれ。360度ぐるっと見渡す人もいれば、それぞれの立場に立って見る人も、高いところから見下ろす人も…そう言った“解釈の違い”を具体化できるのがレゴなのですね。また、人の作品の説明を聞くと「あ、そう言う考え方もできるのね」と、とても興味深く楽しめました。

シェアしあった後は全体の総括があり、その中の井澤さんの言葉がとても印象的でした。「自分が見えている景色は、自分しか見えていない=他人には見えていないのです」。確かに。どれだけ言葉で説明しても、解釈の違いは起こりえます。それに「他人とは分かり合えていない」と言うことが大前提として持っていれば、もっと世の中シンプルに考えられ、本質的な問題改善に向けて話し合いが持たれるのでしょう。そこには「どうしてわかってくれないの?」などの不要な悩みや感情の行き違いがなくなるのでしょうね。これはSDGsなど国際的な問題だけに関わらず、親子や夫婦間でも同じことですね。

以上、約2時間半のワークショップも終了。なかなか機会がない私にとってはとても新鮮で、気づきも多く充実した経験となりました。これが「楽しかったね!」で終わっては意味がないので、私でも ”持続可能に” できる行動を移していきたいと思います。

私が家庭の中からできるSDGsってなんだろう

まず日常的にできることは些細ですが、徹底させることが大事だと思ったので
・プラスチックなど過剰包装の商品の購入を控える
・水筒やエコバック、マイお箸を必ず持ち歩く
・フードシェアリングできるサービスを利用してみる
・ネット通販はその都度頼まないで、計画的にまとめる
・ペーパーレスに心がける、エネルギーの無駄遣いをしない
・子供服や本、家具などまだまだ使えるものはリユースに寄付する
・SNSでもSDGs情報に敏感になる、そしてシェアする
・記事を書いて人に伝える。子どもにも日常的に伝える

…などなど、まだたくさんありますが、国連のHP「持続可能な社会のために。ナマケモノでもできるアクションガイド」には、具体的に日常でできる事が書かれています。内容も面白いし、すぐに取り入れられることばかりなので見てみてください。
こちらのワークショップは定期的に開催しています。また、中高生向けの講座やファシリテーション講座など、様々な企画もありますので、詳細はHPでご確認を。

■SDGs×LEGO vol.41:レゴ ブロックで考える、私たちのミライ
日時:1月29日 火曜日 19:00~21:40
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1
参加費用:社会人2,000円、学生500円

■ファシリテーション デザイン講座:対話や学びが深まる問いの作り方
日時:1月21日月曜日 19:00~21:30
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター
住所:東京都渋谷区代々木神園町3-1
参加費用:社会人3,000円、学生1,000円

次回はこのワークショップを開発された事務局長・井澤友郭さんのインタビューをお届けします。

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Writer Profile

飯田りえ

ライター

Rie Iida

1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。

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