飯田りえ

毎日口走っている “あの” ことばが、子どもの自己肯定感を下げている…?

”呪いの言葉” を減らすには、ママ自身が満たされればいい

——自分の中にある呪いの言葉の強さを思い知りました。すぐに口走ってしまいます。どうしたらこのマイナスワードは無くなりますか?

石田勝紀先生(以下、敬称略)「いきなり抹消するのは難しいので、相対的に減れば良しとしましょう。とにかく真逆のマジックワードを多用すればマイナスワードは確実に減ります。まずはそこからスタートしてみると良いですよ。」

——マジックワードは意識すればすぐに増やすことはできましたが、マイナスワードはなかなか減りません…。

石田「そうですね。根本的な解決をするには、ママである自分自身がいかに “満たされているか”、ということが大切なのです。ママ自身が充実していれば、もっと子どもの良いところが見えてきます。悪いところが気になるということは、ママ自身にも何か負の部分を抱えているはず。」

——確かに…。自分に余裕がなない時は特にひどいです。しかし、ママ自身が趣味に走ったり、自分だけの時間を悠々自適に楽しんだりすることに慣れていないと言うか、後ろめたさを感じてしまいます。

石田「それを、あえて “実験” 的にやるのです。試しにやってみて、そして子どもがどう変化をするか “観察” するのです。こうすると冷静に見ることができます。ダメならやめればいい。今やっていることでうまくいっていないならば、今のやり方を変えてみるべきでしょ?」

——  ”実験的に”  っていいですね! 少し罪悪感が薄れますし、冷静に観察することもできそうです。

頑張ろうとしないで、子どもと一緒に楽しめばいい!

——あと “信じて見守る” こと。これがどうしても下手なのですが…

石田「頑張ろうとするからでしょうね。『努力逆転の法則』って本当にあって、本来やりたくもないことをやるとギクシャクします。まず『できる親』になるのをやめたほうがいい。欠点だらけのママの方が子どもは自立しますよ。」

——本の中でも「わが子を期待しないで、あきらめましょう」とあったのが、とても印象的でした。「うちの子は普通でいい」と思っていても、それですら “期待” につながっていることに、自分自身で気づいていなかったです。

石田「期待と絶望はセットですからね。人は期待すると、何かしらの態度や言葉に出ます。それが子どもにとってすごく重荷なのです。旦那さんに美味しい手の込んだ手料理を、毎晩期待されたらどうですか?疲れません?」

——すごく疲れます。料理が好きでも疲れます(苦笑)。でも期待もしない=何もしない、で良いのでしょうか?

石田「勉強でも何でも、一番良いのはやりたくなる ”仕組み” を作ってしまうのです。親自身も『勉強は楽しくない、でもやらねばならない』と思っていますよね。つまらないんだったら、楽しくなる方法を一緒に考えればいい。そのための仕掛けは無数にありますから!」

——なるほど!楽しむのですね。それならできそうな気がしてきました。親である自分自身が変われるか、変われないか。ここにかかっていることがよくわかりました。

石田「そうですね。さっきも言いましたが、無理に頑張って、変わろうとしない方がいい。努力逆転の法則だから(苦笑)。頑張るのではなく、とにかく楽しむこと。それには一人では無理だと思うから、僕が主催している【ママカフェ】に出かけるでもいいですよ。とにかく自分のテンションを上げる術を、どこかに持っておくと良いですよ。あと、このマジックワード、ママ自身にも効きますので自分自身に言ってみてください。それだけでもママの自己肯定感が上がりますから!」

———————————————————

あれもやって、これもやって…先回りして子どもにあれこれ口走っていたのは、母として、頑張りすぎていた自分がいたのですね。それも無理にやめようとしない、我慢しない。自分自身が楽しんでいれば、子どもに対しても寛容になれるし、子どもも楽しんで自立していく。このプラスの相乗効果を期待して、呪いの言葉をとにかく減らしていこうと…!楽しみたいと思いました。何を聞いてもすぐに明瞭な答えがはね返ってくるので、モヤモヤしていた部分がスッと軽やかになりました。

そしてインタビュー後、石田先生のお話にもありました【ママカフェ】に参加してきました! 石田先生とママたちが子育てについて、美味しいものを食べながらカフェで語り合う企画です。これまで全国各地で200回以上開催されていて、今では告知後数分で満席になるという大人気イベントなのだそう。次回はその様子を詳しくお伝えします! お楽しみに。(撮影/齊藤 晴香)

「子どもの自己肯定感を引き上げる10の魔法の言葉」 集英社
石田 勝紀(いしだ かつのり)
一般社団法人教育デザインラボ代表理事、都留文科大学特任教授
1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。これまで3500人以上の生徒に対し直接指導。講演会、セミナーなど間接的指導含め、5万人以上を指導。いわゆる詰め込み勉強をさせず「心の状態を高め」「生活習慣を整え」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで学力上昇のみならず、社会に出ても活用できるスキルとマインドを習得させてきた。現在は特に、「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」という志のもと、ママカフェ、執筆活動、講演活動を精力的に行っている。国際経営学修士(MBA)、教育学修士(東京大学)http://www.ishida.online/

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Writer Profile

飯田りえ

ライター

Rie Iida

1978年、兵庫県生まれ。関西の女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、女性の生き方、食、旅、街歩きなどのテーマを中心に編集執筆を手がける。休日は7歳&4歳の男児と夫の4人でアクティブに遊ぶ日々。

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