BEAUTY

主婦でもできるネイルとは

主婦のジェルネイル、その後

  • 藤原千秋

2016.11.14

この記事をクリップする

「伸びたら、切るだけ」パチンパチンパチン! という、良く言えばシンプル。悪く言えば適当な爪との付き合いを、第一子出産後15年間も続けて来た私。

『主婦でもできるネイルとは』の取材執筆をキッカケに、ジェルネイルデビューをして2ヶ月半が経過しました。この間、3〜4週置きにサロンに通いつつ、長年苦手としてきた「ゴム手袋」の着用もまじめに(!)行うなかで、わかったこと気づいたことがあります。メモ・記録がてら、シェアさせてください。

 

ジェルネイルデビュー直前の爪

ただ切っただけ!

ただ切っただけ。若干伸びています。

シンプルというか自然というか、ちょっと恥ずかしいというか。そんな気分の爪でした。あんまり人に見て貰いたくないな、できるだけ隠しちゃおうかな……といつも思っている、そんな感じが手のたたずまいからも滲み出ています。

ジェルネイルデビュー時の爪(2016年9月 1週〜3週)

生まれて初めてのジェルネイルでもあり、色は薄いピンク、若干のラメ、小さなストーンのみと、自然さと清楚さに傾いでいます。

生まれて初めてのジェルネイルでもあり、色は薄いピンク、若干のラメ、小さなストーンのみと、自然さと清楚さに傾いでいます。

  1. 家事にはゴム手袋を活用する(必須!)
  2. 長い爪イコール美しい爪、とは限らない
  3. “ジェルネイル”は、信頼の置けるサロンで施術してもらう

「美しい爪」のための暮らしのヒント、3カ条を守ってのデビューネイル。自然な雰囲気なのにキラキラしていて、つやつや輝いていて、毎日仕事でキーボードを叩きながら爪を眺めてはうっとりしていました(笑)。

ジェルネイル2回目の爪(2016年9月4週〜10月2週)

濃い色がいい! と、思いっきり赤いボルドー色をこってり。薬指のみポイントを。女性の友人に好評でしたが、男性には「ちょっと怖い」と言われました。笑

濃い色がいい! と、思いっきり赤いボルドー色をこってり。薬指のみポイントを。女性の友人に好評でしたが、男性には「ちょっと怖い」と言われました。笑

「最初はおとなしくしている方が大半なんですけど、だんだん大胆になっていくんですよ……!」とネイリストさんに予言されていましたが、早くも2回目で派手色にチャレンジ! このクリアな赤色が、ザクロのようで綺麗でこれまた毎日眺めながらうっとりしていました。

しかし……。

 



ジェルネイル3回目の爪(2016年10月3週〜11月2週)

濃い色が伸びると、根元が目立つのにビックリ!

濃い色が伸びると、根元が目立つのにビックリ!

さて、3回目の施術に向かう前、私はしみじみと「伸びた爪」の根元を眺めていました。ジェル自体に欠けや浮きなどは生じなかったものの、赤色が濃いせいで伸びたところが一見して分かります。初回は薄いピンクであるうえ根元に向けてのグラデーションを入れていたので目立たなかったんですね。

そこで一考。下のようなデザインにしてもらうことにしました。

モスグリーンとベージュとゴールド。斜めフレンチで、根元はクリアー。

モスグリーンとベージュとゴールド。斜めフレンチで、根元はクリアー。

10月〜11月という季節感も意識はしたのですが、仕上がってみると結構地味! ただ、これが案外「居心地のいい」配色で、都合あって4週間維持したのですが、全然飽きませんでした。

ジェルネイル4回目の爪(2016年11月3週〜)

ネイビーのフレンチに金ラメ。薬指だけざらっとしたテクスチャーのホワイトゴールドにストーンで雰囲気を変えてみました。

ネイビーのフレンチに金ラメ。薬指だけざらっとしたテクスチャーのホワイトゴールドにストーンで雰囲気を変えてみました。

実は今回、初めてサロンのサンプルのデザイン外にチャレンジ! 今までやっていない色や雰囲気、かつ冬らしい感じってどんなだろうと思案しつつ、ネイリストさんと相談しながら「冬の夜空」をイメージしてみました。直射日光の下で見ると「青い!」と分かるのですが、電灯の下では黒に見える、そんな色味です。

ジェルネイルを2ヶ月半続けて、わかったこと、気づいたこと

さて、ここまでの人生でほとんど爪に頓着することのなかった人間が、こういった繊細なおしゃれを試みるようになって、まず分かったこと。それは、

爪がキレイだと、それだけで気分があがる!

のだということです。

どういうことかというと、手って、いつも案外自分の目に映っている(見えてる)ものなんですよね。特に、私の職業はライターで、仕事をしている限り四六時中キーボードの上にある。その手指もまた四六時中私の目に映っているわけです。

変な話、髪がどんなにボサボサでも、服がヨレヨレでも、お化粧をしていなくても、自分ではそんな自分自身をまじまじと見ることは鏡が無い限りかないません。知らんぷりができてしまうんです。でも、手指は違います。見えてる。そしてこれが綺麗であると、とにかく、嬉しいんです。

そして、この綺麗なジェルネイルを長持ちさせなければ、というモチベーションがために、長年苦手だった、

「ゴム手袋」を、家事の度に装着する習慣が身に付く!

という、これが、あながち小さなメリットではないのでした。

「ゴム手袋」というもの。メーカーや価格によって、相当の差のあるものなんだということを初めて知り、おかげで「ゴム手袋」の良し悪しに敏感になり、知見が広がりました。と同時に、

覿面に手荒れをしなくなった!

これも当然のことと言えば当然のことなのですが、ずぼらかつうかつに強い洗剤を素手で使わなくなりましたがために、手がガッサガサにならなくなりました! 指先の皮がむけたり、ささくれができたりも激減。

またデザインの面でも、何回か施術していただくなかで、自分の好みが出て来ました。私の場合、

・根元近くは、クリアーがいい(伸びたのが目立つのがイヤ)
・金色の何か(ラインや、ラメなど)が入っているとうれしくなる
・ストーンやパールは小さければ小さい方がいい(邪魔なのはイヤ)

色にはさほどこだわりがないかも知れません。この先いささかおかしな色にもチャレンジしてしまうような気がしています。

もちろん、良いことばかりではなく、施術には定期的にまあまあまとまったお金がかかりますし、ジェルネイルを塗り、はがし、また塗る……を繰り返すわけですから何もしないことに比べ決して爪が傷まないとは考えにくい。サロンですごす2時間程度を捻出するのも、慌しい生活をしていればそれなりに難儀はあります。

ただ、逆にサロンの2時間は「施術してもらっているしかない」ために強制的に何もできない時間となり、そのことが不思議なリフレッシュ感を醸し出してくれるという面もあり、あながち悪くないんですよね。

我ながらいつまでこのブームが続くのかは分かりませんが、既に「次はどんな色やデザインにしよう?」などなどと考えている時点で、ジェルネイルの沼にはまってしまったことは、間違いないようなのでした。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる