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佐々木はる菜

土屋鞄「まいにちワークショップ」へ!親子で楽しむ“芸術の秋”

  • 佐々木はる菜

2018.09.28

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職人の手仕事によるランドセルづくりを続け、根強い人気を誇る土屋鞄製造所。そのランドセル専門店「童具店」で、小さなお子さんと一緒に楽しむことができる「まいにちワークショップ」が開催されていることをご存知ですか?
今回参加させていたいただいたテーマは、ランドセルの革を使い「革のゆび人形ネームタグ」をつくるというもの。実際に職人さんが使う素材や道具を使わせていただけることもあり、年長で6歳の息子は終始大興奮!親子で貴重なひとときを過ごすことができました。

職人さんたちの「つくる喜び」を、子どもたちにも伝えたい!

2013年にスタートし た「まいにちワークショップ」は、職人さんたちが日々感じている「つくる喜び」を子どもたちにも伝えたいという考えのもと、季節ごとに内容を変えて開催されています。

私たちが伺ったのは、童具店・中目黒。

おしゃれであたたかな雰囲気の内装や可愛いディスプレイはもちろんですが、各店にキッズスペースが設置されていたり、お店のあちこちにランドセル職人さんの道具が隠されていたり…と、子どもたちがわくわくする仕掛けがいっぱいの童具店。

ワークショップで使うエプロンもおしゃれ!

スタッフの方にエプロンを付けていただいた息子は、さっそく店内を探索。

お店の前でポーズ!気分はすっかり職人さん?!

壁に飾られた、本物の牛革に興味津々。いくら「触っていいよ」と言っていただいたとはいえ、裏まで見なくても…

先生ともお友達とも近い距離。和気あいあいとして雰囲気も嬉しい

靴を脱ぎ、キッズスペースに置かれた小さなテーブルに集まりワークショップスタート!

保護者の方も、一緒にすぐ傍で見守ることができます。

人数は一回につき4~5名程度、とてもアットホームな雰囲気で、初めて会ったお友達同士でもリラックスした様子でした。

まずは材料選び。ベースとなる革は好きな色を、そして5つのパーツのセットも選ぶことができます。「職人さんたちが使うのと同じ、ランドセルの素材の革だよ」という言葉に、目をきらきらさせる子どもたち。パーツのつけ方も自由で、耳にしても尻尾にしてもOK。空想でもいいので、好きな動物を作ってねと言われ、何を作るか真剣に考え始めます。

続いては、「とんかち」の使い方の説明。人形の「目」となる部分に金具を入れる穴をあける時と、ネームタグへのイニシャルの刻印に使います。

とんかちを使う順番を決める「くじ」まで革製!

目の位置を決めたり、パーツをどう置くかデザインを考えたりしつつ、自分の順番を待つ息子。

ものづくりの楽しさを、親子で一緒に

3名中、くじで3番を引いた息子は、早くやってみたくてうずうず。先生の説明もそこそこにとんかちを触ろうとするので、先生の指に当ててしまわないか、こちらが緊張してしまいました。

とんかちはもちろん、イニシャルを刻印する「刻印棒」もかなり重さがありました。実際に持たせていただいた息子は、これらも職人さんが使う“本物”の道具と伺い、ますます興奮を高めていました。

仕上げは、ボンドでパーツを付け、紐を通しタグを入れ、完成!

土屋鞄が「まいにちワークショップ」を開催している大きな理由のひとつに、「お子さまはもちろん、ご家族の方も一緒にものづくりの楽しさを感じていただきたい」という想いがあるといいます。
真剣な表情で参加していた子どもたちの一所懸命なその姿はとても可愛らしくて心に残り、また、その様子をすぐ隣で見ているパパ・ママたちも、とっても楽しそう。完成した“作品”だけでなく、つくった時間そのものが、子どもにとって家族にとって、大切な宝物になると実感したひとときでした。



“親子の時間”を、“形”として残せるイベント

息子がつくったネームタグは、なんとも言えない表情。
みんなほとんど同じ材料で作っていますが、目の位置などによってお子さんごとに個性が出ていて、どれもとても素敵な仕上がり!完成した世界にひとつだけの作品を大切に持って写真を撮ってもらう子どもたちは、とても誇らしげでした。
もちろん鞄などにつけることもできるのですが、息子は「無くしたくないし、大切に飾りたい!」とのことで、リビングの真ん中に恭しく置かれ、毎日眺めています。

Instagramでは、昨年も大好評だった「あつまれ!#ちびっこ職人部」というキャンペーンを開催中。お子さまが「まいにちワークショップ」に参加した際の写真を募集しているそうです。

子どもたちや家族の“今”を残す取り組みとして行っている「思い出づくりプロジェクト」のひとつでもある「まいにちワークショップ」。

職人さんと同じ素材、道具を使い、実際のお店で体験させていただくこと。
そして、ワークショップの内容や時間なども、子どもに寄り添った絶妙なものだと感じました。とんかちの使用など“ちょっとドキドキしながら取り組む、普段なかなかできないプロセス”があるところも魅力だと思います。
また親として嬉しかったのが、基本的には先生にお任せしながら傍で見守るというスタンス。子どもたちが頑張る姿をリラックスしながらゆっくり見ることができました。

今年度の開催は2019年の3月頃までで、時期ごとにテーマも変わるそうです。帰り際、「また来たいね!今度は妹も連れてこよう。僕が教えてあげるから大丈夫!」と話していた息子、楽しかっただけではなく達成感も味わうことができ、小さな自身も芽生えたようです。
秋の家族でのお出かけ先にもおすすめのワークショップ。気になった方は是非、チェックしてみてくださいね!

■開催概要
【参加費】無料
【所要時間】約45分
【対象年齢】小学生まで
【開催店舗】童具店 全10店舗
【9月・10月開催日程】2018年9月1日(土)~10月31日(水)
※火曜定休
【時間】11:15 ~/12:15 ~/13:15 ~/14:15 ~/15:15~/16:15 ~/17:15 ~
【参加方法】要予約。詳細はコチラ

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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