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どうする?うちの子どもの「マネー育」

【5~6歳】マネー育実践編:おつかいやおこづかいの管理に挑戦!

  • LEE編集部

2018.08.15

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電子マネーでの買い物、祖父母からのおこづかい……。子どものお金を取り巻く環境に、「このままじゃ、金銭感覚が身につかない!?」と不安を感じる人も多いのでは?

そこで、今話題の「マネー育」について、ファイナンシャルプランナーのたけやきみこさん、八木陽子さん、マネックス証券アナリストの益嶋 裕さんに、お話を伺いました。

子どもの将来のためにも、今日から始めたいマネー育を年齢別にお届けします。

この記事は2018年7月7日発売LEE8月号の再掲載です。


5~6歳ってこんな時期
大人のやることをまねしたがる時期。買い物やおこづかいの管理など、簡単なお金にまつわる活動にトライしてみましょう。

 

 カードは使わず切符を買って、電車に乗ってみる

大人が電子マネーで電車に乗るところばかりを見ていると、カードで簡単に乗車できると勘違いしてしまう!

「電車に乗るにもお金を支払っているんだ、ということを実感するために、券売機にお金を入れて購入してみるのもいいですね。最近は、大人のほうが面倒に感じてすぐに子どもに電子マネーを持たせてしまいがちですが、このひと手間が大切。現金を使うと、ものの値段を意識するきっかけにも」(八木さん)

 初めてのおつかいはおつりが出ないタイプ

買い物に興味を持ちだす時期。子どもがやりたいと言ったら、ぜひおつかいを経験させて。

「おつりのやりとりは難しいので、わが家では最初はぴったりの金額を持っておつかいへ。慣れたらおつりあり、薬局とスーパー2 軒をまわるおつかいと、段階をふみました」(たけやさん)

「おつかいの後は、お金を並べて確認。正確な金額はわからなくても、お金を払っておつりをもらうという流れは理解できるはず」(益嶋さん)

 

 初めてのおこづかいの金額は、やりたいこと、欲しいものを基準に

5 ~6 歳からおこづかいを開始してもOK。初めてのおこづかいの適正金額は?

「最初は『1 週間で100円』ぐらいから始める人が多いと思います。『子どもが何におこづか
いを使いたいか』で考えると決めやすいかも。例えば、1 回200円のガチャガチャが好きな子どもなら、月に何回やらせてもいいか、と考えてみて」(八木さん)

 おこづかいは簡単な方法で管理することからスタート

「おこづかい帳をつけるのはまだ難しいので、仕分け箱で管理を」(たけやさん)

「自分が使う、貯める、人のために使うと、大きく3 つの箱を用意。人のために使うは、家族や友達へのプレゼントなどのお金です。自分で仕分けをすると『使いすぎるとなくなっちゃうから貯めよう』と判断力がつきます」(八木さん)

慣れたら子ども自身が仕分けのジャンルを決めても。文房具、本など欲しいものに合わせてどんどん細かく。

 

 着られなくなった服や靴を、リサイクルにまわしてみる

もののありがたみを感じにくい時代だからこそ、もったいないという気持ちを学ぶことも大切。

「着られなくなったら捨てればいいと考えないように、サイズアウトした洋服をリサイクル店に持っていき『必要な人に着てもらおうね』と話して。また、地域のフリーマーケットで子どもと一緒に販売をしてみるのもいい経験に」(八木さん)

 おじいちゃんおばあちゃんに何か買ってもらったら、お礼の手紙を書く

おじいちゃん、おばあちゃんからのおこづかいやプレゼントへの対応に困る人も多いはず。

「子どもが感謝の気持ちを持つために、また、お礼を伝えられる子どもになるように、手紙を書くのがおすすめ。ありがとうの言葉とともに、何を買ったのかを記すと、お金の使い道の記録にもなります。子ども自身が行動を振り返るきっかけになり、おじいちゃん、おばあちゃんも喜んでくれるので一石二鳥!」(たけやさん)

ときには、子どもからこんな質問やうったえが飛び出すことも。そんなとき、どう答えるかのアドバイスも伺いました。

子どもからの質問、どう答える?

 

誕生日やクリスマス以外のおもちゃは買わない約束だと断言
ファイナンシャルプランナーたけやきみこさん

「あのおもちゃが欲しいんだね。みんなが持っているなんてどうしてわかったの? ママ聞きたいな。うちはね、買えないんじゃなくて、買わないのよ。だって、誕生日にはゲーム、クリスマスには新しいソフトを買ったよね。約束していないおもちゃやゲームはうちでは買わない。どうしても欲しいなら、自分で買えるように頑張ってみたらどうかな。ママも応援するよ」

 

「自分でお金を貯めて買う」という方法があることを教える機会に
マネックス証券アナリスト益嶋 裕さん

「あのおもちゃ、みんな持ってるの? 本当にあのおもちゃが欲しいんだね。高価なものだから、お父さんが買ってあげることはできないけれど、普段あげているおこづかいや、お正月におじいちゃんや親戚のみんなからもらったお年玉を貯めて、本当に欲しいものを買ってみたらどうかな? 自分で頑張って貯めたお金で何かを買うと、とてもうれしい気持ちになるよ!」

 

家庭にはそれぞれの考え方がありルールが違うことを知る
ファイナンシャルプランナー八木陽子さん

「みんな持ってる人気のおもちゃなんだね。みんなって誰かな? そのおもちゃを持っていないお友達はいないかな? おうちにはそれぞれの考え方があって、おもちゃやプレゼントも、実はお父さん、お母さんが子どものために考えて買っているんだよ。だから、おうちによって持っているおもちゃが違うの。でもどうしても欲しかったら、もう一度家族で考えてみようね」


イラストレーション/カツヤマケイコ 取材・原文/野々山 幸
この記事は2018年7月7日発売LEE8月号『どうする?うちの子どもの「マネー育」』の再掲載です。

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